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イタズラかお菓子か!?
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ちらりと背後の建物を見た
佐和崎 紗月
は、溜息を吐いた。
寝子島マリンパラダイス――
あの騒ぎ
から1年と経っていないから、思い出として振り返るには気の早いことかもしれないが、
初瀬川 理緒
との関係を大きく変える切っ掛けを作った大切な場所、のはず。
けれども正面には、そんな名状しがたい気持ちに浸らせてくれそうにもない恋人の姿があった。
「染まれ染まれ、世界はあたし色に染まるのだー!」
世界征服を目論む魔王かと言わんばかりの高笑いをしながら、理緒は真っ白な壁に向かって次々にペンキをぶちまける。それもバケツ缶ごとだ。いくら参加者に汚れ防止の上着や帽子が配られているとは言え、遠慮がなさ過ぎやしないだろうか。
(よっぽどストレスたまってたんだな……)
気持ちはわかる。
年末年始には大学の講義こそないけれど課題はたんまり出たし、グラビアアイドルとしてイベントに参加することだってあった。それどころか、大学が休みだからこそなロケは入る上に、これからのスケジュールを見越して前倒しになる撮影もあって、紗月も気晴らしを探していたくらいだ。
ようやく仕事の山場を乗り越えたところで、待っているのは進級がかかった秋学期試験。ギリギリまで進学を渋っていたくらい勉強嫌いな理緒が叫びたくなるのも無理はない。
――もう頭がウニでオートミールでプリン状態!
その叫びが何を意味しているのかまでは、紗月にはわからない。ただなんとなく、発散しなければならない鬱憤がさぞ溜まっているのだろうということだけは察した。
宥め賺すように同意を示しながら、どうにかならないかとスマホで見つけたのが、このイタズラ☆ストリートの催しだ。
ストレス解消になれば、とは思った。
ぷすぷすと頭から煙を噴きそうな理緒を見かねて誘ったのだから、兎にも角にも理緒が楽しんでくれなければ意味がない。であれば、ここへ誘ったのは大成功……の、はず。
楽しそうなイベントへ2人で遊びに行って、思う存分はしゃいで。遊び疲れちゃったねと笑い合う様を想像していた紗月は、少しでも理緒の気晴らしになればと……思って、いたのだけれど。
「いっけえええええっ!」
両手にスプレーガンを構えてた理緒は、思いのままに白い世界を染め上げる。電柱も、ベンチも、目に付く何もかもを色づけ騒ぐのは、決してイベントの趣旨を違えてはいない。
「…………」
想像以上に理緒が大暴れする物だから、紗月は内心ちょっと――いや、正直に言うならドン引きだった。
近くで呆気にとられている小学生には目もくれず、女子大生が叫びながらインクを乱射している。その姿は当然注目を浴びることになり、グラドルの理緒であるということに気付かれるまで、そう時間はかからなかった。
すると今度は、紐付くように紗月へと同情の視線が向けられる。
――あの子と付き合ってるっていう。
どこか哀れみを含んだ生暖かさに、紗月は乾いた笑いを浮かべてしまう。
(もう、理緒ちゃんってば)
百年の恋も冷めるとまでは言わないが、ちょっとやりすぎだ。いくら気晴らしになればと誘ったからって、恋人を放って夢中になるのも頂けない。
少し離れたところで様子を伺っていた紗月は、理緒に落ち着いて貰おうと声をかけた。
「理緒ちゃん、やりすぎだよ」
「え~? 紗月もやってみなよ、結構爽快だよ」
まだ何も絵具を手にしていない紗月に、スプレーガンをひとつ手渡した理緒は、改めて受付で上着が貸し出されていた意味を考える。
こうも真っ白だと、汚してやりたくなる物だ。世界もろとも――自分色で!
「……理緒ちゃん?」
そのにんまりとした笑みに悪寒が走った紗月は後ずさる。が、理緒は冗談で済ませる気はないらしい。
この身を守れるのは手にしたスプレーガンひとつだけ。重さからインクの残量はそう多くないのだろう。
(ちょっと脅かすくらいなら)
応戦の構えを取りつつも、少し遠慮気味にスプレーガンを下方に向ける。やっぱり理緒の顔をしっかりと見て引き金を引くのは、紗月には抵抗があるらしい。
「恨みっこなしだからね!」
言うが早いか理緒は真っ直ぐと紗月を見据えて引き金を引く。脇腹あたりが見事に緑色に染まって、次に狙いを定められたのは肩口だ。まともに受ければ飛沫が舞って顔に付きかねないだろう。
咄嗟に紗月は狙われていた左肩を逸らすように右へと踏み込み、思いきって引き金を引こうとした。
けれどここはペイントストリート。『白い物』であればなんでも染め上げて良いということは、白い床のあちこちも塗料まみれだということで。
理緒を狙い撃つことだけを考えていた紗月は、足元に意識がいっていなかったようで、インクに足を滑らせ転けそうになってしまう。
「紗月!」
すんでの所で紗月を抱き留めた理緒は、ホッとひと息つきかけて――背後に何かかけられた。腕の中の愛しい恋人はというと、満面の笑みを浮かべているではないか。
「恨みっこなしだよね?」
こうして互いに手加減も遠慮も無用だと知った2人は、きゃあきゃあと叫びながら上着がカラフルになるまで勝負を続けるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年10月31日
参加申し込みの期限
2023年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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