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竜に乗ってどこまでも! 新春☆初夢フェア2024 ~茄子編~
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グラビアアイドルと聞いて、水着姿の女の子を連想する人は多いだろう。
特に雑誌のピンナップなんかは一般人の目にも留まりやすいし、諸説あるグラドルの語源から考えても、このイメージが間違っているとは思わない。
けれども、当人や熱心に応援するファンはグラドルが幅広く活動できることを知っている。
勝負服は必ずしも水着ではないし、雑誌のピンナップ以外にもタレント業やアナウンサー業、イベント業にアイドル業。繋がっている世界に制限はなく、決して脱げば売れるような簡単な世界でもないのだ。
人気が出れば、映えるスタジオや高名なカメラマンだって手配してもらえるが、そうでなければ撮影に力は入れてもらえず、武器になるのは己の身体ひとつだけ。
だから、這い上がっていく途中にある者はもちろん、人気を勝ち得た者であったって、その座を守り抜くのに努力は惜しまない。ボディメイクにポーズの研究、それから自分の魅力になるべきものを磨き続けていく。
……はず、なのだけれど。
ウォーキングから帰ってきた
佐和崎 紗月
は、同じく帰宅したばかりの
初瀬川 理緒
をちらりと見て、気がかりなことを口にするべきか考えていた。
(でも、理緒ちゃんが気にしてたら余計なことだし)
人より美容に気を使っているあの理緒が、まさか気付いていないということもあるまい。いや、しかし。
「やっぱり運動したあとは、甘い物だよね~」
プロテインの入った一口菓子を頬張りながら、上機嫌に果実酢の炭酸割りをコップに注ぐ。美味しそうに喉を鳴らしている姿など、いつまでも眺めていたいくらい可愛らしい顔で、紗月は言葉を発するのを躊躇した。
「ん、紗月も飲む?」
「そうじゃなくて、その……」
しどろもどろになりながら、紗月は最近よく眠れているかとか、悩みはないかと聞いてみた。勉強と仕事の両立、2人の関係を公表したことによる好奇の目。ストレスによる反動なら、致し方ない部分もある。
「元気元気、顔色でも悪く見えた?」
けれども理緒は、まったく気にしている様子がない。今までのことを思えば隠し事をされているかもと考えたが、本当にあっけらかんと笑って鉄分が取れるグミを頬張るから、紗月も覚悟を決めて向き直る。
「ならね、遠慮なく言わせてもらうんだけど」
――最近、太ったよね?
その言葉に、理緒はハッと目を覚ました。
まだ日も昇らない明朝、冬だというのに嫌な汗がまとわりつくような感触さえある。
「ふと……え?」
頬を触り、腰回りを触り。大きな違和感はないと思うが、普段は気にすることのない体重計の数字が、今は無性に気になってきた。
(1日でも朝晩で数字の変動はあるものだし、気にするなら見た目と思ってたけど)
そういえば、最後に乗ったのはいつだっただろうか。
この時間なら、紗月に知られることなく計測できると思い、理緒はそろそろと脱衣所へ向かう。
最初は、寝ぼけ眼で数字を見間違えているのかと思った。
冷や汗で湿ったパジャマが、思いのほか重いんだろうな、とさえ思った。
トイレにも行ったし、身長と年齢が入力し損ねてないかとも確認したのだけれど――。
「……体重も体脂肪も増えて、る?」
毎日の美容トレーニングは欠かさないし、食事だってバランス良くを心がけているのに。
もしかしたら、紗月が作ってくれるご飯が美味しくて、知らず知らずのうちに食べる量が増えていたのだろうか。
(だとしたって)
これはちょっと、誤差では済まされない。
洗面台の鏡に映しながら二の腕のラインを確かめて、バストアップしていないかという淡い期待を持って胸を寄せてみる。しかし、普段から付けている下着が窮屈になっていないのだから、それも望めそうになかった。
「あとは髪……ちょっと伸ばしすぎたかな? ばっさり雰囲気変えてみるのも」
そうしたところで、数字上の体重は減るだろうけれど体型は変わらない。
いや、今だって由々しきほどラインが崩れているわけではないのだが、そうなってからでは遅いのだ。
痩せなければ。他人に指摘される前に、なんとかベストの体型に整えなければ仕事が減ってしまう。
まずはキッチンに向かい、サプリメント代わりに口へ入れていた菓子類を見直して、それからルーチンワークになっているトレーニングも、しっかり意識が向くように内容を改めて。
ここ最近の生活習慣を振り返り、改善できる点はないかと考える理緒は、どことなく楽しげだ。
(あたしが自分に負けるわけないじゃない)
とはいえ、出来れば楽して結果を出したいもの。同じ努力をするなら、報われるものでないと無駄になってしまう。
まあそんな方法があるなら、世の中からダイエットの悩みなど消え失せているのだが……享楽主義者で美容方面の自分磨きに余念の無い理緒ともなれば、心当たりがあるらしい。
(やっぱり、痩せる秘訣といえば『アレ』でしょ!)
青い空、白い雲――の、描かれた天井に、大きなガラス窓を突き抜ける眩しい太陽。
心弾む音楽に、ビーチを再現した波の出るプールなどアクティビティが満載で、冬だということも忘れてしまいそうになる箱根のスパリゾート施設に2人はやってきた。
「起きるなり『水着を用意して!』なんて言うから、急な仕事かと思っちゃった」
苦笑する紗月の言い分はもっともだ。まさか冬にプールへ来ることになるとは思わないし、2人にとって水着は仕事着のひとつでもある。
「ごめんごめん。どーっしてもプールに来たかったんだよね」
と、言う割りに理緒は水辺を歩くばかり。どこから遊ぼうかと吟味しているわけでなく、視線を集めるように大仰な動きをしては笑顔でファンサを振りまいていた。
もちろん、紗月もそれに付き添って隣を歩いているのだけれど、不自然な言動に訝しむ気持ちでいっぱいだ。
わざわざ箱根まで足を伸ばしたのだから、余程プールに来たかったのは間違いないのだろう。ここのプールはただの温水ではなく、温泉が利用されているため塩素のキツい通常のプールと違って肌にも良いから、それも選択の1つのはずだ。でも、それだって浸からなければ意味がない。
「ねぇ、理緒ちゃん……言おうかどうしようか迷っていたんだけど」
神妙な顔つきで近づいてくる紗月が、理緒には少しだけ恐ろしかった。やはり数字は嘘をつかないし、見慣れているからと言って誤魔化されてくれるとも思えない。
「待って紗月! 言いたい気持ちはわかるけど、今は」
「ダメ、もう堪えられないっ!」
――最近、太ったよね?
そんなこと、他人から言われるくらいなら自分から伝えた方が何倍もマシだ。
「ちょっと
太ったから
ダイエットに来たの!」
「これ、何かの企画のドッキリなんだよね!?」
声が重なり、互いに言ったことを理解するまで数秒を要した。
「そういう設定で、私に何かをやらせる……んだよね?」
だったら良かったのだけれど、こればかりは嘘ではない。理緒は夢で紗月に指摘されたことがショックだったこと、今朝の測定で予想外に増えていたことを話して、しおしおとその場に座り込んだ。
でも、それなら尚のこと歩いているだけなのは何故だろう。温泉でゆったりデトックスをするでも、プールで思いっきりはしゃぎ倒すためでもなく、歩いているだけではダイエットにならないはず。紗月は何か仕掛けがあるのではと周囲を気にしながらも、まずは理緒に真意を聞いてみることにした。
「だってほら! 見せれば痩せるって言うじゃん!?」
自信が無いパーツは隠すのではなく、積極的に露出をしたほうがいい――それは、体型を気にする女性なら耳にしたことがあるかもしれない。
ラインの誤魔化せるファッションばかりをし、いつか見苦しくなくなったら憧れの服を着よう。そうして努力できれば良いのだが、大抵は甘えが生じて必要性も感じなくなり、『いつか』はやってこなくなる。
他人の目が気になる状況に晒されて、初めて危機感を持ち常に意識するようになるのは、決して悪いことではないだろう。
「でも、それなら仕事でたくさんの人に見られているわけだし」
「それ! あたしは『仕事だから』じゃなくて、『自分のために』綺麗でいたいの」
例え、今の体型がセーフだとしても。例え、太ることである種の需要が増えたとしても。
誰かのために妥協するのではなく、自分のために磨いていきたい。そんな自分を、誰かが認めてくれたらもっと嬉しい。そう語る理緒は、いつもより強気ではないけれど……やっぱり自信に溢れていた。
「叶えられるって信じられる、そんな理緒ちゃんの前向きなところ私は好き」
控えめに笑うと、紗月は理緒を立ち上がらせようと手を伸ばす。
せっかくなんだから、思いっきり遊んでカロリーも消費しようと誘えば、理緒も時間を惜しむようにその手を取った。
そうして、心からのリフレッシュに最適な場とはなったのだが――本来の目的を達成できたのかは、乙女の秘密のようだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月03日
参加申し込みの期限
2024年01月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年01月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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