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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【カード】ちはやぶる 神の札引く大いくさ
瀬莉はエレメンツ＆ドレイクスのコーナーにやってきていた。
「ルールはわかりますか？」
「いえ、初めてです」
最初にプレイ方法を教えてもらった。
「もうすぐスペースが空きますから、やってみますか？」
「はい」
瀬莉は火・金・土でデッキを組んでみた。
「バランス重視がいいかな」
炎系のクリーチャーで最初に相手のライフをゴリゴリに削り、金系のクリーチャーで防御力をガッチガチに固め、土系のクリーチャーで攻撃補助を行う。
「やったー！」
バランス重視策が効いたのか、瀬莉は順調に勝ち進むことができた。
花札の時のことを思い出し、気を抜かないようにしようと思う。
「次も頑張ろう」
寝子高３年の桜井 ラッセルは、エレメンツ＆ドレイクスのカードを見てつぶやいた。
「風属性あれば絶対それ集めるのになー」
このゲームの属性は火・水・木・金・土。
風はないのだが、鳥好き自然好きゆえどうしてもそう思ってしまう。
風の精 晴月と出会ったのも、そのせいだろうか。
対戦スペースが空くのを待っている間、ラッセルは隣で珍しそうにしている晴月に言った。
「これからカードで戦うから、応援してくれよ」
「カード？ お金のかわりの？」
晴月がそんな問いを発した。
風の精にして俗っぽい発言だが、晴月は映画で世の中のことを勉強しているのだ。
「そのカードとは違う……これはゲームするときにつかう札なんだ」
「ああ、トランプ」
「さっきよりは近くなったな。これはトランプじゃねーけど、まあ遊ぶという点ではあってる」
（カードは弟に誘われて一時期やったことがあるから、初心者じゃねーけど、最近の流行りはよくわかんねーな）
そんなことを思っているうちに、隣にいたはずの晴月が消えていた。
「え、晴月？ どこ行ったんだ」
さっきまで楽しそうにしていたのに。
（応援してもらいたかったのにな……まー、風の精だし着の身着のままどこかに行くもの風らしいか）
そう思いつつ、寂しさを振り払うようにカードに向き直る。
「デッキはどうすっか……と、ん？ んんん！？？」
ラッセルは目を疑った。
そこには、晴月そっくりのキャラのカードがあったのだ。
「晴月カードになってたのか！ え、え……神魂のせいか。これも」
ヒヨコっぽい丸いぬいぐるみを抱いてにっこり微笑む、緑髪のキャラは間違いなく晴月だ。
「時間が経てば戻るよな……？ ……それにしても可愛い……すっげー似合ってる……」
色はいつもの白だが、ふんわり甘めのフリルたくさんの衣装だ。
（俺の願望が反映されたことはないと思いてぇ……）
そんなことを疑ってしまうくらい可愛かったのだ。
「お待たせしました。試合始めましょう」
係の人に言われ、ラッセルは立ち上がった。
「今は、……せっかくだ。特等席で一緒に戦ってくれ！」
そう言いながら、ラッセルはカードの晴月を愛しそうに指で撫でた。
瀬莉とラッセルの戦いが始まる。
「私のターン！ ドロー！ 火のマナを一枚。フレイムドラゴンを召喚！」
攻撃だけでなく防御力の強化も忘れない。
「うおっ、つえぇ……」
初手でかなりライフを削られてしまった。
可愛らしさに似合わぬ瀬莉の試合運びに、ラッセルはたじたじとなる。
（つか負けたくねーよ！ 中からでも応援してくれてると思いたいし）
「俺のターン！ ドロー！ アイスドラゴンでガードだ！」
しかし土属性のカードで砂嵐を起こして視界を遮ったり、地震を起こして攻撃の命中率を下げたりと瀬莉は攻撃補助も使いこなす。
（今にみてろよ……）
手堅く攻めて耐え、押されながらも運で乗り切ってラッセルはチャンスを待った。
「俺のターン！ ドロー！ きた！ 晴月いっけ！」
木属性の『嵐のハヅキ』のスキル『暴風』が炸裂する！
（つえぇ……普通にほしい。いや、戻ってほしいのは当たり前なんだけど）
「やられた……」
瀬莉がつぶやく。
ハヅキの暴風が起死回生となり、一進一退の好ゲームとなった。
最後は一歩及ばず、瀬莉の敗北となった。
「ありがとうございました。楽しかったです」
「こちらこそサンキュな！ 俺も楽しかった！」
いつの間にか、隣で晴月がニコニコと拍手していた。
「……健闘できたのは晴月のおかげだな！」
元に戻ったことにほっとしながら、ラッセルはカードの晴月を指で撫でたことを思い出し、頬を熱くする。
（……カード化してた時のこと記憶ないかあるか、それが問題だ）
「ルールはわかりますか？」
「いえ、初めてです」
最初にプレイ方法を教えてもらった。
「もうすぐスペースが空きますから、やってみますか？」
「はい」
瀬莉は火・金・土でデッキを組んでみた。
「バランス重視がいいかな」
炎系のクリーチャーで最初に相手のライフをゴリゴリに削り、金系のクリーチャーで防御力をガッチガチに固め、土系のクリーチャーで攻撃補助を行う。
「やったー！」
バランス重視策が効いたのか、瀬莉は順調に勝ち進むことができた。
花札の時のことを思い出し、気を抜かないようにしようと思う。
「次も頑張ろう」
寝子高３年の桜井 ラッセルは、エレメンツ＆ドレイクスのカードを見てつぶやいた。
「風属性あれば絶対それ集めるのになー」
このゲームの属性は火・水・木・金・土。
風はないのだが、鳥好き自然好きゆえどうしてもそう思ってしまう。
風の精 晴月と出会ったのも、そのせいだろうか。
対戦スペースが空くのを待っている間、ラッセルは隣で珍しそうにしている晴月に言った。
「これからカードで戦うから、応援してくれよ」
「カード？ お金のかわりの？」
晴月がそんな問いを発した。
風の精にして俗っぽい発言だが、晴月は映画で世の中のことを勉強しているのだ。
「そのカードとは違う……これはゲームするときにつかう札なんだ」
「ああ、トランプ」
「さっきよりは近くなったな。これはトランプじゃねーけど、まあ遊ぶという点ではあってる」
（カードは弟に誘われて一時期やったことがあるから、初心者じゃねーけど、最近の流行りはよくわかんねーな）
そんなことを思っているうちに、隣にいたはずの晴月が消えていた。
「え、晴月？ どこ行ったんだ」
さっきまで楽しそうにしていたのに。
（応援してもらいたかったのにな……まー、風の精だし着の身着のままどこかに行くもの風らしいか）
そう思いつつ、寂しさを振り払うようにカードに向き直る。
「デッキはどうすっか……と、ん？ んんん！？？」
ラッセルは目を疑った。
そこには、晴月そっくりのキャラのカードがあったのだ。
「晴月カードになってたのか！ え、え……神魂のせいか。これも」
ヒヨコっぽい丸いぬいぐるみを抱いてにっこり微笑む、緑髪のキャラは間違いなく晴月だ。
「時間が経てば戻るよな……？ ……それにしても可愛い……すっげー似合ってる……」
色はいつもの白だが、ふんわり甘めのフリルたくさんの衣装だ。
（俺の願望が反映されたことはないと思いてぇ……）
そんなことを疑ってしまうくらい可愛かったのだ。
「お待たせしました。試合始めましょう」
係の人に言われ、ラッセルは立ち上がった。
「今は、……せっかくだ。特等席で一緒に戦ってくれ！」
そう言いながら、ラッセルはカードの晴月を愛しそうに指で撫でた。
瀬莉とラッセルの戦いが始まる。
「私のターン！ ドロー！ 火のマナを一枚。フレイムドラゴンを召喚！」
攻撃だけでなく防御力の強化も忘れない。
「うおっ、つえぇ……」
初手でかなりライフを削られてしまった。
可愛らしさに似合わぬ瀬莉の試合運びに、ラッセルはたじたじとなる。
（つか負けたくねーよ！ 中からでも応援してくれてると思いたいし）
「俺のターン！ ドロー！ アイスドラゴンでガードだ！」
しかし土属性のカードで砂嵐を起こして視界を遮ったり、地震を起こして攻撃の命中率を下げたりと瀬莉は攻撃補助も使いこなす。
（今にみてろよ……）
手堅く攻めて耐え、押されながらも運で乗り切ってラッセルはチャンスを待った。
「俺のターン！ ドロー！ きた！ 晴月いっけ！」
木属性の『嵐のハヅキ』のスキル『暴風』が炸裂する！
（つえぇ……普通にほしい。いや、戻ってほしいのは当たり前なんだけど）
「やられた……」
瀬莉がつぶやく。
ハヅキの暴風が起死回生となり、一進一退の好ゲームとなった。
最後は一歩及ばず、瀬莉の敗北となった。
「ありがとうございました。楽しかったです」
「こちらこそサンキュな！ 俺も楽しかった！」
いつの間にか、隣で晴月がニコニコと拍手していた。
「……健闘できたのは晴月のおかげだな！」
元に戻ったことにほっとしながら、ラッセルはカードの晴月を指で撫でたことを思い出し、頬を熱くする。
（……カード化してた時のこと記憶ないかあるか、それが問題だ）
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2023年11月08日
- 参加申し込みの期限
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- 2023年11月15日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2023年11月15日 11時00分
