this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
竜に乗ってどこまでも! 新春☆初夢フェア2024 ~富士編~
1
2
3
4
5
…
11
つぎへ >>
【ゲームの夢で逢いましょう】
気がつくと
佐藤 英二
は、殺人アンドロイド集団に包囲されていた。
唐突すぎる!
ていうかアンドロイドだって!?
英二を取り囲む『彼女』らは人間型でくすんだ灰色一色、服も着ているし靴も履いているが全部灰色だ。どこか愛らしい顔立ちではあるものの、マネキンのように表情がなかった。そもそも目が入っていない。塗装前のフィギュアそっくりだった。
そんな姿が一斉に、それこそ一矢も乱れることなく行進し、合成音声丸出しの声で「投降セヨ」と警告メッセージを発してくるのである。アンドロイドと認識するしかないではないか。
明け方らしき黎明の空、ペールブルーの光を浴びているのは廃墟の街だ。
瓦礫を乗り越え半壊の石壁を砕き、ひび割れたアスファルトを踏みしだいてアンドロイドが迫り来る。数は十人いや十体を超えるほどだろうか。いずれも両腕袖から鞭を垂らしている。鞭は表面に青白い電光を帯びていた。このへんがアンドロイドのうえに『殺人』の二文字が付加されるゆえんだ。空気中にはうっすらと、しかし無視できない程度にオゾンの匂いがたちこめていた。
英二はアンドロイドたちに見覚えがあった。名前も知っていた。
人造人間ガーナック。
それも量産型。
英二が遊んでいるゲーム『Tales Of the Sky』、略して『TOS』に登場する敵である。
TOSはトレーディングカードゲームだが、人気を博して小説や漫画などのマルチメディア展開を開始している。グッズ、とりわけフィギュアは好調な売れ行きだという。昨年発売のコンピュータゲームも大ヒット中だ。近いうちアニメ映画版も公開されると予告されている。
ガーナックはTOSに登場する少女型殺人アンドロイドの総称で、オリジナルは二十四体とされておりそれぞれ独自の能力と容姿をもつ。しかし現在大量に登場しているのは没個性の量産型だ。能力も高くなく武器は電磁鞭だけだし単純行動しかできない。ゲーム的に言うならザコキャラということになる。
僕、ゲームの中に入っちゃったのかな。
まちがいなさそうだ。背景も、迫るガーナックたちもリアリティという意味では申し分ないものの、どこか作り物というかCGっぽく見えたから。
英二は唾を飲みこんだ。
ってことは、この状況、戦ってきりぬけなきゃならないんだよね。
――だけどそんなことできるの? どうやって!?
相手がザコキャラだからといって楽勝とはいくまい。なぜって英二は地味な男子高校生、学業成績はそれなりに良好ではあるものの運動神経や芸術センスは並だ。IQ一八〇とかオリンピック日本代表有望とか美術二科展入選級とか、超人的な天才がごろごろいる寝子高ではいたって目立つことはない。
好きなことはアニメと特撮観賞、特技だって一人カラオケマラソンくらいの僕に戦うなんて無理だよー!
泣きを入れたくなった。
投降しますと左右の手を上げて座りこんだら、許してくれたりしないかな。
ヒーローらしからぬ行動だが、そもそも自分はヒーローじゃないのだから仕方がない。
そろそろとホールドアップ姿勢に入ろうとした英二に声がかかった。
「よくやった」
英二のそばの暗がりから、ぬっと黒ずくめの姿があらわれたのだ。
女性。黒いプリーツスカート黒いシャツ、ストッキングもブーツも黒で、長い髪も闇そのもののよう、それゆえ肌の白さがいちだんと映えていた。ネクタイもまた白がベースだ。凜とした顔立ち、英二より数センチほど背が高い。
「あなたは……っ!」驚きのあまり呼吸すら忘れた英二だが、なんとか肺に酸素を取り戻し声を上げた。「オミクロン!」
「どうした英二」
ガーナックΟ
(オミクロン)は怪訝な顔をした。「呼び捨てすることにしたのか?」
「あっ、いや、オミクロンさん!」
「陽動はうまくいったな。ここで叩く」
言うが早いかオミクロンと呼ばれた少女は地を蹴り、手近な量産型に飛びかかった。
「だがどうせなら」オミクロンが着地すると同時に、量産型アンドロイドは薪割りよろしく縦に両断され左右にどっと倒れた。機械部分がむき出し、定規でひいたような切断面から火花をほとばしらせるだけだ。「英二、お前には『ミオ』と呼んでもらいたいものだな」にこりと微笑む。僕にしか見せないタイプの笑みだ――英二は直感的に思った。
オミクロンこと
大黒 ミオ
の右肘から下が消えている。かわりにその場所には長い刀があった。
「ミオさんお見事!」
「何をいまさら」調子が狂う、と言わんばかりのミオの声色である。「見慣れているだろうに」
「裏切リ者発見」
量産型の一体がけたたましいサイレンを鳴らした。
「タダチニ処理スル」
サイレン音とは裏腹に合成音声は棒読みだ。ミオめがけ群れなして襲いかかる。
やった! 小躍りしたい英二だった。もちろん状況が状況なので本当にタップダンスするのはやめておく。
これってオミクロン――大黒ミオが仲間になるルートだよね! 攻略サイト見なかったのにたどり着けたよ!
英二が遊んでいる『TOS』では、敵で登場するガーナックのうち何人かを味方につける展開が存在する。フィギュア売り場で目にしてから気になっていたオミクロンことミオ、ゲーム版プレイ時もずっと英二は、彼女を引き抜く方法について考えを巡らせていたのだ。どうやら現在のストーリーラインは、ミオを自陣営に引き入れて後のものらしい。
「ぼやぼやしている暇はないぞ。援護しろ英二!」
言い捨てるなりミオは腕の剣を閃かせ、黒い大鷲のように敵の群れに躍りこんだ。
刃が光る。鞭がうなる。金属と金蔵が激突する甲高い音。火花。
電光に照らされミオの長い黒髪が浮かび上がる。
「援護まだか!?」
「はいっ!」
だったら。
こうなったら信じるしかない。英二は両腕に念をこめた。短い呪文を詠唱する。
できるできるできる――自分を信じて奥歯を噛みしめる――僕にも、できる!
ゲームの世界だから!
できる!
「できた!」
英二が伸ばした左右の手、その間に巨大な火球が出現した。英二の所属陣営こと魔法学園の基本攻撃、火炎弾だ。熱い! 頬のうぶ毛がチリチリと焼けそうなほどだった。
そのまま頭上に振りかぶり、サッカーのスローイングの要領で振り下ろす。信じがたいが実現した。期待通り派手な音を立て、火球は量産型の頭部に激突、見事破壊したのだ。
「その調子だ。任せたぞ」
ミオは振り返らなかったが、むしろ英二は彼女のその対応にこそ感激している。
絶対の信頼を置いてくれている。これ以上の光栄があろうか。
やるぞ。
ただちに英二は第二弾の詠唱に入った。
英二が支えミオが斬る。ふたりのコンビネーションは量産型アンドロイドの攻勢を凌駕し、まもなくスクラップの山を築いた。
だが好調はつづかない。さらに大量のガーナックが押し寄せて来たのである。これまでに倍する規模と見えた。
しかも先頭には新たなガーナックの姿があった。量産型ならぬオリジナルの。
「また……」
援軍を率いる少女の声に、いらだたしげな色がまじっていた。
「また私の邪魔をするのですか……ッ! オミクロン!」
「うわっ」ふたたび見知った顔の登場に英二は目を輝かせた。「
悠月 由真
(ゆうづき・ゆま)さんっ!」
軍勢を率いるのはカーキ色の軍服を着た少女だった。髪はすみれ色のボブカット、頭にはベレー帽。精密ナイフで引いたような一重まぶたが特徴だ。美人ではあるがどこか幸薄そうな印象を受ける。
「『さん』はつけんでいい! あいつは敵だ」不機嫌そうにミオが言う。
「だ、だって由真さんだし」
「そんな名前はもうない」忘れたのかとミオは言う。「惚れた男が死んだせいで、いまのやつは
ガーナックΥ
(ユプシロン)に戻った。感傷に足をすくわれるな、死ぬぞ」
「ええっ! そういう展開になるのっ!?」
「言っている意味がわからん」
「そんな物語になったら哀しすぎるよ。なんとか由真さん、もといユプシロンも味方ルートを確保しないと」
「ますますわからん。動転しているのか英二!?」
ふたりのやりとりにユプシロンが介入する。
「私のことを無視しないでくださいっ!」
「別に無視はしてない」
「してないよ」
ミオと英二は顔を見合わせた。
ならいいんですけど、と咳払いしてユプシロンは言う。
「オミクロン、なぜ人間になど手を貸すのです、いずれ滅びゆく種族に。われわれガーナックこそがこの世界の」
どうやら決めセリフらしいのだが、ユプシロンは終えることができなかった。
「じゃーん!」
ガーナック軍団と英二たちのあいだに割りこむようにして、小柄な少女が横合いから飛び出してきたのだ。どこから出現したのか。手品師がウサギをシルクハットから取り出す以上の鮮やかさであり唐突さであった。
英二は硬直した。ユプシロンも、量産型軍団も硬直した。
唯一この場で平然としているのはミオだった。
「遅いぞターヤ」
注文の品がやっと届いたとでも言いたげな表情である。
「はーい」悪びれるという言葉は彼女
ガーナック T
(タウ)こと
ターヤ・トイヴァネン
の辞書にはないらしい。「ターヤちゃん大登場、なのです!」と言い放ちVサインした。
ターヤの髪色は奇抜なオレンジ、長くのばした前髪に両目は隠れており表情は読めない。ターヤもまた、人類と人造人間の共存を目指す側、つまり英二の味方陣営に参加しているのだった。
1
2
3
4
5
…
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
竜に乗ってどこまでも! 新春☆初夢フェア2024 ~富士編~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月01日
参加申し込みの期限
2024年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!