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寝子島高校
一心精進
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学園祭やオープンキャンパス、それから外部講師を招いた特別イベント。
大学はいつだって、歓迎の空気に満ちた煌びやかな場所。受験を目前にした高校3年生の
綾辻 綾花
にとっても、明るく楽しい進路を想像させてくれる場所だった。
だけど今日。
冬期休暇中の木天蓼大学の本部キャンパスに訪れてみて、綾花は現実を目の当たりにする。
「なんっでいないんだよ! 直接持って来いって言ったのに!!」
この課題を受け取って貰えないと単位が間に合わない、とか。
テスト前に確認しておきたいことがあったのに、とか。
短い冬期休暇であるにも関わらず、課題に忙殺されて校内を駆け回る未来の先輩方は、思っていたイメージとかけ離れた形相をしている。
きっと休み明けには、学年末テストが待ち受けているのだろう。そんな時期に先生が見つからないなど、猫の手も借りたいほど困っているに違いない。
「もしかして、教育学部の時任教授を探してる?」
この様子に心当たりがあったのか、
早川 珪
は打ちひしがれている男子生徒の1人に声をかける。
いつの時代もテスト前の学生は変わらないものらしく、どこか懐かしそうに笑ってこう言った。
「変わってなければ……音楽棟の3階。寒い時期は、大抵そこにいるはずだよ」
聞くやいなや、男子生徒は礼もそこそこに駆け出した。この情報が有力だったとして、いつまでもそこに居てくれるとは限らない。ならば珪を信じて望みをかけるほうが得策だと踏んだのだろう。
「珪先生の恩師の方ですか?」
「うん、まぁ……そうではあるけど、ああして苦労もかけられたからね」
今となっては、大量の課題が出てからやテスト期間前に駆け込んでくるような勉強をしていた側にも非があるのだとわかるけど。それでも、必死に学生をやっていたあの頃には気づけなかったのだから仕方ない。
「ああやって季節ごとにフラフラする人もいたし、レアな飲み物のある場所にいる先生もいたし……まあ、寝子高で鍛えられた綾辻さんなら、変わり者の先生相手でもやっていけると思うけど」
「楽しみですけど、課題は計画的にやりますね」
こんなに広い校内を走り回るなんて、考えただけでも疲れてしまう。
綾花は苦笑いをしながら、珪にもそんな時代があったのかなと思い馳せた。
「でも、珪先生だって慌てて課題をやるタイプには見えませんよね?」
「ありがとう。今はそうでもないけど、学生時代は夢中になると周りが見えなくなるタイプでね」
これと決めたら満足するまで走り抜けてしまうから、効率よくだとかバランスよくだとかは無縁だった珪は、急ぎでないものから手を付けてしまったり、途中で切り上げることができずに期日ギリギリになってしまったりして、結果的に先生を追いかけることも多々あったらしい。
「特に――そう、このカフェテリアはお世話になって」
寄って行こうかと踏み出した先にあったのは、街中にあってもおかしくない喫茶スペースだ。温かみのある無垢材を多く使い、北欧風の小物と本が並ぶL字型に細長い店内。
「実は、あの奥にもう少しだけ席があるんだ」
「ここからじゃ見えませんね」
「そう。だから、1人でのんびりしたいときや集中したいときはここに来てたんだ」
あいにく1人席のようだから、今日は思い出の席には座れないけれど。でも、合格したなら珪の思い出の場所で、同じように勉強や読書をするのもいいかもしれない。
「そのときは、何をよく飲んでたんですか?」
「カフェモカだよ。ここのはコーヒーに無糖のミルクココアを合わせてるものって聞いて、なんとなく勉強のお供に良さそうかなって」
コーヒーに含まれる成分が集中力をサポートしてくれて、ココアに含まれる成分がリラックス作用に働きかける。落ち着いて取り組めるような効果と、その日の気分で甘さを調節できるところが、学生時代の珪が気に入ったポイントだ。
「じゃあ、私はそれを頼んでみようかな」
ショルダーバッグから財布を取り出し、レジへ歩みだす。そんな綾花を見て、珪は何かを言いたげに見つめていた。
何も不自然なところはない。むしろ『先生』と呼ばれるなら適切な距離だろう。
「こんなに、遠かったっけ」
「……? 珪先生の分も、買ってきましょうか?」
「いや……うん、お願いしようかな。同じもの、ホットで」
どこか元気なく笑う珪を心配しながらも、綾花は「行ってきます」と小走りにレジへ向かった。
何か悩んでいるとすれば、先程聞いてしまった見合いのことだろう。だけど、彼が断っているというのなら、それ以上に問い詰めたりできるはずもない。もし、理由が違ったらという不安も、少なからずあるけれど。
「ホットのカフェモカ、2つお願いします!」
今しばらくは、いつも通りの生徒の顔で。彼をこれ以上戸惑わせない距離で接することを心に決めて。
それでも彼の憂いが晴れないのなら、気合いを入れて踏み込もう。
(私は、珪さんに笑顔でいてほしいです)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年10月09日
参加申し込みの期限
2023年10月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年10月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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