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【サイドクエスト『恋人たちのために』】
舗装などされていない未開の森は起伏に満ちているし、背後には複数の足音が迫りくる。忙しなく剣呑な響きに追い立てられ、ユズハ(プレイヤー:
稲積 柚春
)は苔むした土を踏みしめ駆け抜ける。
「もう少し……あと少しっ」
追手はモンスターの類ではない。剣を携えた人間、悪漢たちだ。その雇い主が目的を成し遂げるのに、ユズハと仲間が目障りなのだ。
「待て、小娘!」
「あはは、こっちこっち」
「逃げられると思うか!」
ユズハは速度を緩めずちらと後ろを確認し、ステロタイプなセリフを吐く追手らをめがけ、<ポーション投擲>で<サンダーボム>を投げつける。ユズハはクラフトマスターだ。さまざまに調合した薬剤をポーションとして作り上げ、必要に応じて投擲することができた。事前の準備が必要だしアイテムを消費するが、さまざまな局面で回復に攻撃にと多様なポーションを使い分けることが可能だ。
サンダーボムが岩くれに弾けて炸裂し、悪漢の足元を蛇のように電弧が走り抜ける。一人が脱落し、一人を痺れの状態異常で足止めするが、追手のスピードもまた緩むことはなかった。
さらに<ブラストボム>や<フリーズボム>、転倒を誘う<オイルボム>など投げつけてもいいのだが、実のところ今のユズハは囮である。本命は別にあり、無駄な出費は避けて疾走に専念することとする。
「よし、見えた!」
やがて樹々の合間にちらと覗く、青い瞳が目に入る。鮮やかなイエローの髪もまた深き森に映えた。
「ご苦労さん、ユズハ。怪我しなかったかい」
「大丈夫! 一気に仕留めちゃおう、ワット!」
姿を現したウォルター(プレイヤー:
ウォルター・B
)の両の手に握られた双銃<レモン&ライム>が火を噴き、悪漢たちを貫く。しかしこれもまた本命ではなく、敵の猛追は止まらない。
仕掛けの一つは、ウォルターの投じた一枚のコインだった。コインが地に落ちた瞬間、仕掛けておいたトラップが次々に誘爆し、破裂する。<コインフリップ>はバレットチェイサーの持つ能力を拡張する特殊なスキルだ。生成したコインによってトラップアイテムを自発的に起動したり、銃の攻撃力や射程を拡張したり、体術をも強化することができる。幅広い活躍が期待できる縁の下の力持ちなスキルなのだ。
そして間髪入れず発動させるのが、ユズハの本命。<ホムンクルス創成>だった。
「ワットのトラップでダメージを与えた敵を……刈り取って、ホムンクルス!」
豹のような肌を持つ、愛嬌ある小柄な亜人が立ち上がり、鋭い爪撃と機敏な身のこなしで敵を仕留めてゆく。クラフトマスターの技巧と稀少な魔法アイテムを触媒にすることで生まれる、仮の生命体だ。コストが高く創造に時間がかかるため使いどころを選ぶが、一度動き出せばその戦闘力は圧巻と言える。
「やるねぇ、ユズハ」
「ワットとのコンビネーションのおかげ!」
時を数える間もなく追手は壊滅し、二人はぱちりとハイタッチをかわした。
「あ、ありがとうございます!」
「もう二度と会えないかと……ああ、ナディア!」
「愛してるわ、クロード!」
ひしと抱き合う若い男女。サイディア貴族の無垢な娘と、清貧な平民の男……結ばれざる二人に想いを遂げさせよというのがクエストの骨子だった。貴族の父はつまらない男と娘の仲を引き裂くべく、卑劣にも金でごろつきを雇い彼を痛めつけ、交際を諦めさせようと目論んだのだ。
しかしユズハとウォルターの介入により、こうして恋人たちは手に手を取り、歩み始めた。あとは彼らの誠実な説得次第……といったところで、クエストはクリアとなった。
「これにて解決か。楽勝だったねぇ」
満足そうにうなずいたウォルターを、ユズハは静かに眺める。
並び立つ二人の装いは、よく似ていた。お揃いの防具セット<ラピスシリーズ>は、パートナーシステムの成就を記念して購入したものだ。どこからどう見てもペアルック、仲睦まじい二人を演出してくれる装備に、ユズハの胸はとくんと高鳴った。
しかしながらどこか、物足りなくも感じてしまう。
(パートナーらしくお揃いの格好で、一緒に街を歩けるだけでも幸せ……だけど)
二人がやったことといえば、システムウィンドウを開き互いに承認ボタンを押したくらいだ。自他ともに認められるパートナーとはなったものの、その過程はどうにも味気ない。
パートナーシステムに付随するスキルも活用し、これからの冒険にて絆を深めていけたなら、真の意味でパートナーと呼べるようになるだろうか。助け出したあの男女のように、身分違いや障害など跳ねのけ、深く結ばれた恋人同士……そう自負できるようになれるだろうか。
「さて、次はどうしよっか。ユズハはなにか欲しいものがあるんだっけ? 金策にうってつけのクエストとかあるかなぁ」
「……ワット!」
「うん?」
なにやら決意に満ちた瞳に見つめられ、ウォルターは怪訝そうに首を傾ける。
ユズハは、心に決めたのだった。
「僕、まだまだ満足できないよ。もっともっと、頑張ろうね!」
「ああ、うん。そうだねぇ。だから金策のできるクエストを……」
揃いの衣装を来てくれたくらいで、立ち止まってはいられない。パートナースキルの取得など一つの通過点に過ぎない。
共にこなすクエストは、二人の共同作業だ。こなせばこなすほどに、絆は深まることだろう。
「やるぞー!」
サイディア王都シードルの青い空に、快活な声が響いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月24日
参加申し込みの期限
2023年07月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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