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ギルド・オブ・エイジズ(略して『ギズ』。平板な発音で読む)は米国の有名ホビーメーカーだ。いかにもアメリカなムキムキなファンタジーアクションフィギュアでブレイクした後、日本の造形師と提携してアメリカンテイストに繊細なジャパニーズアニメ美少女味を加えたマッシュアップともいえるフィギュア展開に成功、さらにはオリジナルシリーズのカード+フィギュアのボードゲームも作成し欧米で大ヒットさせるなど、新進気鋭の企業として知られている。権利獲得にも熱心で、最近話題の『TOS』のフィギュアも原型制作は日本だが、欧州と米国の販売権はこの会社が得ており展開中だ。
もちろん真白はよく知っている会社だし、実際に購入した商品もある。ギズがこの店の買収を希望していると知ったときは、投資目的な大手とか、名前も知らない謎な会社よりはずっといいと思ったくらいだ。
「どういう風に、とは? もう少し具体的な質問でお願いします」
きらりとヤンの眼鏡が光った気がした。
数学の答案用紙を読むときの桐島先生の目に似てる――緊張しつつ真白は応じた。
「ほら、買い取ったらここで『クラン=G』を運営していくわけじゃないですか? こんなお店にしていきたいって展望、イメージでもいいから教えてもらえたら嬉しいな、って。利用者側からしたらそういうのって気になるから」
それならお安いご用、とでも言うようにヤンは表情をやわらげた。
「クラン=Gのネット販売網はすばらしい。日本国内有数のホビーショップです。ブランドとして確立されているとも考えています」
「うんうん」
「そしてミズ白、あなたの説明のおかげで、地域でも愛されているとよくわかりました。もちろん我々は、ゲーム好きが集まる空間としての店の性格は大切にしていきたいと思っています。そして我々は『クラン=G』というブランドを残したまま、東京や横浜、大阪など大都市圏に店舗のチェーン展開をしていく計画です。全国で少なくとも五つ、できるなら六店舗くらい経営できたら望ましいですね。ある程度地盤をかためたら『クラン=G』で台湾、韓国、中国、シンガポールなどアジア各国へ進出します。もっとうまく行けばUnited States本国への凱旋進出、ヨーロッパ展開もあるでしょう」
なんとも夢のある話だ。大きな、というか大きすぎる話ではないか。
「ちょ、ちょっと待って」
そんなに話しちゃっていいの? と逆に真白は心配になった。
「守秘義務? とか 企業秘密? とかに抵触しないんですか?」
「大丈夫です。アメリカやヨーロッパのメーカーは実店舗展開にあまり熱心ではありませんから。弊社もワシントンD.C.の本社に小さい店を出していますが、あれはせいぜいsouvenir shop……ええと、オミヤゲミセ、ですか?」
「お土産屋さん?」
「そう、それです。ファングッズの直売店でしかないのです。でもGuild of Agesは自社ブランド以外のフィギュア、ボードゲーム、プラモデルも扱う店を作りたい。作って増やしたい。そのために、すでに一定のポジションを確立している『クラン=G』を買って育てる考えなのです。ゼロの状態から立ち上げようとすれば、あと何年もかかってしまうでしょう」
「なるほど。だから看板も、日本国内で知名度の高い『クラン=G』のままでOKってことなんですね」
「もちろん我々としてもビジネス上の賭けではあります。ですが賭けならリスクは小さいほうがいいですよね?」
クラン=Gの『G』が『Guild of Ages』の『G』にもなるというわけだ。偶然の一致だがよくできた話であろう。
そうなると、と思わず真白は唾をのみこんだ。
日本のあちこちに『クラン=G』が誕生し、やがてアジア、ついで世界へと『クラン=G』が拡大することになるだろう。もちろん順調にいけばだが、いつしか緑に白抜き『G』の看板は、世界のボドゲ好きトレカ好き、プラモフィギュア好き共通の旗印になるかもしれないのだ。
そうなったらちょっと、嬉しいかも。
自分は『クラン=G』一号店の常連だったんだよと、自慢できる日が来るかもしれない。
――待って待って! でも私が将来誰かに自慢できるかなんて関係ないよね。
「壮大なお話、聞かせてくれてありがとうございます」
「どういたしまして」
「でも私は、千絵ちゃんの友達だけど立場で言えば単なるここの利用者でしかないから、なんとも言えません」
「ですがミズ白、あなたの目が輝くのが見えました。きっと私の話を前向きに評価くださったのでしょう? よければ私の考えをミズ三佐倉に話していただけますか? そして私は、ちゃんとミズ三佐倉と話すと約束します」
よく見ている……! 手練れのカードゲームプレイヤーみたい。
さすが米国のビジネスマンというわけか。術中にはまらないよう用心しいしい、真白はやや険しい顔を作った。
「説得はできませんよ。でも千絵ちゃんにはギズ社の意向を話してみます。会えたら、だけど」
「よろしくお願いします。よろしければ、私のことは『リック』と呼んでください」
「え? はい。リックさん。じゃあ私は、『真白』で」
「ありがとう、真白さん。私はしばらく寝子島に滞在します。毎日ここに通いますので」
桐島先生なら見せないような笑みを浮かべ、リックは真白に握手を求め、しっかり握ってから杏平にあいさつを述べて店から去った。まったくやりとりに興味がなかったらしく、「もう帰るのー?」とのんきなことを杏平は言っていた。オーナーは自分だろうに、と言ってやりたい真白である。
テーブルの上にはリックの名刺(ちゃんと日本語で印字してある)が残されていた。さりげなく置いていったものらしい。電話番号も記載済みだ。
ふー、あれがUSビジネスマンってやつかぁ。手強いぞう。
敵に回すにせよ味方にするにせよ、強力な相手であることはまちがいなかろう。
しばらく『クラン=G』で時間をつぶしてから真白は店を出た。
リックには「見当もつかない」と言ったが、じつのところ真白には、千絵の行き先に心当たりがあったのだ。
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年09月03日
参加申し込みの期限
2023年09月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年09月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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