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夏を取り戻せ!
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6.男の夜
シュラフに包まれながら、3人はテントの中で横並びに寝転がっていた。
辺りは静かで、時折虫の鳴き声が聞こえる程度だ。
そんな静寂を破ったのは、寝太郎だった。
「こないださ……」
まるでこの話をずっとしたかったんだ、とでも言うように寝太郎は語り出す。
「本屋でキャンプの本見てたんだ。そしたら変な本がそのコーナーに並んでて」
「変な本?」
刀が続きを促す。
「うん。『おちこぼれ姫はじめてのひとりキャンプ』って本なんだけど」
「何だと!?」
茂ががばっと身を起こす。
「ちょ、ちょっと落ち着いてくださいよ先輩」
この反応速度にはさすがに刀と寝太郎も若干ひいた。こいつマジじゃん、と思った。
しかし茂からしたら当然のことで、おちこぼれ姫シリーズは彼の愛読シリーズだったのだ。当然新作もチェックしている。だが今耳にしたタイトルはまだ入手していない。おちこぼれ姫シリーズの正当な続編ではなく、あくまでキャンプ雑誌側のコラボ作だったため情報の入手が遅れてしまったのだ。
「くっ……俺としたことが……」
「先輩、話進めていいですか」
「あ、ああ……」
「気になって手に取ったけど、結局すぐ戻したんだよね」
「猫島は買わなかったのか?」
「うん、さすがにあの表紙は買いにくいよー。でもその本をすいっと手にとって、他の本で挟みながらレジに持っていった人がいたんだー」
「エロ本を買う時の常套手段だな」
刀が評論家のような口ぶりで話す。
「そうなの?」
「サンドイッチ方式と言ってな。ノーマルな本と本の間にやばい本を挟むことで、一見うっかり買う予定なかったけどなんか紛れ込んじゃってましたってアピールができるんだ」
「へ、へえ……」
「他には裏表紙をレジの店員に差し出すリバース方式なんてのもあるが、これは裏表紙もやばい場合使えないから時と場合によるな」
「御剣君なんでそんなに詳しいの……」
友人ながら、これにはさすがに寝太郎もちょっといかがなものかと思った。どれだけの修羅場をくぐり抜けてきたんだろう。
刀はしかしそんな寝太郎の内心に気付いてか気付かずか、本屋での光景を想像しながら呟いた。
「しかし本のチョイスとかさりげない買い方とか、共感できるわ〜」
「恋人いるのに?」
さっきから薄々思っていた疑問を、寝太郎がぶつけてみた。しかし刀は平然と答える。
「それはそれ、これはこれ」
「必要ないんじゃない? って思うけどなぁ。チュッチュしてるなら」
「いやいやチュッチュなんてして……るわ」
ナニカを思い出し、シュラフの中で手をもぞもぞさせた刀。寝太郎は茂へと話を振った。
「先輩、どうしましょうか」
「学生の本分は勉強だ。そこを勘違いしてはいけない」
ザ・優等生的な回答をした茂だったが、刀も寝太郎も知っていた。彼の愛読書がおちこぼれ姫シリーズだということを。一体なんの勉強をしてるんだか。
「まあまあ、先輩こそ大学でいい人とかいるんでしょ?」
刀がにやにやして聞いた。こういう場所でこういう雰囲気なら、いつもと違う先輩の話が聞けるかもしれない。それに純粋に、大学での先輩も気になった。
「いい人、の定義が曖昧だな」
「またまた〜」
寝太郎が笑うと、刀はドストレートに聞き直した。
「好きな子、います?」
「……」
茂は少しの沈黙のあと、観念したように口を開いた。
「俺は、大学でテニスサークルに入っている」
「テニサー!!」
刀と寝太郎が声を揃えて驚いた。テニサーと言えばチャラいサークルの筆頭、所属している男女は概ねサークル内外で破廉恥な問題を起こしている18禁集団だ。読んでる読者にテニサーだった方がいたらごめんなさい偏見です。
「意外だろう。今までと異なる集団に身を置くことで色々発見もあった」
「……というと?」
寝太郎が早く続きが聞きたいという風に尋ねた。
「いいものだな、テニサーというのは」
「いや何だよそれ!!」
「気になる〜続き聞かせてくださいよ」
だらしなく顔を緩ませた茂に、刀と寝太郎は同時につっこんだ。
「……はっ。まさか」
寝太郎はよもやと思いつつ、シュラフに包まれた茂の体に視線を向けた。刀もそれを察し、強引にジッパーを開ける。
まさか昼間に放った言葉を、ここでもう一度使うことになるとは彼らも思わなかったことだろう。しかし今この状況を表す言葉は、これしか見当たらなかった。
「立派なテントですねぇ」
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あとがき
担当マスター:
萩栄一
ファンレターはマスターページから!
シナリオへのご参加、ありがとうございました。
久しぶりにひどいオチになったなと自分で笑ってしまいました。
ただ送っていただいたアクションを見た瞬間、今回のオチはこれにするしかないよなあと判断した次第です。
なおキャンプほぼ未経験のド素人なため、おかしい描写などがあったらごめんなさい。
根っからのインドア人間なりに頑張って書かせていただきました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年08月24日
参加申し込みの期限
2023年08月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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