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LIQUID -Star Chronicle- 三日月戦争編
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【ストーリークエスト『三日月戦争』(2)】
アオイ(プレイヤー:
仙藤 蒼
)、マーナ、NPCのシャローテも加えたいつもの三人娘。次なるクエストは、大国ワインツへの潜入任務となった。
依頼人はワインツのやんごとなき貴族であり、かつ秘密裏に事を運んでもらいたい、とのことだ。
「あー、まったくもうやってられないわ! クソ上司め、なーにが、あの資料まーだできてないのー? じゃ!! こっちは休日返上しとるちゅーんじゃ!!」
「相変わらずブラックなのね、マーナの勤め先って」
「ようやくひと仕事終えたら、今度は年末進行でスケジュールきつきつでさぁ。ああ、こうしてアオイちゃんと『LIQUID』やるのだけが最近のあたしの癒しってものなのよ……」
「よしよし」
それでも仕事を頑張る苦労人、マーナの貴重な休みを達成感とカタルシスで彩るべく、アオイは頑張る所存である。
「で、依頼の内容はなんですの?」
ワインツにはあまり良い感情がないらしい、仏頂面のシャローテが尋ねる。アオイはクエスト一覧を開き、目的のクエストタイトルを見つけるとチェックを入れた。これで完了条件などをすぐに確認することができる。
「ええとね。さる貴族の従者からの依頼で……宮廷づとめの主人の様子がおかしい。帰りが遅く、こそこそとして人が変わったようだし、目つきもどこか虚ろだ。なにか妙なことに巻き込まれてはいまいかと心配なので、確かめてほしい……」
「つまり、宮廷へ潜入するのですわね?」
いかにもといった冒険者スタイルで貴族たちの暮らしへ紛れ込むのは難しい。となれば、準備も必要だろう。
「じゃじゃ~ん!」
待ってました、とばかり、マーナがなにかを取り出しふたりへと手渡した。やけにフリフリとしたコスチュームのひと揃え、三着分だった。
「潜入任務って聞いたから、用意しておいたの」
「……メイド服?」
後から聞いた話では、マーナの趣味はマンガ、ゲーム、コスプレらしい。
宮廷は絢爛豪華、というよりは質実剛健。無骨な機能美を重視されているようで、飾り付けといえば柱のちょっとしたレリーフや風にたなびく旗くらいのものだ。
貴族たちは悠然と、使用人は忙しなく歩む。オサムらはそれに習う必要があった。
「こんなの用意してたんだねぇ」
「宮廷の使用人御用達らしい。調べておいてよかった」
オサムは執事服、アオイはメイド服を身に着けての潜入だ。考えるところはみな似るようである。
「ん? お前たち、見ない顔だな。新入りか……いやっ、曲者か!?」
「<魔法創造・炎弾>!」
目ざとくふたりを見つけたらしい巡回の騎士を、一撃のもとに圧倒する。手抜かりはない。並の侵入者であったならまだしも、相手がオサムらであったのは男の運がなかったと言える。
「ふう、あぶないあぶない……」
「なに、予定どおりさ」
「さすがだね。で、なにを調べたらいいかな」
スカートの裾あたりを気にするアオイを微笑ましく一瞬眺め、すぐに頭を振ったオサム。
「ワインツ現皇帝の姿を確かめる。その上で彼の意志を探り、ベルモット皇太子とのつながりを確かめる。ベルモットの行動が皇帝も承知の上でのことなら……俺たちは、覚悟しなければならないな」
「皇帝の息子さんと戦うんだもんね……そうじゃなかったら?」
「ベルモットは野心持つ危険な闘争屋か、あるいは月の杯に魅入られたか。たぶん、後者だろうな」
忙しく立ち回る使用人たちに紛れて宮廷内を移動し、皇帝を探す。
途中、同じく潜入任務中であろう、メイド服を着た冒険者の三人とすれ違い目線をかわす場面もあった。彼らはたがいに目くばせし、うなずき合ってそれぞれの健闘を祈った。
広い宮廷を端から端へと巡り、やがて中央の広い空間へとたどりつく。いわゆる謁見の間というやつだろう。オサムはその入り口に並ぶ太い柱の一本へ身を隠し、覗き込んだ。
「……あれが皇帝、なのか? なにやら……」
と言葉を呑み込んだオサムを、その後ろから肩口に覗くアオイが継ぐ。
「くたびれてる?」
老いているといえばそうだろう。彼は高齢だ。装いこそきらびやかで豪奢だが、それを着る当人の顔には深い皺が幾筋も刻まれ、点々と褪せた染みも数え切れない。しかしそれ以上に、瞳はどこか精彩に欠き、国ひとつを預かる人物にしてはいまひとつ覇気が感じられない。
かつては隣国サイディアを始め多方へ侵略の手を伸ばし、大国ワインツの礎を築き上げた狂帝<キール>、その老衰した姿がそこにあった。
アオイは首を傾ける。
「あのおじいちゃんが戦争で、国を滅ぼしてやるぜー! とか、うちの騎士団は世界最強だー! とか、そんなこと考えるかなぁ?」
「かつてはそういう人物だったかもしれないが……しかし今は、そうだな。そうは思えない」
臣下の忠言を億劫そうに退け、皇帝はよろめきながらに立ち上がる。今日の謁見時間は終了のようだ。
「後をつけよう。皇帝がひとりになるタイミングを探る」
「そうしたら、私たちが謁見する番だね?」
あまり緊張感のない相棒の楽しそうな顔に、オサムも思わず笑んだ。
「ここが例の貴族の部屋ですわね」
シャローテはどうにも遠慮とかデリカシーとか、隠密とかいった言葉からは縁遠いタイプだ。ともすれば変装が意味をなさなくなりそうな強硬策を取りがちな彼女をなだめてすかし、ひとまずドアを蹴破るのは止めさせた。
宮廷の外周部に位置するそこは、さる文官の仕事部屋であるらしい。つまり、依頼人の主人である貴族が詰めている……はずなのだが、今は姿が見えなかった。
「なにか用事かな? トイレ?」
「なんにしろ、チャンスよね」
遠慮なく家探しを開始するマーナもシャローテに近しい大雑把な感性の持ち主ではあるが、こちらは引き出しを探るにも手際がいい。仕事場ではできるキャリアウーマンで通っているらしいから、書類の類を扱うのもお手のものといったところか。
アオイも手伝い、部屋内にクエスト進行のヒントを探す。
「ずいぶん几帳面に整理整頓されてるわね。なにかあるにしても、周到に隠されてると見たわ」
「うーん」
しばしあれこれと探し回り、その過程で書類束は散らばりインク瓶がこぼれたが、別段変わったものは見つからない。
「あれ? なにこれ?」
目に付くものを発見したのは、アオイだった。どれどれ? と両側から頬をくっつけて覗き込むふたりの前で、アオイは棚の裏側に隠されたいわくありげなレバーを引いた。
がくんとなにか、大きな仕掛けが動くような音が足元を震わせる。
「隠し扉?」
「わくわくしてきたわ」
壁の向こうにぽっかりと穴を開けて現れたのは、階下へ向かって続く石造りの階段だった。
うなずきあい、狭い入り口へ身をねじ込むようにして潜り、階段を下る。下りてゆくと、なぜだか壁の松明に紫の明かりが灯り、暗闇に困ることはなかった。
「……これは」
そうして階段の底へ降り立ち、見も知らぬ場所であるはずのそこで、三人は壁のタペストリーに掲げられた、見慣れた紋章を目にしたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年08月16日
参加申し込みの期限
2023年08月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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