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LIQUID -Star Chronicle- 三日月戦争編
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【サイドクエスト『未知なる探求』】
マシロ(プレイヤー:
白 真白
)の歩みは揚々、緑の野を軽やかに行く。
「さてさて、今日の冒険はどんなかな、と♪」
サイディア王都シードルを出てしばしゆくと、平原が広がる。サイディアには古代文明の遺跡や遺物が多く出土するそうだ。適当に歩いているだけでもそれらしき瓦礫に紋様などの痕跡にいくつもぶち当たった。
マシロが完遂を目指すクエスト『未知なる探求』はリキッド大陸の地図を埋めると同時に、それら遺跡の起源や真実をつまびらかとする旅であるのかもしれない。
先日の冒険
で見つけた遺跡、その奥深くに掲げられていた石板はまさしく大陸を描いた地図であったが、現代のそれとはどうやら地形が異なった。そして古地図の中にひときわマシロの目を惹いたのは、世界の中心。南方の大海の真ん中に穿たれた、不気味なほど黒々とした巨大な大穴だった。
いかなる過程を経て穿たれた大穴であるのか。それを確かめるのがどうやら、探求者の使命であるらしい。
おかげで地図を埋める作業と並行し、目指すべき目標も定まったが、なにしろそこは海の向こうだ。到底、一介の冒険者にたどり着けるとは思えない……尋常の手段では。
「つまり地図を埋めながら、大穴にたどりつく方法を探せ! ってことね。うん、楽しくなってきたぞ~」
というわけで今は手元の地図の未踏破部を旅して詳細を記していきながら、なにか目ぼしい発見を待ちわびているところである。
「おー、立派な遺跡発見! 今日はここから始めようかなっ」
苔むした石造りの門をくぐり、足取り軽く潜ってゆく。
その日は立て続けに3つの遺跡を踏破し、4つ目へ取り掛かったところで、ちょっとした予感がマシロの胸を弾ませた。
「見つけた。これはきっと月の水の痕跡……おっと敵襲!?」
連なる石畳に掘られた溝に残る、かすかな碧緑の輝きの残滓へ手を這わせたところで、はっとして飛び退いた。石畳を鋭利な爪がえぐり、傷痕を刻む。
敵の姿を見定めて、マシロの背筋には怖気が走った。
「これは……アラクネー! ひぇぇぇ、気持ちわるいー! 動きがはやい!」
巨大な蜘蛛の魔物はかさかさと耳ざわりな歩行音で走り寄り、前足の鋭い爪を振るう。避けたと思いきや後方から毒液が噴射され、とっさに杖で弾くも状態異常を負ってしまった。
敵は一体や二体ではなかった。数え切れないほどの複数だ。アラクネーは決して強力な魔物ではないが、群れとしてあらゆる獲物を飲みこんでゆく狩りの手法は恐ろしい。
「こ、これはまずい……毒でじわじわ体力を削られちゃうし、カードを使う隙がない……!」
マシロはフォーチューンテラーだ。愛杖は魔法の媒介とするのであって、このように迫る蜘蛛を殴りつけて遠ざけるような扱いは本意ではない。そしてフォーチューンテラーの本質はカードやダイス、水晶などを使った占いにある。それらを扱う隙を見つけなければ、反撃の糸口は見い出せない。
石造りの廊下を、杖で蜘蛛たちを振り払いながら駆ける。と、その時だった。
「おっ!? 兄貴、助っ人発見!」
「助かった! なああんた、ちょいと手伝って……って、マシロだっけ? また会ったな!」
確か、アプリコットとフェンネル。どこか横柄でガラの悪さが目につくが、話してみればそんなこともなく気さくで気のいい、兄妹冒険者だ。どうやら彼らもアラクネーの数に圧倒されていたらしい。
都合のよいことに、妹のアプリコットのほうは前衛を張るウェポンマイスターだ。すぐさまマシロは叫んだ。
「アプリコットちゃん、ちょっと前衛で耐えてて! フェンネルさんは回復お願い!」
「「おお!」」
アプリコットが両手槌を振るってアラクネーを蹴散らす間に、マシロはスキルの準備を開始する。フェンネルがすぐさま解毒魔法を飛ばしてくれたから、時間によって体力を削り切られる心配もなくなった。
気が付けば遺跡の最奥まで追い詰められていた。都合がよい、ここからが反撃開始だ。
「いくよっ、<降り注ぐは星の裁き>!!」
愛杖<アルカナアステリズム>を振るえば、マシロの周囲に乱舞するカードが展開する。選び出された一枚には雷の刻印、瞬間、すさまじい雷撃が迸りアラクネーを貫いた。次々に展開されてゆくカードの刻印に応じて猛火が巻き起こり、鉄砲水が打ち砕き、風の刃が切り刻み、再びの雷撃が走り抜けて焼き尽くした。時にカードは刻印を連ね、時に被らずに並び、
「やったね、ジャックポットだよ!」
占星に導き出される運命によって敵を討ち果たすのが、マシロのフォーチューンテラーとしての真骨頂なのだった。
アラクネーを残らず駆逐してしまうと、フェンネルがぷうと深く息をついた。
「やれやれ。ヴォーゲンリッター? とやらから逃げまくってるうちに、面倒なとこに迷い込んじまったぜ」
「あいつら強くてよぉ、ケツまくるしか無かったぜ。ダセェけど……マシロはもう戦ったか?」
「ワールドクエストだっけ? ううん、まだだよ~」
やべーから気をつけろよな、とアプリコットは笑いながらマシロの背中を強めに叩いた。どうにもヤンキー気質なところがあるふたりは距離感も近く、まだ二度目の邂逅だというのにやけに馴れ馴れしいが、この世界に顔見知りが増えるのにはマシロも悪い気はしなかった。
「ったく、兄貴がもうちっと早く回復してくれりゃさあ」
「お前だって一目散に逃げただろーが、ヒーラーの俺を置いてよ!」
「……って、これ。また石板?」
ここは遺跡の最奥。マシロは壁に掲げられている朽ちかけの石板に気づいた。あの古地図を掘ったものに意匠はよく似ているが、刻まれている情報はまったく別のものだ。
「海の中に……洞窟? 大穴に続く、隠された道があるの……?」
「おおっ、レイナ! こりゃあれじゃねーか、あのクエストの!」
「本名で呼ぶなよクソ兄貴。あれだろ? 『未知なる探求』」
はっとしてふたりを振り返る。なるほど確かに、地図をくまなく埋めるというこの長丁場のクエストを進行するプレイヤーがほかにいたとしてもおかしくはない。マシロの表情は太陽のように明るくなった。
「おおー、ふたりもやってるんだ! 私もマップ埋め、頑張ってるよ~」
「マシロもかよ! そりゃ偶然だなぁ」
「クソ長ぇクエだからよぉ、途中で諦めちまうヤツも多いらしいけどさ。なんつーか、世界を巡って、その秘密を解き明かしてくってよぉ。あれだよな……」
「ロマンだよねぇ?」
なんとも嬉しそうなふたつの笑みは、まるで人懐っこい大型犬だ。
新たな情報は、かの大穴へマシロを導くだろうか?
探求は終わらない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年08月16日
参加申し込みの期限
2023年08月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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