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LIQUID -Star Chronicle- 狂乱の炎編
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【ストーリークエスト『狂乱の炎』(3)】
オイルスライムの炸裂に水霧衣を消し飛ばされながらも、ソフィアは掲げた杖を降ろしはしない。
「氷刃嵐……っ、く!?」
「邪魔っくさいわねぇ!」
フルミエールの放射する炎流にのみこまれ炎上するも、蓄積するダメージを耐えしのぎながら氷嵐を維持し続ける。
「これでっ」
噴出孔のひとつを封じるにいたり、ゆらりと倒れ込むその肩をエイジが支える。
「だ、大丈夫!?」
「ええ……これで噴出孔は、あとひとつ!」
相応の体力を削り取られながら、瞳のきらめきは失われていない。
「ああっ、面倒、面倒。面倒くさあああい!!」
憤怒隠さず、フルミエールの尾がエイジを盾もろともに薙ぎ、ソフィアも弾かれ地を転げる。
「アタシはねえ……別にさあ、大いなる意思のために~とか、弧の騎士団のために~とか新たな種のために~とか、どーでもよかったのよ。ちょちょいっと人間どもをイジめて踏みつけて、スカッとできれば良かったの。それがどう? クズどもが無駄なあがきをしてくれるせいで、まったく面倒ったらうブゥっ!?」
突然の横殴りの衝撃は、凛風だ。愛刀小烏丸の衝撃刃が幼さ残す少女面を容赦なくひしゃげさせ叩きのめした。
「君のそのつまらない嗜虐心を砕くために、僕らはここにいるのさ。さて、場もあたたまってきたようだね。いや、冷えてきた、かな?」
肩越しに振り返れば、凛風の愛しの君が着々と反攻の糸口を広げている。ポラリスの周囲をめぐる氷盾は10を数え、彼女の決め技たる大魔法を発動するに十分だ。
「一気に……決め、!?」
場の空気が変じた。その瞬間、少なくともポラリスはぞくりと背を這うような予感におそわれ、凛風の袖をつかんだ。
「これは……!?」
「ああ、そう。ああ~そう! そーいうこと言うんだフーン、分かった分かった。もー分かったわよ!」
座に満ちる熱気が深まり、冒険者らの肌には大粒の汗が噴き出す。溶岩流が沸きたち、奔流は太陽プロミネンスのごとく脈打ち迸る。
フルミエールが、膨張してゆく。文字どおりにだ。
「本気で死にたいってわけ。なら……お前らの影まで焼き尽くしてやる。消し炭になって後悔しろ!!」
真紅の鱗は甲冑のように堅牢で、長大にして太く雄々しい尾はどれほどの長さだろうか。空を打つ翼は全てを覆い尽くすかのようだ。四肢はかぎづめを持ち床をえぐり、牙はあらゆるものを貫くだろう。咆哮す。伝わる衝撃にさえ、吹き飛ばされてしまいそうだ。
炎竜フルミエール。弧の騎士団の炎将、さらす真の姿が、冒険者らの畏怖をかきたて身を震わせた。
爆炎のブレスが炎帝の座を舐め尽くす。
「っ、固まれ!!」
オサムのもとへ集う彼らを、堅護回復(イージスカリバー)が覆う。しかし恐るべき火力は到底しのぎ切れるものではなく、たやすく崩壊を喫し彼らは熱波によって弾き飛ばされ、白壁へと叩きつけられた。
「く……なんて熱量だ」
「どどど、どーするのオサムくん!? あんなのやっつけられるの!?」
煤に汚れ、不安げに眉を曲げたアオイだが、それでも彼女の可憐さは失われず、オサムは笑んだ。
「まともにやりあってはこちらが持たない。態勢を立て直し、反撃する……アヤカ、ケイ、ソフィア! 無事か?」
「はい……! まだいけます、なんとか」
致命のダメージを負ったケイの肩を支えるアヤカは、それでも力強くうなずいた。Pリンケージの恩恵で、どうにか持ちこたえている。追いつかない回復はポーションで補った。
「こちらで隙を作る! 一刻も早く最後の噴出孔を閉じてくれ。このままオイルスライムの湧出を許せば、すぐにも破滅的な爆発になるだろう」
「ええ。任せて……必ず閉じてみせる」
杖を支えに、ソフィアも立ち上がる。
三人が動き出したところで、
「オサムくん、危ない!」
巨竜の前足が直上から振り下ろされ、オサムを叩き潰す……その直前に、
「やらせ、ないっ!!」
走り込んだエイジの盾がそれを阻んだ。しかし抗炎の盾越しでありながらも竜が常から纏う炎にじわじわとあぶられ、なにより竜の膂力を人ひとりで長く抑えきれるわけもない。
「ぐぐぐぐ……」
「すまない! しかし、それでいい。アオイ、エイジの隣へ!」
「どうするの!?」
「時を稼ぐ!」
アオイとエイジへ、堅護回復を。しかし先ほどよりも小さく範囲を縮小させ、その分耐久力を増強させる。
「エイジ、悪いがこれで持ちこたえてくれ!」
「うん……! やってみる。いや、やってみせる!」
「そして、アオイ。君へ、覚醒の力を……!」
仲間らの援護に回ると決めた、オサムの最後のカードを切る。
「<位階上昇(レベルブースト)>!!」
対象のレベルとそれに伴う全ての能力を一時的に、しかし劇的に向上させる。アオイの身体は淡く輝きを帯び、
「うわ、すごい……すごいよこれ、オサムくん!」
「アオイの本来の力だ、さあ、ぶちかませ!」
その拳までもまばゆくきらめかせ、跳躍し、顎下の逆鱗めがけ叩き込んだ一撃は巨竜をのけぞらせ、うめきを上げさせた。機と見て凛風はポラリスとひとつうなずき合い、刀を振るい衝撃刃を走らせ畳みかける。
そこへ、アヤカは隙を見い出した。
「……ケイさん!」
「ああっ、スライムは僕らにまかせて。アヤカは……決めてくれ!」
「まとめて、氷りなさい!!」
ケイが前線にてオイルスライムたちを押し留め、ソフィアの氷嵐が吹き飛ばし凍結させ、視界を切り開く。
アヤカの意図に気づいたか、怒りの咆哮が身を震わすが、一足遅かった。猫目の宝石をあしらった杖がひるがえり、天を突く。
「<スターダスト・トレイル>……!!」
天体を操るセレスティアルロードが誇る、最大最強の魔法のひとつ。すなわち空をたゆたう隕石を引き寄せ定めた目標へと失墜させるのだ。
飛来する彗星の群れは光の尾を引き、燃える水を湧き立たせる最後の噴出孔を砕いて封じ、炎竜をも叩き伏せた。
炎竜討伐は泥沼の消耗戦へと陥った。竜を中心に渦巻く熱波が常に冒険者らを苛み、体力を奪い去ってゆく。炎のブレスの火力は絶大、かすめた程度でも致命傷となる。パーティはヒーラーに乏しく、回復をオサムの魔法と薬に頼りがちとなるのも逆風ではあった。
しかし裏を返せば攻撃偏重、守り難くも攻めに特化された布陣とも言える。
「やられる前に押し切るしかないな……! 位階上昇(レベルブースト)!!」
「ありがと、オサムくん! いっくよ~!」
激烈な能力ブーストを受けたアオイ、エイジ、ケイが最前線で踏み留まり炎熱を阻むかたわら、ソフィアとアヤカの魔法がダメージを蓄積してゆく。
「さて。そろそろかな」
凛風をブレスが薙ぐ。が、燃えたのははらりとなびいた黒髪の毛先くらいのもの。神速の抜き打ち、多重をなす衝撃刃が竜の胸元を深く斬り裂いた。追い払うよう振るう爪を一足飛びで避けながら、
「ポラリス!」
「……ん!」
旋回する氷盾は24。六華の境・万象評決をぐるりひとつ回して、
「重ねた氷盾によるダメージ増大……氷精の園と凛風の展開する神域の相乗効果。確定会心による倍化……合わせて72倍。+α!」
ポラリスは宣告した。
「<評決の刻>――砕けろ」
氷盾の囲う領域へ膨大な冷気が収束し、炎竜を、地をも凍り付かせてゆく。
やがて生まれた巨大な氷像は炸裂し、竜はゆらりと身をよろめかせ……地に伏した。
凛風はほうとひと息、ポラリスへ駆け寄ると死力を尽くした彼女の肩を抱く。ケイとアヤカも手を取り合い、オサムは安堵しへたりこんだアオイへ微笑んだ。
「……待って、まだ!」
ソフィアの鋭い声が飛ぶ。
熱風が吹き抜ける。見れば炎竜は横たえていた身を起こそうと前足を張り、首をもたげ、口腔へと蓄積された業火は今まさに冒険者らへと放たれんとする瞬間だった。
「う、わああああああッ!!」
とっさに駆け出し、逆鱗の隙間めがけ、剣を突き入れる。吹き出す炎をものともせずに貫いたのは、抗炎の剣だった。
炎竜はしばし身を悶えさせた後、やがて力なく倒れ伏す。二度と動き出すことはなかった。
「はは……や、やったよ」
ぺたと床へ腰を落とし、ふやけたように笑うエイジにつられ、冒険者らも破顔した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年12月20日
参加申し込みの期限
2023年12月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年12月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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