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【大晦日】猫の島がわんわんわん!
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『寝子島神社が犬だ』
幸次と花遊、ラッセル、シオとハルキたちは、困った困った、といいつつ、さっきのラッセルみたいにお互いの犬の尻尾を追って境内をぐるぐる回っている元狛猫を見つけた。
「一之助さん、落ち着いてください」
「二右衛門さんも」
シオとハルキが割って入って、二匹のぐるぐるを止める。
何が起こっているのか話を聞くと、どうやら。
12年に一度、戌年が来るたびに、
お一努(おいぬ)さま
という柴犬頭の青年が、仲間の犬たちを引き連れて寝子島神社にやってきて、お三夜さまに喧嘩を吹っ掛けるのが恒例になっているらしい。
お一努さまは、寝子島が猫だらけで、猫ばかり持て囃されていることに不満を抱き続けているのだ。
もっと犬だって優遇されるべきだ。
なんだったら寝子島は犬の島になるべきだ、と!
犬になったお三夜さまが、寝子島神社の裏手の森に逃げる前に言い残したことによると、この状況を解決するためには、耳福池に飛び込んだ先、霊界の片隅にある雪深い森・
垂れ耳森の奥に生えている大南天の実
を取ってくる必要があるとか――。
話を聞いたラッセルはひとつ嘆息。
「いつもの神魂の影響ってやつだな。
寝子島が犬の島になるのは笑えないから解決しますかね~」
状況を理解した幸次は花遊を見遣る。
「だったら俺と花遊は、お三夜さまを助けるために、森の方へ行った犬たちのほうを追ってみようか」
「は、なんでオレまで」
「だってせっかく犬なんだもん。ちょっと一緒に走ってみたいじゃない」
甲斐犬になった幸次は、純粋な瞳でまっすぐ花遊を見つめる。花遊は幸次のこういうところにちょっと弱い。
「……はいはい。わかったよ」
シオとハルキも相談して、事件解決に動くことにしたようだ。
「お三夜さまが健やかであることが、我が家の家内安全と夫婦円満につながるからね」
なにしろシオは熱烈なお三夜さまと狛猫さまたちのファン。この状況を放っておくなど出来るわけもないと、伴侶であるハルキもよく分かっている。
(本当は離れるのは心配だし、ヤだけど)
「二手に分かれよう。俺は森の方へ行って、お三夜さまを助ける」
「ええ。お三夜さま、そうそう遅れを取らない方だけどお願いします。私は垂れ耳森へ大南天の実を取りに」
シオはハルキの両手を包むように握った。
「ハルさん、気をつけてね。怪我も無茶もダメですよ、ね」
「シオさんこそ、気をつけて」
シオとハルキは、お互いの安全と事件の解決を祈って額と額を合わせる。
「早く騒動が落ち着くよう尽力しましょうね」
「うん。じゃあ、またあとで」
◇
そんなこんなで事件は起こっているのだが。
犬になった大晦日を、それはそれでと受け入れて楽しんでいる者たちも少なくなかった。
「うーん、妙なことになってるけど……
妙なことになるのはいつものことだし、深くは気にせずに初詣をしよう」
佐藤 英二
もその一人である。その姿は、犬耳が生えただけで、ほかはほとんど変化がない。
(まあ、いつものパターンで、暫くしたら元に戻る気がするし)
と、犬だらけでもまったりのんびり境内を見て歩いている。
(いっぱいいる犬は、やっぱり、元は人だったり猫だったりするのかな?)
などと思いつつ、ほとんど人のときと変わらない英二は、人であるときと同じように手水舎で手と口を清め、本殿へ向かうと、お賽銭を入れて、がらがらと鈴を鳴らして、パンパンと柏手を打ってふつうにお参りをした。
(今年は受験だし、学業成就のお願いをしておこう。――受験頑張れますように。第一志望の木天蓼大学に受かりますように。ついでに、野々さんが無事卒業できて、卒業後も野々さんなりの進路を決めて邁進できますように――)
英二が、
野々 ののこ
のことまで祈るのには訳がある。
英二は以前、
ののこの進路について本人と話したことがあるのだが、
どうも聞いていて不安というか……考えているのか、考えていないのかでいうと、考えていない八割ではないかと推測してしまうくらい、ののこの今後が見えないのである。
英二としてはののこがののこらしい未来を掴み取って幸せになってほしい、というのは大前提である。
しかし、ののこ本人はどうだろうか。自分の人生がどうとか、考えたりするのだろうか――というかあまりしなさそうなのがみていてひやひやするのだった。
「行き当たりばったりな人生も、自由で楽しいのかもしれないけれど、限度があるっていうかね」
……というよりも。
落っこちてきた神さまだったののこは、ずっとこの世界に居続けるのだろうか。
その点からして疑問だ……。
(……なんだか僕、自分のことの何倍も野々さんの心配をしちゃってるな……)
考えすぎても仕方ないのかもしれない。
お参りを終えた英二は、屋台の方へ足を向けることにした。
◇
のんびりと屋台の豚汁を食べて、熱いお茶を飲んでのんびり過ごそうか、と英二が歩いていると、あたまに犬を乗せた(?)アイドル風の女の子が、串だんごを指揮棒みたいに振り回しながら、みんなに注意喚起をしているのを見かけた。
狗民 きとり
である。
「みんなーっ! こんにちはー! いぬみんだよー!」
(いぬみん……?)
英二ははた、と足を止める。なんとなく野々さんと同じようなにおいがする人だな、と思いながら。
「わちしはいぬみん星のプリンセス。プリンセスたるもの、動揺してはいけないのです」
前言撤回。
(野々さんの上を行く人かもしれない)
きとりは、道行く人々に呼びかけている。
「みんなー(もぐもぐ)落ち着いてー(もぐっ)」
……説得力がないのは、焼き立ての串だんごを食べながらだからだ。
そして、きとりの呼びかけの前から、わりとみんな落ち着いている。
「だんごか……それもいいな」
「いいですよね」
英二の隣に立ったのは、祭りといえば全制覇女王の呼び声高い、
巫部 紫苑
であった。
犬耳とふさふさの尻尾。それ以外はいつも通りのおっとり妖艶お姉さんな紫苑である。
その手にはすでにイカぽっぽ焼きと蜜柑あめと甘酒が抱えられていたが紫苑的にはまだまだ序の口であろう。
「今日は猫ちゃんよりもワンちゃんがいっぱい……寝子島では珍しい光景ですね……どっちも可愛いから良いですけど♪」
紫苑の視線の先、きとりの周りを、元気いっぱいのわんこが走り回っている。
「ん?」
英二は目を凝らした。
「あの走り回ってる犬……なんか、すごく、野々さんぽい……あの動き、あのアホ毛。たぶん……いや、間違いなく、本人じゃない?」
――英二の見立ては間違っていなかった。
「いぬみん星! 私も行ってみたい!」
犬になったののこは、犬は喜び庭駆け回りの歌そのままに、きとりの周りを駆け回っている。
「ねえねえ、いぬみん星ってどこにあるの?」
ののこに聞かれたきとりは、あたまの上の本体さん(垂れ耳わんこ帽子)に人差し指をあて、くるくるくると某賢い小坊主さんみたいに考え込んだ後、ずばしっとお空の彼方を指差した。
「んーっと、あっち!」
「わー! あっちなんだね!」
千切れそうなほど尻尾を振ってはしゃぐののこ。
「野々さん!」
駆けよった英二が、きとりにすいませんすいませんと頭を下げた。
「ほら、野々さん、行くよ」
「えーっ」
「屋台で買ったボールで遊んであげるから」
「うん、行くっ。じゃあね、いぬみんさん!」
わんわんっ、と尻尾を振って、ののこは英二の後についていく。
入れ替わりにきとりの傍に来たのは紫苑だ。
「犬……いいですね。いつもよりも美味しい匂いを感じられます……耳と尻尾のおかげでしょうか?」
「はわー。あなたは?」
「ふふ、名乗るほどの者ではありません。ところで、もつ煮、一緒にいかがです?」
紫苑ときとりは、なぜか一緒に屋台へゆき、アツアツのもつ煮を買うことになった。
「はいよっ、熱いから気を付けな」
店の主は二足歩行の犬だったが、もはやそんなことは気にならない。
「ふー、ふー。はふっ、はふっ」
きとりは息を吹きかけ冷ましながら、味の沁みたモツとジャガイモを口に入れる。その瞬間は口の中が熱ちちなのだが、のど元過ぎればうまいに変わり、じんわり身体があったまってくる。
紫苑も舌の感覚を確かめながら箸を進める。熱すぎる、ということはない。犬化したからといって、舌の感覚までは変わっていないようだ。
「うん、美味しい♪ これなら問題なさそうです」
きとりがまだ半分も食べ終わらないうちにお椀を空にした紫苑は、口の周りを軽く拭いて言った。
「ウォーミングアップはこんなところでしょうか。それでは、全部の屋台の全部メニュー……制覇といきましょう♪ ではいぬみんさん、私はお先に」
にっこり立ち去る優雅な紫苑を、きとりは目を丸くして見送ったのだった。
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年09月07日
参加申し込みの期限
2023年09月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年09月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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