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この瞬間が一番尊い
羽生 碧南
は走っていた。
バスケットのコートではなく、夜更けてなお明るいシーサイドタウン駅前への道を。
噴水の縁に座った
鷹取 洋二
の姿が見える。目を閉じてなにか音楽を聴いているようで、指先を小さく指揮棒のように振っている。試合でゴール前に駆け込むときの勢いで、碧南は走り――。
「洋二さん、お待たせしました……!」
洋二はゆるりと目を開ける。
「待ってはいないよ。ぜんぜん」
右目は髪で隠れているので見えるのは左目だけだ。その左目が柔らかく細められた。
「僕のためにオシャレをしてきてくれたんだね。女の子が身支度に時間がかかるのは当然のことさ」
(と、尊い……!)
碧南は心の中で感涙にむせぶ。
(気づいてくれた! 一生懸命コーデしたこと)
嬉しい。高身長女子な碧南にとって服選びは難題だ。『可愛らしい』『ガーリー』と形容されるような服は世の中にほとんど出回っていない。そんな中見つけた貴重な洋服たちの中から、洋二が気に入りそうな服をさらに吟味したのが本日のコーデだ。白系のニットセーターに、赤系のチェックのスカート。上着はロングコートだと殺し屋みたいな迫力が出ちゃうときがあるので、腰上丈のふわもこで。
碧南がこんなに気合を入れたのには訳がある。
(だって今夜は両想いになって初めてのデートだから)
「どこに行こうか。……って女性に聞くのはマナー違反なのかもしれないけれど、生憎僕はこういうのに慣れていなくて、恥ずかしながら何をすれば君が喜ぶのか思いつかなくてね……それならいっそ、君に直接聞いてしまおうと思ったわけなんだ」
洋二は立ち上がって碧南の隣に並んだ。ぺたんこな靴を履いていても碧南のほうが背が高い。だが、洋二はそんなことは何も気にならないようだった。
「だったら」
碧南は駅ビルの向こうを指差す。
「大観覧車に行きたいです。洋二さんと二人で、乗ってみたいと思っていて」
「カウントダウンのライトアップ目当てだね。じゃあさっそく行こう。きっと混むだろうから」
歩きながら碧南は洋二に色々なことを話す。碧南は先日まで高校最後の大舞台、バスケットのウィンターカップという大きな試合に出場するために東京に遠征していたため、洋二と直接会うのは久々だったからだ。
「あのライバルの学校……何て言ったっけ」
「聖アデリア女学院ですね。本当に強かったです。まさかアデリアを制して全国制覇できるなんて……」
「僅差で勝ったときはバスケに疎い僕でも胸が震えた。君たちは僕の比じゃなかったろうね」
「はい。未だに信じられません。でもきっとこれは私が今、好きな人と恋をしているからなんだ……って思ってました……そのことが私に力を与えてくれたって」
「僕が力になれたっていうことかな」
「ええ。もちろんそれだけじゃない。私一人だけじゃこんなことはなしえなかった。チームのみんなが一丸となったからこそ果しえたことだってわかってますけど、少なくとも私が頑張れたのは、洋二さんのおかげです」
これで、高三の自分は本当に引退だ。
ここからは新しいメンバーが新しいチームを引っ張っていくことになる。
懸念材料は後輩二人の不仲だが……。
(あの二人には私がいなくなったあとの寝子女バスを引っ張ってほしいのに)
……でも今はそんなこと忘れよう。
「碧南さん?」
声をかけられ、ふと気づく。
目の前に観覧車があって、乗る順番が回ってきていた。
先に乗った洋二が、繋いでいた碧南の手を引いてエスコートしてくれる。
「あれ……私達……いつから手を繋いでいましたっけ……?」
「いつからだったかな」
洋二も無意識だったらしく、不思議そうな顔をする。
「べつに問題はないだろう?」
問題はないけれど、恥ずかしい。
今まで手をつないで歩いていたことも。
スタッフの人に扉を締められたら、次に地上に降りるまでこのゴンドラが二人きりの密室だということも。
「ああ、ほら、カウントダウンが始まるよ」
一瞬灯りが消えて、それからあたりが眩くなって――
(何だかもう頭がのぼせて……)
どちらからともなく互いに近づき──ファーストキス。
(この瞬間が……この瞬間が一番尊い)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年09月07日
参加申し込みの期限
2023年09月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年09月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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