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雪帽子、目深にかぶって
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誰かを喜ばせたいと考えたとする。そのやり方を模索する。肝要なのは情報収集だ。無知や無垢は愛嬌によって相手を喜ばせるかもしれないが、そういう受動的かつ愛玩動物的な喜ばれ方は望んでいないのである。自ら行動し彼を、
ウォルター・B
を喜ばせてあげたい。
倉前 七瀬
も努力を重ねている。調べ上げ、彼の好みをそれとなく聞き出し、練習を繰り返す。手法は色々だが結局のところ、全ては一つ所に集約される。彼を喜ばせたいのだ。
つまり今日のお誘いもその調査の一環である。
「ウォルターさん、おしるこ食べにいきませんか?」
「おっ、いいねぇ」
ねこだんご、なる甘味処のおしるこセットが今冬、人気を博しているらしい。と耳にすることができたのも七瀬の情報収集の賜物か。
ウォルターと二人で旧市街へと出向く。冬の装いを纏いモコモコとなった彼もまた好ましい。
「結構人が出てるねぇ」
「そうですね。ウォルターさん、はぐれないようにしてくださいね?」
「僕が言われるのかい、それ」
彼は恩師だが今は対等な間柄なのだから、七瀬がそうして気を回すのもおかしなことではない。いつまでも手を引かれるばかりでなく、引く側にだってなってみたい。
なんてことを考えていたらさっそくあのレモン色の髪を見失うが、幸いすぐ近くの道端でえび天丼の食品サンプルを覗いていた。
「もうウォルターさん、今日はおしるこですよ。おしるこ!」
「ああごめんごめん、ついね。ここ、美味しそうだなぁ。今度一緒に食べに来ようかぁ」
そんな嬉しい言葉を聞くと、七瀬の瞳は輝くのだという。ウォルターにはその顔が尻尾を振って懐いてくる子犬にでも見えるのだそうだ。失礼な話である。七瀬ももう大学生の大人だというのに。ぷりぷりと憤慨していたら、ふくらんだ頬を突かれた。
ねこだんごは繁盛していた。老舗の年季が入った店舗だが店内はそう広くはなく、客でいっぱいだ。幸いテラス席もあるからそちらを利用することにする。今時期は外気もぐっと冷えてきたが、足元に据えられたポータブル型の石油ストーブが温めてくれるから案外快適だ。
「ふむん?」
メニュー表を覗き込み、七瀬は思案する。目当ては件のおしるこセットだが、看板商品のだんごも美味そうだし、気になるのはパフェだ。和菓子屋のパフェってどんな感じだろう。どれもこれも食べてみたいが、一人ではさすがに食べきれない。
そこでピンと閃いた。
「ウォルターさん、僕とシェアしましょう!」
「ああ、それはいいかも。目移りしちゃうもんねぇ」
「ですよね。いろいろ食べたいです」
かくしてテラス席のテーブルにはおしるこセット二人前に加えて特製だんごセット、パフェがずらりと並んだ。
まずはおしるこからいただく。
「これは……美味しい!」
「優しいお味だねぇ。ちょうどいい甘さでいい感じ」
柔らかい白玉、甘すぎず絶妙な甘味が胸をじんわりと温めてくれる。冬場となり人気が急上昇したというのもうなずける。寒気にさらされながら熱々のおしるこは、染みた。
「は~、あったまる……」
ほっと優しい安堵に浸っていたら、微笑ましい目で見られていた。
「な、なんですか。ウォルターさん。あまり見ないでください……」
「いやぁ、倉前を見てると何だかねぇ。癒されるっていうかさぁ」
どうにもやはり、愛玩動物的ほっこり感を感じるらしい。おかしい、対等な関係となったはずなのに。七瀬は首を捻った。リードするのもなかなか難しいものだ。
だんごは一串を分けて食べる。七瀬はあんこ、ウォルターはみたらしが気に入った。柔らかくモチモチの食感がやみつきになりそうだ。パフェは和菓子店らしく抹茶味がベースで、生クリームやフルーツ、餡の多様な甘みが複雑に絡み合う。これもまた絶品だ。
「いやぁ、美味しかった。満足満足」
「また来たいですね。僕、だんごを全制覇したかです」
「抹茶以外のパフェもあるんだよね? そっちも気になるねぇ」
だんごもパフェも、おしるこセットもまたいただきたいものだ。二人、再訪を約束した。
その時は今度こそ、彼をリードして引っ張ってあげよう。もちろんこの店に限らず、別のお店だっていい。いつまでも手を引かれるばかりではなく、彼の手を引くのもいいではないか。それが対等ってものではなかろうか。
にこやかに甘味の余韻へ浸る彼を眺めて、七瀬は密かにむん、と決意した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月16日
参加申し込みの期限
2023年11月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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