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【大晦日】猫の島がわんわんわん!
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南天の実を手に入れろ!
完全に犬になった者たちほど早く走れず、一歩遅れて到着した犬耳犬尻尾なあおい・修・シオは、退却してきたラッセルと二右衛門の忠告に従って、遠巻きに妖怪フジコの動向を伺っていた。
「どうしよう。あの命令を聞くと逆らえなくなっちゃうんだ」
あおいは不安そうに修を見遣る。
小型犬になっているねこねこ記者と想花は、とくに戦闘向きなタイプでもなく、吠えるか、せいぜい体当たりしてくる程度なので、まだ被害は少ないと言える。だが、<カジバオトメ>という人間とは思えないほどの力が両手に宿るパワー系ろっこんをもつあおいや、<分解>ろっこんの修が敵に回ったら? 味方にとってかなり厄介だということは、自分たちでも分かっている。
「そうだ、これを」
修はひらめき、ティッシュを差し出す。
「ティッシュ? これでどうするの?」
「こうやって舐めて濡らして丸めて耳栓にするんだ」
説明しながら修はティッシュを自らの耳に詰めた。
「うん、いい具合に聞こえないぞ。声が聞こえなければ、命令の強制力低下が狙えるかも」
「流石すぎるよ修君。私もやるね」
修は他のメンバーにもティッシュ耳栓を教えて、対策は万全。
ハンドサインで二手に分かれる。
(俺とシオさんが妖怪フジコの気を引く。あおいやみんなは敵のいない方から近づき実をもぎ取るんだ)
あおいたちが頷いたのを見て、修とシオは妖怪フジコの前に飛び出した。
「俺たちはおまえを倒して、目的を果たさせてもらうぞ!」
「出来るわけないでしょう。行きなさい、あたしの犬たち!」
妖怪フジコが号令を出すと、想花が修に飛び掛かる。
「もう嫌だ! こんなことしたいわけじゃないんだ!」
修は叫びながら飛び掛かって来た想花を抱きとめる。
時間差で飛び掛かって来たねこねこ記者も受け止めて。
「大丈夫だ。俺が助ける!」
「助けるですって、ばかをお言い。あなた達もあたしの犬になるのよ。――
お手!
」
妖怪フジコの命令が響き渡る。
「くっ」
耳栓の甲斐あって、修はそれに耐え、想花とねこねこ記者を影響範囲から遠ざけるべく後方へ飛びずさった。
だがシオは。
「はい、お手です」
妖怪フジコの手に、手を乗せてしまっている。
耳栓が効かなかったのか?
いや、違う。
これはシオの作戦だ。
お手をしたシオは、その手でがっしりと妖怪フジコの手首を握ってロックしているではないか。
視界の端では、この隙にと南天の実を採集するあおいたちの姿が見えている。
(すこしばかり、時間を稼ぎましょうか)
シオは、先日特売スーパーで見た、上品なお姉さまの笑顔を思い出していた。菩薩か女神のような笑顔。場の空気を柔らかくしたあの表情を再現して――。
「南天、必要なんです。下さいな」
「な、なによ、変な女ね。――
お座り!
」
シオはお座りをしない。
耳栓は効いている。
「く、だ、さ、い、な」
シオの笑顔に圧が籠る。
怒っているのだ、本当は。
◇
(シオさんが妖怪フジコを抑えてくれているうちに、一つでも多く――だめだ、やっぱりわんこじゃ埒が明かねえ。さっきは上手くいかなかったが、たぶん、こうすれば……)
ハスキー犬のラッセルは、肉球を胸に当てることで強く金の鍵をにぎりしめることに成功した。
(よし、シロフクロウでいくか!)
<ピヨコ変化>が発動し、ラッセルの姿がみるみるシロフクロウに変わる。
ラッセルは人の手では届かない高いところへ飛んでいき、体当たりして次々に実を落とす。
(七夜と八神、あとは頼んだぞ!)
ねこねこ記者と想花の首輪をはずし安全なところへ逃がし終えた修が、木々の合間から「実をこっちへ投げて」とハンドサインしている。
あおいは頷き、<カジバオトメ>で次々と大南天の実を遠投した。
◇
「ちょっ、あんたたち、何してくれちゃってんのよ!」
次々と宙を飛ぶ大南天の実を目撃して、妖怪フジコの気が逸れた。
(このくらいですかね)
シオは握っていた妖怪フジコの手を離し、するりと攻撃範囲から離脱する。
「採集はおまかせを~ご近所のおねえさま方のお手伝い、してますから」
シオはあおいが飛ばしてくれた大南天の実を、玉入れよろしく次々と背負った籠に収めていった。
「シオさんナイスです!」
修が親指を立てる。
「こんのぉおお、盗人どもめぇええええ!」
妖怪フジコが髪を逆立て、シオの方へ走ってくる。
修は、あおいが寄越してくれた大南天の実のひとつにライターで火を付け、妖怪フジコの方へ放った。
「なっ!」
実は妖怪フジコにぶつかって、花火のように盛大に弾けた!
花火の威力で妖怪フジコは吹っ飛び、気を失って仰向けに倒れる。ぴくぴくしているから死んではいなさそうだが、逃げるだけの時間は稼げそうだ。
「ナイスコントロール、修君!」
必要な分の収穫を終えたあおいは、修がくれた大きなごみ袋いっぱいの大南天の実を担いで走ってきて、修とハイタッチ。ラッセルとニ右衛門も撤収だ。
シオは倒れた妖怪フジコに手を振って、丁寧にお辞儀をした。
「おじゃましました~。さあ、戻りましょう。寝子島神社へ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年09月07日
参加申し込みの期限
2023年09月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年09月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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