this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
君の音は何色で描く
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
15
つぎへ >>
欠伸を噛みしめて、バイト先に向かったはずの
京極 花音
は、喫茶店でモーニングを食べていた。
別に通い慣れた道を間違えたわけではない。間違えてしまったのはシフトだ。
(1度家に戻るか?)
予定外にゆっくりする時間ができたからと店に入ったが、このまま勤務時間まで長居するような暇つぶしも持ち合わせていなければ、居座る度胸もない。かといって、急ぎ帰ってやらなければいけない課題があるわけでもなく……どうしようかと店奥から聞こえるテレビの音に耳を傾けた。
『魚座のあなたは、恋愛運が絶好調! ラッキーアイテムはコーヒーフロートですっ!』
『えぇ、この時期にフロートですか?』
スタジオには魚座のゲストがいたのか「食べます!」と元気に返事して笑いを誘い、次の星座の運勢紹介へ。その軽快なやりとりに苦笑することなく、花音は真顔になった。
3月3日生まれ、もちろん星占いなどで使う12星座で言えば魚座。絶好調な恋愛運をさらに後押ししてくれるとあれば、花音にはたとえ寒い中であろうともコーヒーフロートを食べなければならない理由があった。
ちらりとメニューへと視線をやる。このタイミングで頼むのは、あからさま過ぎやしないだろうか。だが、注文することで
暁月 静
と会える可能性があるのなら、迷っている時間も惜しい。
(いや、恋愛運が絶好調なんだったら……)
もしかしたらここは、彼女がよくモーニングを食べに来る店、という可能性もある。
可愛い彼女には、同年代に人気のスターボックスなんかでオシャレなサンドイッチを食べる姿も似合うが、あの魔法のようなメニューを唱えられず、困惑する姿も目に浮かぶ。だからあえて、こういう普通のメニュー名で提供している店を好むんだとしたら、会えそうな気がしてきた。
つい寝癖がないかと髪を整え、メニューを手に取った。男子学生が喫茶店のモーニングで足りるわけがないと言わんばかりの顔として、手を止めたのはもちろんフロートが載っているページ。
(……ラッキーアイテムか)
ここに静が来てくれる。それだけで大いにラッキーだが、声をかけたら同席してくれるだろうか。
警戒心なく向かいに座り、フロートに目を留めて「アイス美味しそうですね」なんて笑ったとしたら。さすがに寒くて食べきれないけれど、1口食べてみたいなんてわがままも喜んで応じるだろう。
そのままお礼にと、「私のもどうぞ」と差し出されはしないだろうか。自分が使ったフォークなのを気にせずに「あーん」なんて言われたら、どんなに苦手な物であっても完食してみせる自信がある。
きっと彼女にとっては、友達とシェアする感覚なのだろう。たくさんのケーキを1口ずつ食べてみたいときなんかはいいと思うし、それを苦手とするほど潔癖な様子も見受けられていない。
とはいえ、男友達には無防備にしてほしくないなという思いが、花音をはたと現実に連れ戻した。
(俺は……友達なのか?)
おそらく、そうである。名前だって知っているし、一緒に買い物へもイベントへも行った。なんとか手料理と思しき物も食べて、キスだって……いや、あれは緊急事態だし額だったからノーカウントかもしれないけれど。
だとしても、だ。誰に彼にでも許可はしまい。その一瞬を許せば脱出できると背に腹はかえられず、致し方なくという可能性もあるが、静は言ったのだ。『お花屋さんで良かった』と。
どこか勝ち誇った笑みを浮かべ、花音はメニューを閉じる。
「コーヒーフロート、ひとつ」
友達ではあろう。ただ、そんじょそこらの芋やかぼちゃと一緒にしないで頂きたい。もしこれで、彼女が誰にでもそう微笑んでいたとしたら、人を誘惑することに長けた魔女か悪魔かと疑わねばいけなくなってしまう。
(そんなこと、あるわけないしな)
だから花音は願掛けにコーヒーフロートを頼んだ。いくら恋愛運が絶好調な魚座とて、彼女を呼び出す番号を知らねば、会いたいと伝えることすら叶わない。些細なラッキーに縋らなくては、ロクに顔も見られないのが現状だ。
そわりとドアの方を見て、気付かぬうちにいるのではないかと店内を見て。なんとなく隣に置いておいた上着を、椅子の背もたれにかけた。
今日は彼女に会えるだろうか。ここには来なくても、バイト先には顔を出してくれるだろうか……帰り道に会えるだろうか。
――京極さん。
名前を呼んでくれる。それだけでも凄い進歩で、反芻しては頬が緩むのを止められない。
花音は静に会えそうなシチュエーションを夢想する……シフトの時間まで、時間は潰せそうだ。
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
15
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
君の音は何色で描く
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年10月21日
参加申し込みの期限
2023年10月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年10月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!