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【大晦日】猫の島がわんわんわん!
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幸せって近くにある
大晦日の夜。
御巫 時子
は
五十嵐 尚輝
先生を誘ってシーサイドタウンにやってきていた。
「一応教師という職についているので、本当は生徒とふたりきりで真夜中に出歩くのは良くはないんですけど……」
そう言いつつ、ニットの帽子を深くかぶってマフラーももこもこに巻いて来てくれた尚輝に、時子は嬉しさを感じずにはいられない。
「来てくれてありがとうございます……観覧車、乗りませんか。
カウントダウンのライトアップがとても美しいそうですよ……」
カウントダウンの直前に運よく観覧車に乗り込むことができた時子と尚輝は、上がっていくゴンドラの中から大晦日の寝子島が見渡せる。星ヶ丘マリーナの方、地上に光が集まっているのは星呼祭のために集まった人たちが手にするスカイランタンだろうか。
「今年もスカイランタンを飛ばすみたいですね……」
「カウントダウンに合わせて一斉に放つんでしたね。まるで満月の夜のサンゴの産卵みたいですよね」
「サンゴの産卵……?」
「知りませんか? サンゴたちは満月の夜にバンドルって呼ばれる精子と卵子が入った粒状のカプセルを一斉に真っ暗な海中に放出するんです。それが産卵と呼ばれていて……」
「……テレビか何かで見たことはあります。ただ、スカイランタンをサンゴの産卵に例えるのが、尚輝先生らしいなってなんだか可笑しくて……」
「そ、そうでしょうか……」
自分ってそんなに変だろうか、と尚輝は一拍時子を見つめ、頭を掻く。
時子はくすっと笑って尋ねた。
「知っていますか? 星呼祭のスカイランタンには絵や字を書き込めるんです。願い事を書いたりも……尚輝先生ならランタンに何を書きますか?」
「そうですねえ……ちょっと考えさせてもらっていいですか。……御巫さんは?」
「私は……」
時子は体の前で祈るように組んだ自分の両手を見つめる。
「私は幸せの青い鳥を描きたいです」
「その心は」
「幸せって近くにあるものですよね。……尚輝先生の傍に居るとしみじみ感じます」
私にとっての青い鳥は尚輝先生なのだと言外に滲ませる。と、突然、尚輝先生は手を打った。
「思いつきました。スカイランタン、僕は緑の鳥を描きましょうか」
「? どうしてですか?」
「なんとなくです。御巫さんって緑の鳥、というイメージなので……」
「それって……」
私を描きたいってことですか、と意味を問い返そうとした刹那、あたりの灯りが一斉に消えた。
「始まりましたね」
尚輝と向かい合って座っていた時子は、ライトアップが見やすいように……と自分に言い訳をして、そっと尚輝の隣に席を移す。
カウントダウンに合わせて、暗くなっていた観覧車が眩く煌めきだした。
――3、2、1。
神々しく輝く観覧車。
星ヶ丘マリーナのほうでも、地面にとどまっていた光が一斉に空へと飛び立っていく。
「わぁ……キラキラ……きれいです」
「あけましておめでとうございます、御巫さん」
「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
年始の挨拶の声をかき消すように、寝子ヶ浜海岸で新年を祝う花火が上がった。
真横近くで花開く花火を見ながら時子は尚輝の手を握り、小声で言ってみる。
「恋人は観覧車の一番上で口づけするらしいですよ……」
「え、何か言いました……? ちょっと花火で聞こえなくて……」
「いえ、なんでもないです……」
時子は首を振った。
今はまだ。
先生と生徒だから。
観覧車を降りる。
帰り道を人波に乗ってゆっくりと歩きながら手を繋ごうとすると、やんわりと押しとどめられた。
「だめですよ。誰に会うかわかりませんから」
「今更じゃありませんか……それを言ったら一緒にいる時点できっとアウトです……」
「そうかもしれませんが、いちおう一線引かせてください。僕は大人で、先生ですからね」
「……尚輝先生は私の名前覚えてますか?」
「もちろんです」
「卒業したら……名前で呼んでもらえたら嬉しいです」
「『時子さん』ですか?」
「呼び捨てでも良いですよ。ふふっ、冗談です。私は尚輝さんって呼びますね」
時子はぱっと駆けだす。
「今年も良い年になるといいですね。尚輝先生」
振り返り、微笑んで、尚輝を見る。
もうすぐ卒業してしまう。
その時は刻一刻と迫っているのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年09月07日
参加申し込みの期限
2023年09月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年09月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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