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寝子島高校
夕顔の咲くころに
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【広くてきれいな青空だから】
食後のコーヒーをいただきながらも、会話は弾みます。それはもうぴょん、ぽんっ、ぽいんとボールのように跳ねました。
「そういえば綾辻さん、引っ越しの準備は順調かい」
「う~ん。ぼちぼち、ってところです」
「なに、綾辻ちゃん引っ越すの? ああそうか、今は学生寮住まいだっけ」
「そうなんです。部屋を探したり、家具類をどうしようかなって考えたりしてて……あたらしいところに持っていけたらいいんですけど、傷だらけだから変えどきかも」
「綾辻さんのところは猫がいるものね」
「
クロワちゃん
だっけ? 会いたいッスなあ~」
「はい、いつかぜひ! 私、今日はぜったいクロワを抱きしめて寝ます。さっきの映画、たぶん夢に出ちゃうから……」
「ははは、たしかに怖かったもんね」
「……夜中にトイレに行きたくなったら、どうしたらいいッスかねえ……?」
自然と軽やかな笑みがこぼれました。
三人でいると、時間もあっという間に過ぎ去ってしまいます。もっともっと、ずうっと話していたいくらいです。
「そういえば、おふたりは大学で、サークルとか入ってましたか?」
「僕は大学でもやっぱり、文芸サークルだったな」
「わたしはな~んも。店番してた記憶しかない」
「そうなんですね。私も興味があるんですけど、マタ大になんだかあぶないサークルがあるって聞いて……ヤリサー? って、知ってますか?」
綾花の口からとびだした不穏なワードに、顔を見あわせる珪先生とつるぎさん。
「具体的なところは、教えてもらえなかったんですけど。男のひとの部屋に、ひとりで行ったらあぶないらしいって。珪先生のお部屋はあぶなくないですよね、あれ?」
がっし! なにやら両方の肩をおふたりにつかまれる綾花。
「え? うん?」
「綾辻ちゃん! そーいうケガレなき純朴で無垢なところわたしは好きだけど、マジ気ぃつけてね! つーか珪さんのこともちょっとは警戒してあげて、いちおうこれでオトコだから!」
「なんだかひどい言われようだなあ……ともかく、なにかあったらすぐに相談してくれていいからね。僕らに頼ってくれていいんだよ」
「は、はい」
ちょっぴり過保護ですけれど、信頼できるオトナたちです。そばにいてくれるふたりの存在に、綾花は感謝です。
本のなかの世界を旅すれば、実に多くのことがわかります。綾花はそうして知識をたくわえてきました。けれどたしかに、まだまだ世間知らず。子どもです。高校生の女の子です。おふたりにしてみれば、庇護欲を誘われてしまうのも無理はなかろうというもの……まあ珪先生などにはもう少し、ひとりの女性として見てもらいたいものですけれど。
(ああ。そういうこと、なのかな)
ふと、あの占い師さんの言葉がふたたび、頭にうかびます。あんた自身の誠実で。機転で、引きこんだ運で。かっさらえばいいじゃないか?
(私の望む結末を……!)
顔を上げると、大好きな彼の凛々しくて、それにやさしくて、なんとも素敵な彼の微笑みがありました。隣にははすっぱで世話焼きで親しみやすく愛情深い、猫好きお姉さんの怪訝そうなお顔も。
「ん?」
「うん?」
綾花の運命は綾花自身のもの。思うようにいかないこともありましょう。ふがいない結果に泣いてしまうことだってあるかもしれません。けれどそんなとき……綾花のそばにはいつだって、ふたりがいてくれます。あたりを見回せばきっと、たくさんの友人たちだっていることでしょう。
寝子島高校での三年間は特に濃密で、多くの出会いがあり、多くの絆がはぐくまれたはずです。
ののこ
や
あおい
、
テオ
に
ミラ
。お世話になった担任の先生たち。星幽塔や霊界でできたほしびと・あやかしの友人たちだっています。綾花のピンチとあらば、気まぐれな
アルク
やおきらくな
レオ
あたりももしかしたら、力になってくれるかもしれません。少なくとも、綾花のさみしい気持ちは埋めてくれることでしょう。
いつだって、頼ればいいのです。
「珪さん。つるぎさん」
あらたまって、ふたりを見つめて。
「これからも、よろしくお願いしますね!」
「うん。もちろん」
「まーかして!」
ふたりの笑顔の向こうには、どこまでも広がる澄んだ青空。不安はさわやかな風に吹きとんでやわらかい心地だけが残り、綾花はちょっぴり冷めたコーヒーをひと口。ほっと安堵のひと息をつきました。
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。『夕顔の咲くころに』、リアクションをお届けいたします。
誕生日のような特別な日に限らず、こうして普段から三人で遊んでたりするのかなと思うと、なんだかほっこりですね。
この映画、私も見てみたいです……気になる。
占い師さんは、今後墨谷が出したいな~、出せたらいいな~とまだ検討中のシナリオの登場人物となる予定でして、綾辻さんのシナリオに失礼して一足はやくチラ見せ、といった感じです。
まだもう少し先になりそうですけれど、見かけましたらまた絡んでみてください。
それでは、今回もプライベートシナリオにご指名いただきまして、まことにありがとうございました!
次のシナリオでお目にかかれますことを、心よりお待ちしております~。
お疲れさまでした!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月22日
参加申し込みの期限
2023年11月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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