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AFTER THE RAIN
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クリスマスといえば、と前置きしてあおいがリクエストしたのは「丸焼きのチキンかな」とのことだった。
「なるほど、クリスマス感があるな」
「だよね、ゴージャスだし」
「鶏肉でもいいけど、せっかくだし本場にならって七面鳥にしないか」
「七面鳥? アメリカの漫画にでてくるローストターキーってやつだよね。食べたことないなあ」
「日本では手に入りにくい食材だからね。けれどご安心あれ」
修は両開きの大型冷蔵庫に手をかけた。人体消失マジックを披露する手品師のように劇的にひらく。
「そんなこともあろうかと、買っておいたのさ」
冷蔵庫の中央に、どんとボリューム感のある肉が用意されていた。下ごしらえして焼けばいいだけの状態、見た目は鶏肉によく似ているが大きさがちがう。
わあー、とあおいは拍手する。
「やっぱり用意周到じゃない」
「めったに七面鳥を買うこともないから。こういう機会だし」
「私が丸焼きチキンを希望しなかったらどうするつもりだったの?」
「ひとりで作って何日かかけて食べるさ」
あははと笑ってあおいは言った。
「じゃあ、修くんの作りたい料理も聞きたいな」
「俺?」
そうだなとしばし考えてこたえる。
「野菜も摂りたい。シチューとか……そうだ、ポトフがいいな。簡単だしあったまる」
「ポトフいいよね。私も好き」
「いま冷蔵庫内にある食材だけで作れるところもいい」
「あ、その発想はなかった」
だよねえとあおいは窓の外に目をやった。
「雨だし、買い物行くのおっくうだもんね」
「そうか。人をやって買いに行かせるつもりだった」
「そうなんだ。それも私にはない発想だよ」
「いけないいけない、俺は基本的な考えかたが『若様』なのかもしれないな」
気をつけたいと修は思う。
育ちの話になるたび、わずかにせよあおいは遠ざかるような反応を示す。
自分は庶民で『修くん』は貴族、そんな風に壁を感じているのならまちがいだ。
でなければあおい、きみも俺の側に来ればいい。あおいにはその資格がある。素質も。
あおいは俺にとって特別なのだから。
レシピ本をひろげエプロンを巻いてさっそく調理を開始した。
もちろんチキンに応用もできると前置きして、修は一羽まるごとのターキーを深型のバットに置く。バットはプラスチック製だ。
「このレシピ本によると、金属製は肉に味が移るからよくないらしい」
「なるほど」
「なければ密閉式のポリ袋でもいいようだね」
「うん、それなら実家にもあると思う」
ターキーを浸すタレを作る。しょうがとニンニクを薄切りにして、砂糖、酒、しょうゆ、はちみつにみりんを一定量ずつ混ぜた。同時進行でフォークを用い、肉を数カ所刺しておく。これは味をしみこませやすくするためだ。そうして、たっぷり用意したタレにターキーをつけこみ、ラップでふたをして冷蔵庫に戻したのである。
「これを小一時間から半日程度おいておくんだね」
「よし、ではポトフに取りかかろう」
キャベツ、じゃがいも、タマネギをどんどん切っていく。修の前に積み上がる野菜はすべて均等な大きさ、速度だってあおいの倍以上だ。一方であおいがのろのろ切っていく野菜の形は幅広くランダムだった。じゃがいもにいたっては正四面体、正六面体、あげく球体まで登場する始末だが修は気にしない。ほほえましく見守る。
つづいてブロッコリーの切り方指南だ。あおあおとしたブロッコリーを逆さにして水洗いして説明する。
「ブロッコリーは花蕾(からい)、つまり房のつぶつぶ部分じゃなくて、反対側の茎のほうから包丁を入れると切り分けやすいんだ。こまかいつぶがばらけることもないしね。そうそう、そんな感じで」
鍋に水を入れコンソメを溶かす。あとはブロッコリー以外を先にいれて火にかけ、沸騰してなお十五分ほど煮込んでからブロッコリー、ついでウインナーソーセージをくわえればできあがりだ。
「味見してみてくれ」
修はあおいに小皿を渡した。うーん、とあおいは眉をしかめて言う。
「ちょっと薄いかなあ?」
「オーケー、なら塩コショウしておこう」
再度味見したあおいは、「今度はいい感じ」と断言した。
「修くんも味見してみて?」
手元の小皿を渡す。
――間接キス!?
かと思いきやあおいは水を出して小皿を洗い、拭いてから修に渡した。
いや、衛生的にはそれで正解だな。
修は前向きに考えることにした。
やがて冷蔵庫からターキーを取り出し耐熱皿に移すと、予熱しておいたオーブンに入れた。家庭用サイズのオーブンだとターキーは少々厳しいが、修の家のオーブンはピザだってまるごと入る大型だ。
「立ち作業ばかりで疲れてない? 肉が焼けるまで休憩だ。お茶にしようか」
庭に出て、と言いたいところだがあいにくの天気だ。修は肩をすくめた。
「雨の庭を眺めながらのお茶もおつだな」
用意するよと断って、あおいをテラス手前の席に座らせた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月28日
参加申し込みの期限
2023年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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