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カマクラの中で
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待望の休日、季節外れの雪が降っている。シーサイドタウンは人通りの多さで道に積もることはなかった。
足元に不安はなく、
稲積 柚春
は弾むように歩く。明るい色合いのコートの裾が翻り、首に巻いたチョーカーに取り付けた青い輝石が上下に揺れた。
その隣には落ち着いた色のパーカーでシックに決めた
ウォルター・B
の姿があった。同じ気持ちなのか。青いペンダントトップが揺れ動く。
「人が多いねぇ」
「そうだね。なんか歩きにくいし、近道する?」
「その方がいいかなぁ」
「それなら、こっちの道だよ」
言いながら柚春は自然に手を繋いだ。その表情には少しの緊張が含まれていた。ウォルターは解すように微笑み、軽く握り返す。
そのささやかな行動に柚春は満面の笑みを浮かべた。
途端にウォルターの視線が気になり、顔を隠すようにして少し前を歩いた。
人通りの少ない脇道を抜けると二人は同時に足を止めた。
「あれってカマクラだよね」
「そうだねぇ。あと、雪の降り方が違うね」
ウォルターは掌を上に向ける。舞い降りる雪で表面が白くなった。
「なんか懐かしいね」
「そうだねぇ」
「たくさんあるし、試しにカマクラに入ってみようよ」
ウォルターは考えるように目を伏せた。数秒で口元に笑みが浮かび、そうだねぇ、と口にした。
一番、近いカマクラに二人は身を寄せた。
中に入ると丸い畳が敷かれ、中央に火鉢が置かれていた。四隅に置かれたロウソクは意外と明るく、細々と物を照らし出す。
柚春は履いていたショートブーツを脱いだ。
「割と広いし、明るくて、なんか暖かいね」
「火鉢のおかげもあるかなぁ」
ウォルターは火鉢の中を覗き込む。赤々と燃える炭に目を細めた。
二人は肩が触れ合うくらいの位置で座った。
柚春は横目をやる。網カゴに鍋用の食材がぎっしりと詰め込まれていた。大型のクーラーボックスにも相応の食材が予想できる。
「お鍋ができそうだね。前にワットと食べたけど」
「お汁粉も食べたよねぇ」
「そうそう、なんか思い出すと僕達、食べてばっかりだ」
声を出さずに笑う柚春を愛でるようにウォルターは穏やかな表情となった。
「今回も食べることになるのかな」
柚春は四つん這いになってクーラーボックスを開けてみた。
目にするとニヤリと笑って振り返る。
「今日はイケナイコト、する?」
「休日で学校は休みだけど、そこまで大胆にはなれないかなぁ。嬉しくないことはないんだけどねぇ」
「ワット、がまんしなくてもいいんだよ。身体に悪いことはないからね」
「エクササイズ気分で、するものではないと思うんだけど……」
ウォルターは困ったような顔で笑うと、やや落ち着きを欠いた。不自然に身体が揺れてチラチラと自身の靴を見やる。
「もう、僕は決めたから。ワットもそのつもりでいてね」
柚春は手を忙しなく動かし、用意を始めた。
二人は改めて座り直す。
柚春はウォルターを見て言った。
「それではイケナイコトの始まりということで」
「こういうことね」
苦笑いを浮かべたウォルターはかき氷の器を横に差し出す。柚春は盛り付けたパフェの器をカチンと合わせた。
「寒い時に食べるパフェはイケナイコトなのに、美味しくてやめられないんだよね」
「レモンシロップを掛けたかき氷も震えるほど美味しいねぇ」
スプーンの一口でウォルターはブルッと身体を震わせた。
食べ進めていくと少しずつ身体が慣れてきた。柚春は底に残っていたパイナップルをスプーンで掬い上げて一口にした。
先に食べ終えたウォルターはこめかみを親指で揉んでいる。
「そうだ、ワット。前に約束したペアリングはどんな物にする?」
「僕自身で言えば特に希望する物はないかなぁ」
「ワットならなんでも似合いそうだけど、指輪にはいろんな意味が含まれているからね」
浮き立つ声にウォルターは思い付いたように言葉を返す。
「柚春が希望する指輪はどんな物なのかなぁ」
「僕は、そうだな……ワットとペアリングならなんでもいいかな。嵌める指は薬指に決めているんだけど、今はまだ右で!」
ウォルターは優しい眼差しを柚春に注ぐ。
「……ワット」
目は潤み、気持ちが胸中に溢れ出す。
言葉は不要と、ただ一人を見つめ続けた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
NPC交流
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年04月05日
参加申し込みの期限
2024年04月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年04月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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