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【大晦日】猫の島がわんわんわん!
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先生犬と教え子たち・その3
「どうしましょう……」
綾辻 綾花
は戸惑っていた。
年越しをしようと寝子島神社に行ったら犬耳としっぽが生えてきたからだ。
困惑して、いっしょにいた
早川 珪
先生を見上げると……先生の頭上にも犬耳が生えているではないか。
「あっ! 珪さん可愛いです」
「うーん、そう? でも困ったね」
「そうですね……できればにゃんこが良かったです。犬より猫の方が好きなので……」
「困っているのはそこ? 綾辻さんらしい」
余程愉快だったのか、早川先生はこぶしを口元に当てるようにして、くすくすと笑う。
そうするとしっぽもゆらゆら笑っているみたいに揺れる。
それを見た綾花は思わず笑顔になって、
「耳も尻尾も、珪さんにすごく似合いますし……癒されます。しっぽ、ちょっと触らせてもらっていいですか」
と尋ねた。照れくさいのか、少し眉を下げた早川先生は「いいよ」としっぽを差し出してくれる。
綾花は尻尾にさわってみた。見た目はふさふさして柔らかそうなのだが、触ると意外と筋肉の感触もしっかりあって、たくましい感じがする。綾花は興味の赴くまま、さわさわと付け根のほうまで手を這わせた。
「しっかり生えて来てますね」
「付け根までさわるのはやめてもらえるとありがたいかな。なんというかその……」
「くすぐったいですか」
「そう、だね」
気まずそうに視線を逸らしたところを見ると、くすぐったいだけじゃない何かがあったのかもしれないが、そのときの綾花はそこまで気が回らなかった。早川先生はコホンと一つ咳ばらいをする。
「……綾辻さん。僕のしっぽは、そんなにさわり心地がいいのかい」
「えっ、どうしてわかったんですか?」
「だって、君のしっぽが自然と左右に振られているから」
綾花はぱっと花びらを散らしたみたいに赤くなった。確かに犬のしっぽは、心まるわかりの動きをする。今の自分も、無意識にしっぽで感情を表現してしまっていたなら、恥ずかしい。
「さ、触らせてもらって、ありがとうございました」
綾花は手を離して思案する。
(神魂のせいならずっとこのままって訳じゃないと思うけど……)
だったらこのまま、早川先生との時間を継続しても支障あるまい。
そう判断して、綾花は先生に手を差しだす。
「珪さん、手を繋いでも良いですか?」
すこしだけね、という早川先生の手をしっかり握ると、綾花のしっぽは嬉しく揺れた。
「ぽかぽか身体が温かいです」
甘酒ももつ煮も、もちろん体を温めてはくれたけれど、一番温かいのは彼に寄り添っていることだ。
早川先生のしっぽは穏やかに、ゆらりゆるりと揺れている。
◇
稲積 柚春
はきょろきょろしていた。
「うーん、ワット、どこだろう……」
人混み(犬混み?)がすごくて、
ウォルター・B
を探しきれない。会いたくて連絡を取ったら、寝子島神社にいると言っていたのだが。
柚春の傍では、黒いラブラドール・レトリバーと、赤い眼鏡をかけたチワワが寄り添っていい雰囲気になっているが、まさかそれが
黒崎 俊介
先生と
久保田 美和
先生だとは気づく由もなく――柚春の目にはウォルター先生以外はジャガイモも同然であった――柚春はウォルターの匂いを求めて屋台が並ぶほうへと歩いていった。
「……柚春のやつ、なにやってんだよ」
木の影から、柚春がひとりでウロウロするのをやきもきと見守っている犬耳の青年がいた。
透破
である。
「あ、なんか変な奴に絡まれてんじゃん。あれ絶対酔っぱらってるだろ。ったく、スキだらけなんだよ、自覚しろよ柚春!」
本当は陰から見守るだけにするつもりだったのだが。
数人の酔った男たちに囲まれ、柚春が断り切れずに困っているのをみた透破は、居てもたってもいられずに柚春の前に飛び出した。
「おい!」
「稲積!」
透破の声に、別の声が被さる。
金色の髪に犬耳の男が、透破より半身早く、柚春と男たちの間に割って入る。
「悪いんだけど。ウチの子に手を出すの、やめてもらえないかなぁ」
金色の髪の――ウォルター先生は、普段なかなか聞くことのできないドスの効いた声でそう言った。
「……だからさっ、脇が甘すぎるんだよ!」
男たちが去ったあと。
柚春は黒髪のわんこにこんこんと説教をされていた。
身を縮めた柚春は、ウォルターと突然現れた黒髪のわんことを交互に見上げる。
「ごめんなさい……っていうか、あなた誰……すごく見覚えがある気がするんだけど」
黒髪のわんこ――透破は、がーんと稲妻が落ちたような顔をした。
「犬耳のせいか!?」
正体はバレたくないけど、分かってもらえないのもショック。微妙な男子心である。
「あ、わかった。夢によく出てくる……名前、わからないけど……」
「オレの名前なんかどうでもいい! それよりあんた!」
透破の怒りの矛先がウォルターに向かう。
「なんでもっとちゃんと傍にいないわけ! こいつに何かあったらどうする気だよ!」
えー……とウォルターはジト目で透破を見る。
そして柚春にこそこそと。
「彼、君の保護者? それともセ〇ム契約かなんかしてるのぉ?」
「いえ、そういうことはないと思うんだけど……」
「そこ! だまらっしゃい!!」
透破は吠えた。ウォルターにだけ。
「こいつをちゃんと守れない奴に、こいつはやれないからな」
……ったく、ちょっとは認めてやろうと思って甘く見てりゃこれだ……云々、と口の中で悪態をつきながら、透破は柚春の頬に手を添える。こいつはほんとはオレのもんだからな、と言わんばかりに透破がウォルターを睨むと、ウォルターも負けじと透破を睨む。柚春を廻って一触即発の様相と言ってもいいだろう。
「ええと……」
肝心の柚春はどうも状況が掴めていない。
ウォルターと彼はどういう関係なんだろう。
それに、自分と彼は――?
そこも、柚春にはよく分かっていないところもある。ウォルターとは違った意味で大切な人、という感覚はあるのだけれど。
ともかく、ふたりとも自分を守ろうとしてくれたのだから、お礼くらいは言わなければ、と柚春は彼らの腕を取った。
「ありがとう。……あったかいの、ふたりに奢るね」
それからウォルターに向かってつま先立ちして、金の髪から生えた黒い犬耳に囁く。
「素敵な1年だったかな? また来年もいーっぱい素敵な思い出を作ろうね!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年09月07日
参加申し込みの期限
2023年09月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年09月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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