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雪帽子、目深にかぶって
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そう、「子どもは風の子」は実態伴わぬことわざなどではなく、
梓 智依子
にとって日々体感する真理なのだ。愛娘の楓は健やかに成長し抱き上げれば重さや大きさの変動を腕に実感し、心の広がりに伴い増してゆく好奇心が成せる業の「突撃」も今や相当な衝撃力を誇る。
子の成長は思いの外早く、そして風の子だ。いつまで制御していられるかといささかの不安もあるが、この子がどんな大人になるだろうと想像すると胸が熱くなる。それはそれで悪くない。親のジレンマというものだ。
「楓、突撃はやめてね。サンマさんも困ってるでしょう?」
観光大使としての役割を全うしている
寝子 サンマ
さんを見つけるなり飛びついて、押し倒しそうになったところへ慌てて駆け寄る。引き離そうとするも楓はがっちりとくっついたまま離れない。母親業もいくらか慣れては来たが、こういう局面ではついつい声を荒げてしまいそうになる。
「はっはっは、構いやしないぜえ~。元気な子だな!」
サンマさんが笑顔で(智依子にはそう見えた)言ってくれるもので、安堵した。今日も怒鳴らずに済みそうだ。
「お嬢ちゃん、お名前は?」
「かえで! 5さい!」
「そうか、楓ちゃん。ママの言うことをちゃあんと聞くんだぜえ~?」
「うん! かえで、いいこだよ!」
頭を撫でられ満足したか、楓は離れて智依子の手を取った。サムズアップするサンマさんに感謝しながら、手を繋いで参道商店街へと向かった。
幼稚園へ楓を迎えに行くついでに祖母に頼まれた買い物を済ませ、速やかに帰宅する。というのがその日のプランだったのだが。
「ママー、おしるこ!」
目ざとく見つけたのは風に揺れるのぼりに、ねこだんごの古めかしい看板。界隈でも有名な和菓子店で、最近はおしるこセットがSNSでバズり大人気……とか何とか、智依子のクラスメートたちがお喋りしていたのを思い出す。
「楓、食べたいの?」
「たべたーい! はいろ、ママ」
ぐいぐいと手を引かれるのもいまや中々の力強さである。智依子は苦笑いした。買い物は済ませたし、今日はオモチャ屋でのアルバイトも休みだ。少しばかり娘と二人で過ごす時間へ投資するのも悪くないかもしれない。
祖母へ連絡を入れてから店へと入った。
「あら。結構混んでるのね……」
「あっ、智依子さんだ。楓ちゃんもいる、おーい!」
「こっちこっち、智依子さーん!」
店内は満席で、古めかしく落ち着いた造りの店舗に似つかわしくない喧噪が満ちているが、そこへ聞こえるよく届く声は智依子の同級生である女の子たちのものだった。
躊躇わず踏み込み、同級生たちの卓へちょこんと腰かけた楓に、もう一つ苦笑いした。女の子たちとはすっかり顔馴染みで懐いており、彼女らも楓を可愛がってくれている。
「楓。こんにちは、でしょ?」
「こんにちは!」
「はいこんにちはー。智依子さん、楓ちゃんの隣座りなよ」
「ありがとう、悪いわね」
年下のクラスメートたちがこの場にいたことは幸運だ。相席という形で待たずに入ることができた。あまり長時間の待機となると楓がぐずり出すかもしれないからありがたい。
おしるこセットを二つ注文し、女子高生の輪の中へ混じる。智依子だって紛れもなく女子高生ではあれど、3つも年が離れていると少し気後れしないこともないのだが、気のいい彼女たちは分け隔てや区別といった言葉を知らないかどこかへ置いてきたかのように智依子とも接してくれる。
「お団子にパフェ、おしるこも。すごい数ね」
「うん、みんなでシェアして食べてんの。楓ちゃん、お団子食べる? あげよっか?」
「たべたい! ママ、たべていい?」
「いいけど……お夕飯が入らなくなっちゃうから、食べさせ過ぎないでね。おしるこも来るんだし」
「らじゃー!」
テーブルには色とりどりの和菓子が満載だ。見ているだけで幸せになってしまう。ぱかっと口を開けた楓の口に取り分けた団子を放り込み、それを満足そうにもぐもぐとやる娘の緩んだ笑顔の愛らしいこと。
「いい子だねー、楓ちゃん。あ、ほら、おしるこも来たよー」
「おしるこ! わあ、いいにおい~」
「ほんとだね~」
姉のように慕ってくれる友人たちに感謝する。彼女らにはいつもスマホに収めた楓の写真をせがまれているからか、本物が目の前にいるとなればそれはそれは大層な可愛がりぶりだ。こんな風にオープンで親しみ深い人柄のクラスメートたちがいてくれなかったら、智依子は学校生活と子育てなど到底両立できていなかっただろう。
「……みんな、いつもありがとう」
「ん? 何が?」
「ほら、智依子さんもおしるこ食べてみなよー。すっごい美味いから! ね、楓ちゃん」
「うん、あまくておいし~♪」
ちやほやされてご機嫌な娘を眺めつつ、おしるこをひと口。上品な甘さに思わず笑みが漏れる。
「へえ~。智依子さんってそんな顔で笑うんだねぇ」
気づくと楓を含む卓の面々から注目を浴びており、智依子は赤面した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月16日
参加申し込みの期限
2023年11月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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