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【進路・受験】君等の道、未来のために
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本試験前のつかの間の休息
(なんとか終わったわ……)
試験を終えて正門を出てきた
青山 絢
を待ち構えていたのは、従姉妹であり同居人でもある
水谷 真優理
。真優理は絢を見つけた途端に花の咲くように頬をほころばせて手を振った。
「絢ちゃーん!」
「真優理さん? お仕事は?」
「早上がりよ。仕事なんてしてる場合じゃないし」
真優理はいつだって絢にメロメロだ。それこそ目に入れても痛くないくらいに溺愛している。近ごろは保護者と被保護者の関係が、最愛の恋人に変わってどこか照れくさくもあるけれど……。
「絢ちゃん、お疲れ様」
小さい子にするみたいに頭を撫でられて、この二日間張り詰めていた緊張がゆるゆると溶ける。
「うん。……真優理さん、迎えに来てくれてありがとう」
高校生の傍ら、女優として活動もしている絢は、演劇学科のある学校を志願している。
より専門的に学んで、仕事につながるようにしたいからだ。
目的がはっきりしているのであとはどの学校がいいかだ。検討した結果、3つの大学を受験することにした。木天蓼大学芸術学部、東京の早稲畑大学文学部演劇映像コース、扶桑大学芸術学部演劇学科である。
(マタ大なら今まで通り真優理さんの元から通える)
愛する人といられる時間が長い。それは今の絢にとって、マタ大を第一志望にするに十分な動機だった。
それでも東京の学校も受験するのは、女優としての活動を拡げる拠点という意味なら、東京の大学の方が都合がいいからだ。無論寝子島からでも通えなくはないけれど、移動時間で体力を消耗しない方が、学生としても女優としてもいいパフォーマンスを出来るだろうという予測は簡単につく。予測がつかないのは、真優理さんという存在が、どのくらい自分に影響があるかだ。
(母が亡くなり、父に裏切られ、寝子島に来たあのときから傍にいてくれた。いて当たり前だったから)
木天蓼駅に向かう道を並んで歩く真優理を見つめ、絢はしばし物思いに耽っていた。
すると真優理はふいに微笑んで。
「カフェ、寄っていこう?」
と、絢の手を取った。
入ったのはセイレーンのロゴで有名な世界チェーンのカフェだった。店内はやや薄暗く落ち着いた雰囲気で、今の時間は同じように共通テスト帰りらしい若い男女や親子連れで賑わっている。
真優理はエスプレッソを、絢はキャラメルマキアートを注文し、タイミングよく空いた窓際のカウンター席に腰を落ち着ける。セイレーンロゴの紙カップで乾杯すると、どちらからともなくクスクス笑いが込み上げてきた。
「ふふっ。真優理さんの顔をみていたら、重かったものが急に軽くなった気がして、笑えてきちゃった」
「その気持ちすごく分かる。私が笑ったのは絢ちゃんに釣られちゃったからよ」
笑いって伝染する。伝染させてもらうとお互いに心が軽くなっていく。人間の不思議だと思う。
「でもまだ本試験があるから、気を抜かないようにしないといけないわね」
「それは違うわ。人生には緩急が必要なのよ。共通テストという大仕事をしたあとなんだもの、ここで休息しなくっちゃ倒れちゃうわよ」
ね、と小首をかしげて真優理は微笑む。
一回り上の真優理の言うことはやっぱり大人で、説得力がある。
「真優理さんは」
「ん?」
「真優理さんの大学受験のときはどうだったの?」
そうねえ、と真優理は遠い目で窓の外を見遣る。
暗くなってきた空。行き交う人々。通りを煌びやかに彩る人工の灯りたち。
道の端にはまだ昨日の雪が残っている。
「私の時は共通テストではなく、センター試験だったのよね」
さっき木天蓼大学の正門前で絢を待つ間、ちょうど思い出していたことだった。
「
私が天文部だったって前に話したことがあったわよね
」
「毎年夏と冬に長野県の野辺山高原へ天体観測に行ってたって話?」
「そう。星に魅せられて天文学者になりたくて……東大か京大の理学部を狙っていたの」
「そうなの? 真優理さん、本当に才女だったのね」
「待って、この話、続きがあるから。狙っていたんだけど、数学Ⅲで完全に躓いちゃって。私、自分のタイプは私立文系だったのよ」
「ああ……」
と絢は納得する。たしかにあまり理系という印象はない。
「それで志望を私立文系に変更して、叡智大学外国語学部英語学科に進学したってわけ」
他に軽王も受けてそっちも受かったのだが、その大学は高校2年の時に付き合っていて夏休みに身体まで許したのに二股をかけられて最悪の別れを経験した元カレが受かったと聞いたので、顔を見たくなかったからやめた、という裏事情は絢には伏せた。
人は誰でも、人に言えない過去の一つや二つはあるものだ。
「それで今の真優理さんがあるっていうわけなのね。でも天文学者になっていたらきっと寝子島にいなかっただろうし、私のことも引き取ってくれなかっただろうから……真優理さんがその選択をして、今の真優理さんになってくれて良かったって私は思う」
「私もよ。絢ちゃんと出逢えたことが、人生で一番の宝物なんだから」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月24日
参加申し込みの期限
2023年12月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年12月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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