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【大晦日】猫の島がわんわんわん!
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先生犬と教え子たち・その1
寝子島神社は、寝子島のなかでは年越し定番のスポットだけあって、寝子高の先生たちもやってきている。偶然会ったらしく、つるんで歩いているのは、寝子高3年4組担任の
桐島 義弘
先生と、同じく3年3組担任の
ウォルター・B
先生だ。受験生の学年を受け持つというのは、学生たちの人生の岐路に関わるということで、他の学年とは違うストレスは当然ある。年越しくらい息抜きしてもいいはずだが、知った生徒の顔はないかとつい見回りもしてしまうのは職業病だろうか。
「……ウォルター先生」
「桐島先生、なにかなぁ」
「気のせいかもしれないが……犬が多すぎる気がしないか」
「するねぇ。というか、桐島先生の頭にも犬耳が生えてるけどぉ?」
「……ウォルター先生の頭にもだ」
「あ、やっぱりぃ? なんだか頭の上がぴょこぴょこすると思ったんだよねぇ」
「悪いが私のおしりも見てくれないか……」
「え? 桐島先生大胆だねぇ」
「そうではない! ……しっぽ、みたいなのが生えてないか?」
「あー、あるねぇ。ふっさふさだぁ」
「これは夢だこれは夢だ……」
「ま、僕はどっちでもいいけどねぇ」
桐島先生は動揺を隠しきれず落ち着きなく尻尾を振っているが、ウォルター先生は平然としたものだ。
そこに。
「おや、ウォルターさんも来とったんですね。奇遇ですねぇ!」
声をかけてきたのは、卒業生の
倉前 七瀬
であった。
あまり表情には出ていないが、しっぽがぱたぱたしていて、喜んでいるのがわかる。
「桐島先生もお久しぶりです。お二人で見回りですか」
「まあな。受験生なのに羽目を外している生徒がいないか、変なことに巻き込まれていないか……」
「それでいうと、変なことは起こってるみたいですけど」
七瀬は自分の頭の上の犬耳を指差して苦笑いする。
「……頭がもぞもぞすると思ったら犬耳としっぽが生えていたんです。さすが寝子島、年の瀬でも不思議な事が起こりますねぇ」
ふにゃりと笑う。七瀬としては困るというより、もふもふがいっぱいでワクワクソワソワする状況だ。
と、ウォルター先生はふいに七瀬の手元の器を指差した。
「それ、いい匂いだねぇ」
「豚汁です。寒い外で食べる豚汁、極上ですよ。五臓六腑に染み渡ります~」
「いいなあ、美味そうだねぇ」
「一口食べてみます?」
七瀬はいそいそとウォルター先生に器を渡した。
ウォルター先生は、汁を一口啜って目を輝かせる。
「日本って味噌を発明したのすごいと思うよぉ。ゴボウと豚肉の出汁も出てて美味い。僕もこれ買ってこよう」
桐島先生は? とウォルター先生が聞いたそのとき。
「義弘先生ーーーっ!」
宮祀 智瑜
がずっと遠くから駆けてきて、桐島先生に向かってダイブしてきた!
激突された勢いで桐島先生は地面に転がった。その上に犬耳が生えた智瑜が乗っかるかたちに倒れたので、まるで犬同士がじゃれているような感じになる。
「義弘先生がわんちゃんになってますね。可愛すぎます! ハグしても良いですか?」
桐島先生は、うわあ、と驚いた顔で見守っているウォルター先生と七瀬がいることに気づいて、
「わ、なっ……だめに決まってるだろう!」
と顔を真っ赤にする。
「そんなこと言って。しっぽがぶんぶんしちゃってるじゃないですか。しっぽは正直なんですよ!」
智瑜はぐいっと胸を押し付けてくる。うわぁ、とさらに瞼が半分落ちてきたウォルター先生と七瀬の手前、このまま智瑜の好きにはさせておけない。
「だめったらだめだ!」
「先生はケチです!」
「ケチではない!」
ぷくうっと頬を膨らませて怒る智瑜を押しのけ立ち上がると、背中についた雪を払って、何事もなかったかのようなすまし顔に戻る桐島先生。しかし、しっぽの揺れ具合は動揺から立ち直っていない。
ハグがだめなら、と智瑜は桐島先生の腕を取った。
「先生、見回り行きましょう!」
「え、いや、私はウォルター先生と……」
ウォルター先生は、すっかり菩薩のような糸目になって、行ってらしゃーいと手を振っている。
「ほら、ウォルター先生はいいみたいですし。行きましょう!」
桐島先生を引っ張っていく智瑜のしっぽは、ずっと朗らかに揺れていた。
一方、残ったウォルター先生はというと。
「……美味しかですねえ」「……美味しいねぇ」
まったりした菩薩顔のまま豚汁を買い、七瀬と一緒に食べていた。
ウォルター先生が最後の一口を啜り終えたのを見た七瀬は、なんとなく彼の頭に手を伸ばす。
「そういえば、ウォルターさんにも犬耳生えてますね」
「かわいい?」
「ふふ、はい。かわいらしかー」
にこにこして、ウォルター先生の頭を撫でる。
気持ちがいいのか、ウォルター先生の尻尾が揺れる。
先ほどの智瑜の言葉が、七瀬の脳裏によみがえる。
(しっぽは正直なんですよ、か)
今こうしていることをウォルターさんは喜んでいる、と思ってもいいのだろうか。
「ああ、ほんと。心の底からあったまるねぇ……」
ウォルター先生がうっとりと目を閉じるので、七瀬もつられて目を閉じた。
(本当は、このままウォルターさんと一緒に年越しまでいられたらええんですけど)
独り占めできないのは分かっているし、ウォルターさんにも都合があるやろうけん、と七瀬は彼を長く引き止めはせず。
「今夜、会えてよかったです」
「こちらこそ。かわいい犬耳のキミに会えてよかったよぉ。またねぇ」
「はい、よいお年を」
挨拶もそこそこに二人は手を振って別れたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年09月07日
参加申し込みの期限
2023年09月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年09月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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