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竜に乗ってどこまでも! 新春☆初夢フェア2024 ~茄子編~
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妙に中だるみをするというか、落ち着かないというか。
なんとなぁく気の抜けたような感じが続き、
佐和崎 紗月
は欠伸を噛みしめた。
「お正月気分が抜けないね」
年末年始はイベント仕事が舞い込んで、休み癖がつくほどまったりしたつもりもないのに。大学の冬休みは、高校時代と変わらず2週間程度だし、実家に顔を出せる程度の休みは貰えていたけど、後に控えるテスト対策で恋人である
初瀬川 理緒
と共に勉強もしていたし。
なのにどうして、こんなに勉強へ身が入らないのか。
「やっぱり、大きなイベントは気が緩みやすくなっちゃうのかな」
なにせ中途半端な距離から、ちゃんと恋人として過ごした初めての年越しだ。知らず知らずのうちに張り切っていた緊張が解けて、休みぼけがあったところで不思議はないだろう。
「いや……これは、1月が長くなってるんじゃない?」
「え?」
そんなまさか。
口を開きかけて、紗月は神妙な顔をしている理緒に思い当たる部分があるのだろうかと言葉を飲み込んだ。
「だっておかしいわよ。同じ時間をループしてるみたいな……」
普通なら、そんな不可思議なことは起こり得ないだろう。けれど寝子島であれば、可能性がないと断定はできないことを2人は知っていた。
幾度となく不思議なことに巻き込まれた経験から、理緒が平穏に見える状況を訝しんでもおかしくない。こういうとき、理緒の嗅覚はとても心強いなと、紗月は感心した目で見つめていたのだけど。
「そうじゃなきゃ、毎日まいっにち勉強してるわけないでしょ!?」
真面目に取り合って、損をした。そう冷ややかな目で対応する紗月は、理緒を現実に呼び戻す。
「……うん。理緒ちゃんがテスト範囲を勘違いしていなければね」
そもそも、仕事だってテストに合わせて前倒しになるものがあったのに、直前になるまで対策をしてこなかったのは理緒の落ち度だ。けれど、理緒はやる気を出せば集中力は凄まじく、元々勉強ジャンキーだったことも相まってか理解力は悪くない。
だから、同じ事を繰り返してしまうのかもしれないが。
「ほら、昨日間違えた問題をやろう?」
「えー、せっかくのオフなんだよ? 遊びに行こうよ、勉強ばっかりしてたら頭がプリンになっちゃう!」
こうして騒ぎ出すと、理緒の集中力は帰ってこない。無理に続けても無意味だということは、紗月も良く知っていた。だから小さく溜息を吐くと、紗月は理緒の機嫌がこれ以上悪くならないように休憩を挟むことにする。
「どこか行きたいところでもあるの?」
息抜きで行ける距離だと、寝子島内だろうか。でも、理緒がストレスを発散できそうなイベントは、今のところやっていなさそうだし、服や美容品に散在することも肯定しづらい。
「そうだなぁ、こう、スカッとすることがいいよね」
であれば勝ち負けが明確で、あまり頭を使わない単純なゲームがいいだろう。そういうものなら、アウトレットモールにあるアミューズメント施設へ行けば数多くありそうだ。
途中で気分が良くなったなら、カフェで勉強の続きをしてもいい。……まあ、そんな都合良くいくとは思わないけれど、紗月も少々気分がのらないのは確かだった。
「それじゃあ、ウォーキングも兼ねてアウトレットまで……理緒ちゃん?」
けれども理緒は、首を縦には振らなかった。あともう一声と渋っているのではなく、行きたいところがある顔だ。
なら最初から、そう言ってくれればいいのに。少し呆れた息を吐きながら、紗月は理緒が嬉しそうに目的地を教えてくれるように促した。
そうして2人が繰り出したのは、なんと常夏の国ハワイ――ではなく。冬でも暖かな南国の海を体験できる、ちょっとしたリゾート施設だ。
寝子島から東京駅まで出てしまえば、電車で2時間ほどの距離にあるそこは、日帰りには少し遠い。しかし、だからこそ電車内で暗記物を頑張るという約束で、2人は1泊2日で楽しむことを即決してやってきた。
「こういうときの理緒ちゃんは、本当に行動力があるよね」
「そう? だって勉強するんだから、ご褒美をチラつかせてくれないとやる気でないよ」
ちょうどテスト前で仕事も調整されていたから良かったものの。計画的にリゾート施設へ行くなんて、仕事のついでのようなところが多いから、なんだかんだ言いつつ紗月も楽しみなようだ。
「約束通り行きの電車では頑張ってたし、私も安心して遊べそう」
「何からしようか。パンフレットもらって、ご飯食べながら考える?」
複合リゾート施設になっているから、南国をイメージするものならなんでもござれだ。
ハワイアンな食事にスパやエステ。それから波の出るプールやスライダーはもちろん、フラやタヒチアンダンスの体験もできるし、ファイヤーナイフダンスなどのショーを見ることもできる。
宿泊施設も内装に凝っていて、館内着で散策するだけでも気分が盛り上がることだろう。
「それじゃあ……私、ダンス体験はしてみたいな」
「だよね! セクシーな身体の動きを身につけて、仕事にも役立てたいし」
「もう、理緒ちゃん?」
そうやってすぐに仕事に結びつけるところは嫌いじゃない。むしろ美意識も高い所も含めて尊敬だってしている。けれど、今日のところは勉強を頑張っているご褒美であり、オフで来ているのだから『仕事』という単語は引っ込めてほしいと思うわけで。
でも、そう言い切ってしまうのもなんだか理緒の魅力を奪ってしまっているかのようで申し訳なく、紗月は視線で訴えるに留めた。
「あれ? 紗月もセクシーになりたくてダンスに誘ってくれてるのかと思った」
「私が? そ、そんなの無理だよ。理緒ちゃんじゃないんだし……」
「でもハワイのダンスってさ、自分の色香をわかってるような仕草だよね」
確かにそういう動きもある。現に観客は男性が多いとも聞くし、何も知らない観光客に交じって、きっと恥ずかしくなって見ていられないと思うこともあるだろう。
「ここで教えているダンスがどうかはわからないけど……フラダンスってね、メッセージが込められるの」
まだ文字もないような昔。神様に豊穣を感謝するために始まったとか、歴史を伝えるために伝統的な踊りが生まれたとか。たぶんそれは、世界のどこにでも見られる光景なのかもしれないけれど、フラやタヒチアンダンスは、振り付けひとつひとつに文字代わりの意味があり、メッセージ性の高い世界で美しいダンスとして知られている。
「だからね、私は理緒ちゃんに、その……伝えられるようになったらいいなって」
全身を使っての、『ありがとう』と『あいしてる』を。心の底から伝えられたら。
恥ずかしくなって、紗月は話題をダンスから食事へと戻す。ハワイアンと聞くとサイズが大きそうだけど食べきれるかなとか、クリームとか山盛りなのかなとか。気をつけないとね、なんて笑いながら先を急いでレストラン街を探した。
そんな後ろ姿を見守る理緒はというと。
からかうのも忘れて、ただにやける口元を隠すのに精一杯だった。
食事を終え、ダンスレッスンの予約をすれば、次に待ち受けているのは――。
「あはは! 紗月、これくらいの波に及び腰でどうするのよ」
「だ、だって! もうすぐ高波が来る時間って……きゃーっ!」
数々の海で撮影もしたし、泳げないわけではないけれど、ここはあくまでもプール。
波に流されたってなんの心配もないけれど、流され方を間違えれば壁や床、なんだったら限られたスペースに集まる人だかりにぶつかってしまうのだから、紗月は気が気ではない。
次の波が来そうな予感がすると、紗月は理緒の手をぎゅっと握り身体を寄せる。端から見れば高波を怖がっているだけに見えようが、先の会話も相まって、理緒には片時も離れたくないと言われているようで昂揚する。
この可愛い彼女が自分だけを愛しているんだと見せびらかしたいものだけれど、どこに低俗なカメラマンが潜んでいるともしれない。いくら2人の中を公表したからって、羽目を外しすぎるところは不用意に撮られないほうがいいだろう。
「だからって……我慢できない!」
「理緒ちゃん?」
まさか、身体ひとつで高波に挑もうとでもいうのか。驚いた顔で瞬いている紗月は、理緒が何を我慢しているかなんて露ほども気付いていなさそうだ。
「紗月、今日はオフだよね?」
「う、うん……」
「遊んで、心からリフレッシュする日だよね」
「帰りのテスト勉強も忘れないでほしいけど」
ぐっと紗月を抱き寄せて、耳元に唇を寄せる。ちょっぴり羞恥で顔を赤くした紗月の顔は、ちょうど大きな波飛沫が重なって人目から遠ざけた。
「ってわけで、今日は映えとか気にしない! 思うままに食べるぞ~!」
これだけ身体を動かしたし、このあとも動かす予定なんだから食べても取り戻せるよねと笑う理緒は、紗月の手を引っ張ってフードコートへと向かう。その後をついていく紗月はというと、まだ顔が真っ赤だ。
――今夜は、素敵な夜にしようね。
どういう意味で言ったのかはわからないけれど。
この返事をダンスで伝えるのは、とても恥ずかしくなってしまいそうだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月03日
参加申し込みの期限
2024年01月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年01月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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