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デートといってもとくに事前に、これに行こうあれをしようといった打ち合わせをしたわけではなかった。まゆはとりたてて希望を言わなかったし、竜司のほうも同じだった。
こういうときって、やっぱ男の俺が段取りってやつを立てるべきなのかなぁ――。
数日前から竜司は悩んでいた。かっちりスケジュールを立案するのみならず、なにか不都合があってもリカバーできる対策だのプランBだのを事前に仕込んでおいて、目には見えねどきっちり目の整った網をひょうと投げるように、さりげなくうまく彼女をエスコートするのが『できる男』という気はしていた。
けども俺、そういうのぜんっぜんできないんだよなぁ。
スケジュールを組むのはそもそも得意ではない。
しかも計画なんてものがあると、いざうまくいかなくなりはじめるとフラストレーションがつのるだけだと思う。
考えてみれば俺の親父は、どんなことでも準備計画ガッチガチだったよな。
たとえそれが親戚のあつまりであろうと、五分前集合タイムロスゼロを徹底する厳格な人間だ。ズレや遊びを許さない。分単位で計画通り進まないとたちまち機嫌が悪くなる。自分自身にも厳しいが、自分以外の者、とくに家族には異常なまでに厳しい。だから彼といると、息が詰まって仕方がなかった。
社会人としての外面は立派かもしれないが、尊敬はできないな。
反抗意識のあらわれか、あるいは生来的に相容れない性分だっただけか。
いずれにせよ竜司は、父親とは正反対の道を歩んでいる。
ノープランが心情、好きな言葉は『出たとこ勝負』、そのほうがずっと気が楽だ。
行き当たりばったりで行動して、予期せぬアクシデントだって楽しむ余裕があるほうがいい。有刺鉄線で自分で自分をきつく縛って、自分も、ぶつかる人間も、傷つけつづけることはしたくなかった。
嬉しいことに竜司の愛する女性もまた、同様の生き方を好むひとだった。「なんとかなるさー」とまゆはよく言うし、猪突猛進まず行動してみて、それから考えることが多い。悪く言えば雑で無鉄砲なのかもしれないが、よく言えばおおらかなのである。海のように。
もしかしたら俺、まゆさんのそういうところにも惹かれてたのかもな。
なので記念すべき初デートの概要も『昼すぎに集合してテキトウにあちこち回って夕食』という実に晴れ晴れとしたものなのだった。広大無辺、まるで今日の空のよう。
「じゃあどこ行こっかー」
にっこりとまゆが問うたので、このひとと交際できてよかったという喜びをあらためて噛みしめ、思わず竜司は告げている。
「まゆさん……世界で一番愛してますよ」
「やぁだー、なに突然なによぉ~」
照れちゃうじゃないのーと言いつつパーンと力強く、まゆは竜司の肩を張り手した。運動会のスターターピストルみたいな爽快な音だ。
「どいひー!」
反射的に声を上げる。しかしハリセンで叩かれるのと同じで、じつはそんなに痛くないのだ。
むしろ竜司に衝撃を与えたのはつづく展開だった。
「でも、ありがと」重大な秘密を打ち明けるようにまゆが竜司の耳元でささやいたのである。「あたしも愛してるよ、竜司くん」
ああ、俺、なんて幸せ者なんだ――!
プランがないだけに、さっそく行動に困った。
デートって、どこに行けばいいんだー!?
とまどうしかない。なので竜司はまゆに問う。
「ど……どこ行くべきでしょう? デートでは」
「どこって、あたしにそれ訊く?」
「まゆさんなら経験豊富ではないかと」
「それ過大評価だよあたしほっとんどないよそんな経験」
このあたしがモテると思って? と自嘲なのかギャグなのか、胸を張ってまゆは言うのである。とはいえ青空の下途方に暮れているわけにもいかず、ようやくまゆはいささかながら消極的に「やっぱ映画、とか?」と、提案したのである。
そういえばシネコンはすぐ目の前だ。駅ビルmiaoの最上階に、シネマコンプレックス『kenzakiシネマねこじま』があるではないか。スクリーンはゴージャスにも六つ、これだけあればなにかしら観たいものに出会えるはずだ。
「いいっすね!」
映画は共通の記憶にもなるし距離は近いし会話に困ることもない。一も二もなく竜司は賛成し、とりあえず映画館に行くことになった。
エレベーターを降りるとそこはすでに非日常空間、床はカーペット敷きで天井は高く、ステンドグラスまで飾られている。柱だってすべて大理石製だ。映画館特有のキャラメルポップコーンの甘い香りもあいまって、異世界に迷い込んだような心地だった。スクリーンにたどり着くより先に夢の時間を、とのコンセプトで劇場は設計されているのだという。
さすがシネコン、ちょうどいい時間帯だけでも三、四作品は選択肢があった。
「どれ観ます?」
「あたし映画詳しくないし、どれでもいいよ」
竜司くん決めてよ、とまゆは決定を彼にゆだねるのである。
「そうですか」
どうしようどうしよう、責任重大だ。
竜司は頭を悩ませた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年09月13日
参加申し込みの期限
2023年09月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年09月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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