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LIQUID -Star Chronicle- 暁の英雄譚
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【サイドクエスト『蒼毒竜のため息』(1)】
ワインツ騎士団の勇壮はリキッド大陸にあまねく知らしめられた。良きにしろ、悪しきにしろ、行軍する彼らの鳴らす軍靴の音は人々の胸を震わせるのだ。ワインツに暮らす者なら壮麗な甲冑姿の騎士たちへ羨望と畏敬を抱き、かつての戦乱に怯えた者たちには死神の到来と聞こえることだろう。
そんなワインツ騎士たちの戦列が今、整然として並び立つ。前方に臨むは北方の要害シャードルネ砦。
つい数日前まで、砦は彼ら騎士たちの手にあった。半ば朽ちかけ廃墟と化した心のよすがを見据える、特に若い騎士たちなどは悲壮に顔を歪ませている。彼らは暗い憎しみに満ちた瞳で、立ち塞がる仇敵を睨みつけた。
蒼毒竜レゼルヴァと呼ばれている。その特質から人の名付けたものだが、古き存在への畏怖を込めた呼び名は太古より一帯に響き渡ってきた。永劫とも思える長い時を生きるエンシェントドラゴンの類は、いつの時代も人々の興味や崇敬を集めるものらしい。
しかしながら、それが人の生活圏へ不躾にも降り立ち、害を及ぼしたというなら話は別だ。シャードルネ砦は今や竜の巣と化したのだ。
「エンシェントドラゴン、って人の言葉が解るんだよね?」
蒼毒竜討伐隊として、ワインツ騎士に加え冒険者らも戦列に並んでいる。首を傾けたエイジ(プレイヤー:
佐藤 英二
)もまたその中の一人だ。
「今まで距離を保って共存してきたのに、どうして急に襲ってきたんだろう? 何か理由があるんじゃないかと思うんだけど」
古いドラゴンは魔物の中でも一線を画するものと言ってよい。多くは知性を持ち人語をも解し、理知的だ。縄張りを持ち、そこで鉄と火を持って争いを起こすような人間には鉄槌を下さんと襲いかかるが、そうでなければ姿を現すことも稀である。中には人の存在を良しとせず対立し、リキッド大陸へ暮らす多くの者たちを牙にかけ、焼き尽くしたドラゴンも存在するが、人との邂逅が双方へ良き結果をもたらすケースは皆無と言っていいだろう。
オサム(プレイヤー:
八神 修
)も腕組みし疑問を口にする。
「既にこれだけ多くの犠牲を出している。討伐も止む無しだろうが……確かに理由が分からないのはもやもやとするな」
「言葉が解るなら、話しかけたら答えてくれないかな?」
純朴なアオイ(プレイヤー:
七夜 あおい
)の言葉にオサムは微笑むが、そう上手くはいかないだろう。
そうこうしているうち、旗を掲げた騎士団の長が号令を発し、戦列は前進を始めた。行軍にもまれるようにして、エイジとオサムらも前進する。
蒼毒竜はどこか億劫そうに首をもたげ、しかし地の底まで響くような咆哮を発した。もはや退路はなかった。
まずは観察が大事だとオサムは語る。
「大型モンスターの攻撃には、必ず予兆がある。それを見切るんだ。まずは無理せず行こう」
「りょーかい! う~、それにしても大きくて怖いなぁ」
アオイはウェポンマイスターであり、最前線での前衛を務める。間近に顎を開く竜の威容にはいささか腰が引けていた。
「大丈夫だ、見極めれば避けられる。前足の爪に注意しろ!」
「りょ、りょーかい!」
蒼毒竜の名の由来は、青く輝きをはらむ毒にある。爪、牙、そしてドラゴンのお家芸であるブレス攻撃と、いずれも強力な劇毒の状態異常を引き起こす効果があった。
爪撃によってワインツ騎士たちが薙ぎ払われ、アオイがドラゴンと真っ向対峙する。
「ひゃああ!」
再び振るわれた前足の爪を、アオイは飛び退って回避する。とても肉薄して一撃加えられるような隙を見い出せないが、
「よし、それでいい! 攻撃を引きつけながら、チャンスを伺うんだ」
オサムの言葉にうなずき、次なる攻撃を受け流すべく身構えた。
前衛が持ちこたえている間に、オサムにはやるべきことがいくつもある。のんびりとしている暇はない。まずは劇毒症状に陥ったワインツ騎士へ駆け寄り、用意しておいた複数の解毒ポーションを試す。
「赤の解毒ポーションは効果なし。青のポーションは……よし、回復したな」
「うう。す、すまない……助かった」
「いいんだ、気にするな。さて」
解毒ポーションはアオイにも持たせてある。青のポーションが効果ありと伝えれば、彼女は親指を立てて答えた。万一毒に侵されても、持ち直すことができるだろう……とはいえ蒼毒はかなり強力な状態異常だから、一度侵されれば見る間に体力を奪われる。恐ろしいことに変わりはない。
「油断せず行くぞ。<魔法召喚・炎弾>!」
矢のように束ねた炎を射出し、ドラゴンの翼の根本を狙う。今は地に足をつけているが、飛び立たれては厄介だ。同じ部位を目がけ、矢継ぎ早に炎弾を放つ。
蒼毒竜は翼を打ち、上空へ逃れようとするようなそぶりを見せるも、そのたびに炎弾が飛行を阻む。真正面に陣取るアオイも、少しずつ攻撃の機を見い出しているようだ。周囲からワインツ騎士たちも槍を振るい追い立てる。
『……人の子らよ。なぜ死を急ぐ』
遠く、近く。水を打って響くような、儚げに届く声だった。
「蒼毒竜……! 人語を解するのだったな」
オサムとぴたり、視線が結ばれたように思われた。瞳は蒼く澄んで、どこか悲しげに揺れていた。
『其方らの築きし、つましき石積みを踏み崩した非礼は詫びよう。しかし力の隔たりは理解したはずだ。なぜ、抗う?』
「いいじゃない、ドラゴン退治! 気合入れていくわよ!」
ぱし、と手のひらへ拳を打ったアオイ(プレイヤー:
仙藤 蒼
)は臨戦態勢だ。冒険者仲間のマーナ、同行NPCのシャローテとともに蒼毒竜の巨躯を見据え、不敵に笑む。
「ええ、援護は任せて!」
「わたくしの力を見せて差し上げますわ!」
いつもの三人娘。目指すはドラゴンスレイヤーの栄誉だ。逃すつもりはなかった。
前方に見えるシャードルネ砦は切り立った崖上に建ち、虚空を背にするがため背後を突くことは難しく、長らくこの地の防衛の要とされてきた。しかしそれでいて、この砦が戦火に包まれたことはこれまで一度もない。周辺の山野を含む一帯を、蒼毒竜が自らのテリトリーとして睨みを利かせてきたからだ。かの竜の縄張りでひとたび戦乱が起これば、軍隊はそのことごとくが蒼い毒に蝕まれ壊滅的な被害を受けた。蒼毒竜はこの地へ、人が人の意思により国家間の争いごとを持ち込むことを厭うのだ。ゆえに軍隊の行軍はことごとくに阻まれ、ワインツ北方は大いなる自然の営みによって守られてきたのだった。
「ふうん。これまではドラゴンを便利な番犬みたいに思ってたのが、ワインツは手を噛まれたと」
「古き竜を己の意思に沿うものと考える、ワインツの傲慢が招いたのですわ。自業自得というものでしてよ」
アオイの言葉に、シャローテが唇を尖らせて言う。今でこそ不可侵が約束されているものの、ワインツは幾度となく周辺国家へ、ことにサイディアへ侵略を繰り返してきた。歴史の重みは現在も禍根を残し、サイディア貴族の娘であるシャローテには、どうにも癪なクエストであるようだ。
マーナはそんなシャローテの頭を撫でてやりつつ、樹々の合間に蒼毒竜の巨体を睨む。
「ていうか……わたしの回復魔法である程度のダメージは防いで見せるけど、相手はドラゴンよ、ドラゴン! 単純な奇襲が通じるかしら?」
「まあ、難しいわよね」
あっさりとアオイは言ってのける。蒼毒竜の死角から接近してはいるが、どこまで気取られず進めるものか。それに奇襲が成功したとて、あのいかにも堅牢な甲殻にどれほどの痛手を追わせることができるだろう。
アオイは肩をすくめた。
「通じなければ、割り切って正々堂々挑むまでよ。そのほうが、私たちらしいよね」
「まったく、もう。無茶するあなたをサポートする身にもなってよね」
「へへへ。ごめん」
苦笑いしつつも、今度はアオイの頭に手を乗せるマーナのまなざしが何だか、近頃やけに優しく思える。まるで姉がもう一人できたかのようで、むずがゆくも胸にあたたかく心地よい。
「さあ、いきますわよ、二人とも!」
「おっけー!」
蒼毒竜の背より近づく。あと一歩というところで、マーナが<旋風の加護>を唱え、シャローテの投げナイフが放たれる。アオイは跳躍した。
「食らえ! <炎風旋>っ!!」
宙にて回転し、炎を纏うほどの高速回転の勢いを乗せ、蹴り抜く。
蒼毒竜はゆっくりと首だけをもたげ、アオイを見下ろした。
『……弱きは罪ではない。人の子らよ。弱きものが斃れ糧となるは世の必然だが、機知に富めば逃れ得ることもあろう。なぜそうしないのだ? それこそが、其方ら小さき人の子の牙にして翼であろう?』
「さあね、私は竜殺しの難関クエストに挑むだけ!」
蒼毒竜レゼルヴァは顎を開き、青く揺らめく輝きを口腔から噴出する。風の護りを頼りに、アオイはその只中へと拳を握りしめ、飛び込んでゆく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月24日
参加申し込みの期限
2023年07月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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