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一心精進
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カフェテリアで一通り図書館の違いをおさらいし、大学の図書館には専門的な本が多数あることがわかった。
「じゃあ、せっかくだから何か調べてみようか。といっても、いい題材は……」
「私、寝子島について調べてみたいです。歴史でも、神話でも……観光が楽しめるようなものを」
寝子島育ちの綾花にとって、名所はある程度知っているものの、そうと意識したことがない場所だってある。
ただの公園だと思っていたら、学校の教科書に載るか載らないかの偉人が関わった場所だったり、近年できたスポットかと思いきや由緒ある場所だったり、知らないことはまだまだたくさんあって驚かされるくらいだ。
「珪先生のご家族は、どういう場所がお好きですか?」
ただ漠然と調べるよりも、そうして目的があるほうが調べやすい。あくまで勉強の一環だという姿勢は崩さずに、綾花は不自然でないことを願って微笑んだ。
「……そうだな。郷土料理や歴史的建造物が好きだから、それらを楽しめる場所がいいかな」
「なら、建物や料理の歴史は大学の図書館である程度調べて、あとで観光として楽しめる場所を書店で調べるのが良さそうですね」
であれば、目当ての棚は決まった。といっても、寝子高の図書室とは比べ物にならないほど広いから、一口に寝子島の歴史と言ったって、絞り込めるかはわからないけれど。
「歴史……というと、神社とかもですよね。信心深い方なんですか?」
「いや、そんなことはないよ。引っ越しのタイミングで参拝することは多かったけど、もっともらしい理由をつけて趣味を楽しんでただけみたいだから」
ただどこにでもある都会的な物よりも、その地を守ってきたような建造物に興味があったのだろう。
新しくやってきました、これからよろしく。次の土地へ行きます、いままでありがとう。そういった挨拶をしに行くんだよと言えば子供心には従うほかないけれど、そこが神社仏閣だろうがただの古びた小屋だろうが関係なかったと明かす珪は、散々振り回されたのか苦笑いしていた。
「じゃあ重要なのは寝子島らしさ、かもしれませんね」
歴史ある建造物はこれから調べるとして、珪との思い出の場所も巡ってほしい。ちょっと不思議なことが起こりやすい寝子島だけど、いつでも寝子島が見渡せる九夜山の展望台であれば、季節も時間も、それこそ天気だって関係なく、綺麗な景色が望めるだろう。
春であるなら、寝子ヶ浜海浜公園の桜だって素晴らしい。
(それに、春なら……)
変わっているだろうか。……変えられているだろうか。
ちらりと盗み見た珪は蔵書を眺めているようで、やっぱりぼんやりと考え込んでいるような気もした。
「……っと、どんな本を探してる? 書架にあるか聞いてみようか」
「いえ、大丈夫です。少し中を確認したら、今度は書店に行ってみましょう!」
そうして資料を探し求め、本は2つの紙袋に収まる程度の冊数が集まった。
これだけあれば、珪の両親が来た際にもお持て成しするには十分だろう。あとはもう少し資料を読み込んで、豆知識なんかも覚えられたら完璧だ。
「あの」
だからもう、今日の『生徒の時間』は終わり。
コインパーキングへと向かいながら、綾花は少しだけ覚悟を決めて声を絞り出した。
これから綾花にとって必要なのは、『珪先生』から指導してもらう時間ではなくて、『珪さん』と過ごすプライベートな時間。彼の家族のことを知りたいのも、彼との未来を考えたいのも、生徒としてではない……けど。
勉強の時間は終わりだと告げるため、意識的に呼び名を変えようとした綾花は一瞬ためらった。
(もしこれで、距離を置かれたら)
……きっと立ち直れない。
それでも、校外でこの呼び名を止めるように言われたわけでも、繋いだ手を振り払われたわけでもないから。
間違ってしまったのは、多分
あの日
だけ。焦らず、ゆっくり……彼のペースを探るように近づけば。
(大丈夫)
気にはしても怯えては駄目だと自分を奮い立たせて、綾花はまっすぐと珪を見る。
「次は、珪さんのアパートに向かってほしいです」
口実はあるようで、なかった。
たくさん本を買ったと言っても、珪一人で運びきれる量だし。
悩みを聞くにしたって、珪の部屋である必要もないし。
それでも、綾花は何もせず諦めるわけにはいかなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年10月09日
参加申し込みの期限
2023年10月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年10月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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