this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
スノーモンスターに囲まれて
1
2
3
4
5
つぎへ >>
朝早くから、電車に揺られること約6時間。
北へ北へと走り続けると、都会的な建物と春めいた気配は少なくなり、冬の雪山『蔵王温泉街』へと到着だ。
寝子島も雪が積もらないわけではないが、やはり雪山のそれとは積雪量も質感も違う。ここまでは移動を優先して我慢していた
八神 修
も、バスターミナルに降り立ちホテルまで歩く道すがら、はやる気持ちが抑えられずに雪へ手を伸ばした。
「凄いな……まさにパウダースノーって名前がぴったりだ」
誰にも踏まれていない雪を、さらさらと掬っては落とす。
ウィンタースポーツには少し遅いかと思っていたが、麓でこの様子ならゲレンデも期待できるだろう。
少年のように目を輝かせる修を、
七夜 あおい
はくすくすと笑って見守っていた。
「樹氷も、まだ見られるといいよね」
お得さを優先して、キャンセル枠に滑り込んだパック旅行。いつ、どこへ向かうのかは直前にならないとわからず、あおいは準備だけで手一杯。だというのに、修は目的地が蔵王温泉スキー場だとあおいから連絡を受けるや否や、すぐにスキー場について調べあげた。
ゲレンデはモーグルのあるアトラクションのような場所も含めると15種近くあり、コースも大会に使われるような上級者向けから、樹氷を眺めながらゆっくり滑れる初心者向けまで10種以上と豊富なこと。
それから、疲れたときに休息できる休憩所の場所や、レストランのオススメメニュー、ホテルの設備まで確認し、電車の中では愛用のタブレットを見せながら、あおいに力説していたほどだ。
おかげで、あおいは電車内で暇を持て余しうつらうつらとすることもなく、楽しく移動時間を過ごせたのだけれど。学校ではクールな側面を見せることの多い彼が、こうしてはしゃいでいると微笑ましく思うのだろう。
「あおいも樹氷が楽しみ?」
しかし、浮かれている修には彼女の笑顔は旅行を楽しんでいる物として映ったらしい。天気の良い今日中に見に行こうか、でもまずは軽めの昼食と体を慣らすのが先かとプランを口早に提案する。
そしてとうとう、あおいは堪えきれずに吹き出した。
「修君、はしゃぎすぎ! 今からそんなんじゃ、樹氷を見たらどうなっちゃうの?」
ふふふと楽しそうに笑う姿を見て、ようやっと修は子供扱いをされていると気づいたらしい。
確かに笑顔は見たいけれど、こういった姿じゃなくて――もっと、異性として意識をしてもらいたいのに。
(でも、仕方ないじゃないか)
さらさらの雪を掬って、あおいのコートの裾をめがけて投げつける。まるでそれは、波打ち際で水を掛け合うように、構ってほしさと愛しさを滲み出させながら、悪戯心ともせめぎ合うような仕草だった。
「大好きな人と来れて嬉しいんだから、浮かれだってするよ」
照れ隠しのように呟いた言葉は、あおいにはどう聞こえただろう。
子供扱いをしてくれるなと、ますます拗ねたように?
それとも、告白の返事を急かしているように?
笑っていたあおいが黙ってしまって、修は「隙あり」とばかりに再び雪をぶつけた。
「受験も終わったしね。お疲れ様、俺達」
はしゃいだ姿に笑ってくれるなら、安心してくれるならそれでいい。
告白の返事はとても気になるけれど……
『もう少し待って』と言われた
のだから、彼女の気持ちを尊重してあげたい。
だから今日は、答えを貰えなかったとしても、急かさず楽しもうと心に決めてきた。
(もう少しだしね)
この関係はもうすぐ終わる。……ある意味、終わってしまう。
卒業式まで半月ほどとなったのだ、今更それくらいが待てないなんて我が儘は言わない。
(だけど、それが楽しみなような、怖いような……複雑だな)
このままでいられれば、喧嘩をしても仲直りをして、つかず離れずの距離でずっと傍にいられるだろう。
けれど夢にまで見た交際が始まれば、天にも昇るように嬉しくても……躓いてしまったら2度と修復できないかもしれない。
どちらがいいのかなんて、今でもわからない。それでも、想いを伝えないという選択肢なんて修になかった。
「おかえしっ!」
そうして考え込む修めがけて、あおいも雪を投げつける。
少なくとも今は、彼女の特別な……信頼されている友達の1人として、ここにいるのだ。ならば修に出来ることは、裏切らずに楽しい1日を心に刻むこと。
未来がどちらになろうとも、今日という思い出は彼女にとって良いものでありたい。
「……やったな!」
まだスキーウェアにも着替えていないのに、2人はすでに雪まみれ。
笑顔が絶えず過ごせるこの時間に、揺れる想いを秘めたのは……修だけ、だろうか。
友達以上、恋人未満。けれど未来は――?
雪が積もって隠された本音は、雪解けの春には見えると信じて。
修は今だから出来る幸せを、めいいっぱい楽しもうと朗らかに笑った。
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
スノーモンスターに囲まれて
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年04月17日
参加申し込みの期限
2024年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!