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寝子島高校
【節分】寝子島節分祭、および、霊界殺武無祭
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「今日は、寝子島もとても賑やかですね」
「そうだね、やっぱり節分祭だからかな」
綾辻 綾花
と、節分祭の誘いを受けた寝子島高校の司書教諭でもある
早川 珪
は、ふたり並び微笑み合いながら、各所で行われる予定の『鬼歩き』を待つ人々の様子を眺めていた。
一緒にいる。それだけでも綾花にとっては幸せだ。受験勉強の疲れすらも吹き飛ぶ安心感は本当に得難いものなのを心からひしと感じ取る。
そのような感銘の中でふと、邪魔ではないが空気は読めないサンマさんが二人に声を掛けてきた。
「お、お嬢ちゃんじゃないかい! 二人にはこのサンマさんが、鬼歩き用の豆をプレゼントするぜ! 鬼歩きしている人に当てると、当たった方も当てた方も、両方とも幸せになれるっていう素敵な行事なんだぜぇ!」
豆を半ば押し付けてきたサンマさんの言葉に、珪が納得したように頷いてみせる。
「……なるほど、それは素敵な行事だね」
それを目にして、そして内容を耳にした限りでも、綾花にとってそれは一切の異論のない催しであると言えた。
「……ふふっ、素敵なものをもらえてしまいました。珪さん、参加するのが楽しみです」
浮かんでもいるものが小さな微笑みに見えても、心には珪とそのようなイベントを過ごせる山程の楽しみ。溢れんばかりの幸福感をにじませた綾花を見て、珪は頷きながらも優しく愛おしそうに微笑み返した。
「わぁーっ!」
がやがやと、各所から楽しみが輝いているように広がる寝子島節分祭の盛り上がりの中に、一人の少女の声が加わった。
瞳どころか、声までも輝かせて。始まる鬼歩きの鬼達の行列を、
梓 智依子
の可愛い娘である楓はじぃぃっと凝視していた。
「ねぇ、ママ! 鬼さんがたくさんいるー! 一緒に遊びたい!」
その声はとても大きくあるが、周囲の寝子島の人々は、やはり子供は元気でなくてはとばかりに微笑んでいる。
それは、今日一緒に来た十九歳の若き母――
梓 智依子
が住まいから世話になっている祖父母も同じ様子であった。
それが智依子には幸福をを覚えつつも、ほんの少し面映ゆくもあって。
「楓、今日はね……」
実際に見た鬼の仮装に興奮するあまり、今にも突進しそうな勢いで豆まきの行事内容をすっかり忘れてしまった娘に、智依子は改めて豆まきについて説明する。
「それじゃあ、豆もらってこなきゃ!」
次の瞬間、楓の声を耳ざとく聞いた、出待ちをしていたマンボウくんがノタノタと楓の側へと歩み寄り、豆の入った紙枡を手渡した。
「じゃあ、ぼくがこの豆をあげるよ~。これはぶつけてもぶつけられても、みんな幸せになれるんだよ~」
「わあ、マンボウくんだ! ありがとう!!
あ! 鬼さん、かくごーーーっ」
マンボウくんのぼんやりとした説明が終わるが早いか、楓は紙枡の大豆を持つと、さっそく近くにいた、嬉しそうに脅かしてくる鬼に豆をぶつけ始めた。
楓の行動力には、周りも思わず驚きつつもほっこりしてしまうものばかり。
「……一体、誰に似たんだか」
ついつい、無意識に漏らした智依子に、優しい祖父母は微笑み告げた。
『それは、母親にとても良く似ているのだ』と。
智依子は嬉しくも、向き合わなければならない恥ずかしさに思わず顔面を押さえずにはいられなかった――
鬼歩きの扮装――島ぐるみなので、もう内容的にはコスプレ――なのだが、一応の大切な行事の一環である為、自前以外は寝子島神社で衣装貸出が行われている。
更衣室も完備で警備もしっかりされているようだ。これならば名前の知れた紗月も理緒も安心して着替えられるというもの、なのだが。
「で……――何故、虎柄のビキニなの……?」
三秒から、もしかしたら五秒以上かも知れない長い絶句の後。紗月は理解しかねる状況を何とか形として、目の前の言葉として置いた。
係員がその言葉に、輝く笑顔でサムズアップする。
――現状をまとめると、どうやら二人が大人気のグラビアアイドルだと周知していた係員が、これでもかというくらいに『お色気路線に突っ走った、ふわふわのファー生地虎柄ビキニ』を、大喜びで理緒と紗月へと持ってきたのである。
露出用ビキニと言えば一般的には水着であるが、これの防水性はどこに行ったのか。恐らく旅にでも出たのであろう、グラビア衣装には良くある事変である。
とはいえ、そこに下品さなどは一切感じられない。二人に差し出されたものは、ある意味に於いて最高のバランスの取れたお揃いの品ではあった――が、それが何かの救いになる訳でもない。
「いえ、これを着こなせる人を探していたっすよー! お二人ならこの上ない適材!!」
係員さんの下心のないピュアな眼差しが二人に注がれる。
「で、でも……私……」
「OK! よしっ、着こなせるという挑戦を受けたからには応えなきゃね!」
紗月が動揺気味にしどろもどろしているのに対して、理緒の反応はまるで太陽の光のようだった。その瞳は『着こなせる人』という言葉に対して、うきうきと好戦的で本当に楽しげな眼差しをして見せる。
「……」
モグラして活動している以上、紗月も理緒も例外なく『衣装を着こなす事』への周囲の期待度は非常に高い。そのような様子を見る度に、紗月はどうしても理緒と自分を比較せざるを得ないのだ。
この驚くような服に対してすら、理緒は自信満々で心から輝いている。それに比べて及び腰になっている自分は……と、どうしても自分を卑下してしまう。
確かに業界は理緒の方が長い、だがそれとは根本的に違うなにかがあるのだ。
「行こう、紗月!」
理緒が更衣室に向けて手を引いてくれる。
このまま立ち尽くしている訳にも行かず。せめて、着替えるだけの気合は入れて、紗月もそちらに向かうことにした。
「せめて豆を投げるなら痛くないようにしたいですよね」
ぺちっ、といくつか何となく投げた綾花の豆が、小学生くらいの子鬼に当たって、きゃっきゃと逃げていく様子が目に入る。
「うん、これは難しそうだ……ね」
珪が狙ったのは、壮年の鬼の面を被った男性だ。確かにこれなら遠慮はいらないが、それでも優しく珪は加減をして大人を中心に豆をぶつけていく。
鬼のお面を見やりながら、綾花はふと心に思いをよぎらせた。
「……こうしていると思い出すんです。小さい頃、鬼のお面が怖くて泣いて豆を投げれなかったです。まだ写真が残ってるはずで……――珪さんは、子供の頃はどんなお子さんだったんですか?」
「僕? 僕は――……そうだね、もう少しこれは秘密にさせてもらおうかな。恥ずかしくて、とても綾辻さんに話せる幼少期ではなかった、とだけ」
照れ恥ずかしそうに、困ったように笑い掛ける。そんな珪も綾花には魅力的にはあるけれども。
「え、ずるいですっ、……それじゃあ、私が寝子高を卒業したら聞かせてもらえますか?」
「……うん、それなら。約束するよ」
もっと色々話してほしい。しかし、珪は優しいけれども、様々に教師としての一線の引き方もしっかりしている。それも、綾花の未来の可能性も考えてくれているが故。
その優しさは勿論、綾花には良く分かっている。かと言って、もうこの愛しさを誰かに譲る事はないのだけれども。
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担当ゲームマスター
斗々
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月12日
参加申し込みの期限
2024年01月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年01月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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