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LIQUID -Star Chronicle- 月の都編
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【レイドダンジョン『タワー・オブ・ソーマ』(2)】
神獣。幻獣。巨塔の各階層に待ち受けるのは、そうした神話に語られるような神々しい魔獣たちだ。彼らはなにゆえにそこへ封じられているのか? 解明した者はないが、かつて起こった未曽有の災厄、あるいは異郷からの侵略者、それに類するような危機を乗り越えるために生み出され、役目を終えたがために封印された……というのがいちおうの通説となっている。
頂点へと登り詰めたなら、真実が見つかるだろうか? 尽きぬ探求心、勇壮な冒険心を胸に、彼らは神なる獣たちの懐へと飛びこんでゆく。
ゲーム的に言えばそこに報酬があるから、ということになろうが、まあそんなロマンに惹かれる者も少なからずいるのだろう。タワー・オブ・ソーマへの挑戦はその難易度に反していつも好評で、パーティには実に多様なメンバーが集まるのだ。
「レイドダンジョン、初めてだね。ワット」
「いやぁ、楽しみだねぇ」
バレットストライカーのウォルターは愛銃2丁を抜き放ち、早くも臨戦態勢。準備万端いつでもOKといった風情だが、ユズハは少々緊張気味だ。高難度コンテンツということで、そもそも成功率が低いクエストなのだが、挑戦者の中には失敗の要因を執拗に掘り下げたり誰かを戦犯認定し、中傷したりこき下ろすような者もごくまれにいないこともない……といった噂も聞いた。集まった面々を一見するかぎりは友好的だが、インターネットを介した付き合いの都合上、クエストの終わりに豹変するような輩がまざっていないとも限らない。表面的には社交的ながらその実、深い関係性を築くのがやや苦手なユズハには少しばかり、気になってしまう。
ぽん、と頭に手のひらを乗せられた。そのまま髪をかきまぜられる。
「楽しんでいこうかぁ。気楽にねぇ」
「あ、うん。そうだね」
ひと言で不思議と、胸が軽くなった。もしもの時にはきっと、彼が守ってくれるだろう。ユズハも愛用の斧を取り出し構えた。
最初の階層の相手は、<神亀アクーパーラ>。全員が身構えたところへ、その威容が姿を現した。
「大きい……!」
マユラは目をむく。背の甲羅に祭壇を持ち炎を灯す、おそるべき巨体の亀だ。上位クラスのお試しにと、同じくクラスチェンジしたばかりのアヤトとレイドダンジョンへの突撃を敢行したが、神亀が前足を踏み出しただけで地も大気も震え、冒険者らの身を吹き飛ばさんばかりの衝撃が走り抜ける。ちょっと無謀だっただろうか。
「迫力あんなあ。楽しめそうじゃん、な、マユラちゃん!」
ギターを構えたアヤトの笑みがあまりにあっけらかんとしていたもので、マユラは思わずぷすっと吹き出してしまった。
「あはは、そうだね、楽しんでいこう!」
「おー、ひさしぶりのセッションだな!」
マユラは歌を極めた<マジカルアイドル>。アヤトは<マジカルアーティスト>、楽器アイテムの扱いはお手のもの。スキルの相乗効果はまさしくセッション、ふたりのライブのようだ。
「よーっし」
アクーパーラの祭壇から爆炎が放たれ冒険者たちへと降りそそぐのを合図に、戦闘開始。アヤトのギターがマユラの背を揺らし、魂までも揺らしてくれる。<オルタネイト・ピッキング>がパーティのデバフ抵抗力を高めると同時、アクーパーラの巨体へ音響攻撃を叩きつける。
瞬間、マユラの声が凛と響いた。
「いくよ、アヤト!」
「まかせろ!!」
「<熱唱絶歌>!!」
熱い衝撃が広がった。聴くものの全能力を高め、隠された力を引き出す歌が戦場を満たしてゆく。マジカルアイドルは歌唱スキルによって、味方へ攻防ともに強力なバックアップをもたらす。マユラの声が魅了し、鼓舞し、勝利へ導くのだ。最高ではないか。
ちらと見れば、アヤトの一心不乱な演奏が目に入った。必死で、前のめりで、誰はばかることなく己をさらけだす、若くしていっぱしの表現者の顔だ。ゲームだから、余興だからと理由をつけて手を抜くことなど考えられない。マユラだってそうだ。
ふたりのセッションはパーティを奮い立たせた。
「すごいなぁ、あのふたり。僕たちも頑張らないとね!」
「おっけー、いつもの連携でいこうかぁ」
ユズハとウォルターはならび立つ。前衛の冒険者たちの奮闘を好機とし、ユズハは<ブレイクポーション>を調合する。数あるアイテムの中から適切なものを選び出し一瞬で配合してゆくのは、アロマの調香にも通ずるものがあるかもしれない。アルケミックドクターはユズハにぴったりのクラスであったようだ。
「ブレイクポーション、いくよ!」
上位クラスで解放されるポーションレシピは強力かつ多彩。ブレイクポーションは敵へ劇的な防御力低下のデバフをもたらすが、その効力がおよぶのは極めて短時間である。直後に極大のダメージを与えることができなければ意義は薄い。その役割を担うのがウォルターだ。
「<フリップコイン>! 全消費でいくよぉ」
金貨数ボトルから生成したコインを費やし、渾身の攻撃を繰り出すバレットストライカーの大技。ユズハの前で初披露だ。
投擲したブレイクポーションが放物線を描いて飛び、アクーパーラの表層で弾けた。
「<ウィンドミルショット>!!」
高速回転、両の手に握る<レモン&ライム>が嵐のごとく火を噴く。瞬時に数十発もの数え切れない弾丸を叩き込み、大ダメージとともにぴたり動きを止めると、キメポーズ。さながら映画スターのような想い人のワンシーンに、ユズハは見惚れてつぶやいた。
「ワット、かっこいい……!」
「次の攻撃来るよ、気をつけて!」
マユラのよくとおる声にはっとして、ポーションの次弾を調合した。
第一階層、神亀アクーパーラ撃破! その後も第二階層の<凶馬バイコーン>、第三階層の<魔狼フェンリル>ときわどく撃破していったが、第四階層の<怪鳥コカトリス>の石化攻撃への対策にとぼしくあえなく敗北を喫し、今回のチャレンジは終了となった。聞きしに勝る難易度だが、手ごわい敵へ挑むのはやりがいもあり、また経験やレベルへのリターンも通常のクエストにくらべて大きい。再度の挑戦や周回も悪くはないだろう。
「またやろっか、ワット」
「もちろん」
強敵とのバトルはふたりのコンビネーションも、絆も深めてくれるだろう。
「ふふ、がんばったね♪」
連戦で少々おつかれな様子のウォルターの頭を、ユズハは背のびしてよしよし、と撫でてやった。
マユラとアヤトは、ユズハがみなに配ってくれた回復ドリンクを手に乾杯。健闘をたたえ合う。
「いいセッションだったね。楽しかった~」
「ああ、オレも! またマユラと演りたい……けど、おたがい忙しい身だもんな」
たまたまタイミングが合っての今日のめぐりあいだったから、練習や仕事の合間を縫って再びいっしょにプレイする機会がふたたび訪れるかどうか。眉を寄せて寂寥にじませるアヤトだったが、その額をマユラは指でつんと突き、
「チャンスがあったら……ね?」
ふわり。微笑んだ。
レイドダンジョンに参加した者たちの多くは、一期一会だ。しかし時に、この先へ連なる絆が生まれることもあるだろう。
パーティは解散となり、彼らはおのおのの活動拠点へと戻ってゆく。少なくともその顔はこの瞬間、どれも笑みに彩られていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月02日
参加申し込みの期限
2023年11月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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