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イタズラかお菓子か!?
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油断をすれば己さえ染め上げられてしまうペイントストリート。そこで貸し出している白い上着に袖を通した
御巫 時子
は、同じく白い上着をきっちり羽織った
五十嵐 尚輝
と並びあって、大きく青空を描いていた。
彼の白い服は見慣れているけれど、今日その手に持っているのは試験管やビーカーではない。あまり絵を描くことは得意としていなかったはずだけれど、困ったことはないだろうか。
「尚輝先生は、どんな空が……まあ」
キャンパスの白を活かし、雲の部分を残して青空を描こう――まずはそれだけ決めて、自分たちのキャンパスを切り取るように大きくハケで青色を塗っていたはず、なのだけれど。
なぜか尚輝の前には、人面樹のような生物が形成されつつあった。
「雲から陽光が差し込む様子を描きたかったのですが……」
「ふふ、乾ききる前に色を重ねてしまったんですね」
実験であれば瞬発力を発揮することも、じっくり腰を据えて取り組むことも出来るのに、それ以外となると気の抜けた様子を見せる尚輝らしい。当人はなぜ奇怪な生物を産みだしたのかと考え込んでいるが、時子にとってはそれすらも可愛らしく見える。
「少しだけ色を整えれば、立派な木になりそうです。鳥さんに休んで頂ける場所ができますね」
懸命に描かれた作品をそのまま消してしまうのも忍びないし、これが意図した物でないのなら手を加えてみるのはどうだろう。
もともと、青空を準備していたのだって鳥を描くためだ。青い鳥や赤い鳥、カラフルな色彩が飛び立てば虹のように見えるかもしれない。
「なるほど……休まりますかね?」
しげしげと見つめた陽光――だったらしい人面樹は、教育番組に出てきそうな可愛らしいものではなく、どちらかと言えば童話で子供たちを怖がらせる立場にあるような顔をしている。さすがの時子も、お世辞は出てこなかったのだろう。にこりとだけ微笑むに留め、多くは語らなかった。
「一緒に頑張りましょう」
足りないところはサポートして、先を行きすぎず足並みを揃えて。
これからも2人で共同作業ができればいいなと思いながら、時子はどうにか尚輝にもできることを考えた。
ハケやローラーで、思い思いの大作を描いた
鴻上 彰尋
と
七夜 あおい
は、今度は何に落書きをしようかと悪巧みをしていた。
「スプレーガンとかも楽しそうだよね。絵の具も取りに行きたいし、彰尋くんは場所取りお願い出来る?」
「わかった。俺はまだ補充は大丈夫そうだから、気をつけてね」
道具置き場へと向かうあおいを見送って、彰尋はパレットを見る。そこには、色んな『青』を作ろうとした名残が見られた。
白と合わせた薄い空の青。ほんの少し黄色を混ぜた、深い海の青。1口に青と言っても幅広く、それこそ光の加減や表情で違った色を見せるあおいの色は、なかなかに作り出すのが難しい。
まだ誰も手の付けていない壁の前に立ち、今度は何を描こうかと考えて。彰尋はくるくるとパレットの中で新しい青を作り出した。
(この色……)
ずっと焦がれていた、彼女の色。なんだか嬉しくて、使うのが勿体ない気もする。
ちらりと道具置き場のほうを見ても、あおいはまだ道具選びに夢中で戻ってくる様子はない。それならと、彰尋はちょっとした悪戯心でその色を手のひらに塗りつけた。
(ちょっと子供っぽいかな)
冷たくて、少しくすぐったい。でも、色々と混ぜてできあがった『あおいの色』を手のひらいっぱいに広げるのは、なんとも楽しい。
誰にも消されないように、ジャンプをして高いところに手形をつけようか。それとも、彼女がすぐに気付くくらいの目線の高さにしてみようか。早くしなければ、寒い風に当てられた手の絵の具は乾いてしまうだろう。
一通り思案して、彰尋は壁の低い位置に手形をつけることにした。
(なんとなく背徳感を感じてしまうなぁ……)
こんな街中で、自ら手を汚して跡を残す。それも彼女の瞳の色だというのだから、まるで声高に何かを叫んでいるようにも見えてしまう。
彼女の手形を隣に並べたいようで、これを見られるのは気恥ずかしい。違う色で手を染めて、別の手形を押してみようか。
「いっけないんだ~」
時既に遅く、振り返った先には悪戯な笑みを浮かべたあおいが立っていた。もちろん手には、補充してきた絵の具がたんまり乗ったパレットに、新しい道具として様々な形にカットされたスポンジを小さなバケツいっぱい連れてきている。
「面白そうなことは、1人でやっちゃいけないんだよ!」
くるくると指先で絵の具を混ぜ、ひと思いにパレットへ手のひらを押しつけたあおいは、そのまま豪快に壁へと手をつけた。あまりに思いきったやり方だったため、べっとりとした手形は実物よりも大きく荒々しい印象になってしまっている。
「……ははっ」
隣に並べばなおのこと、2人の性格の違いが滲み出ている手形が面白くて、彰尋はつい声をあげて笑った。
几帳面に絵筆で適量の絵の具を手に取って優しく押すより、豪快にいくほうが『イタズラ』という趣旨に合っている。何より、エネルギッシュなあおいらしい手形に思えて、愛しさが込み上げるようだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年10月31日
参加申し込みの期限
2023年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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