this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
過保護すぎる姉と、自立したい妹
1
2
3
4
5
つぎへ >>
【1】朝のネコンビ
午前7時過ぎ。
寝子高3年の
光村 日向
は、日課のジョギングの終わりに水分補給をしようと、寝子高の近くにあるコンビニ「ネコンビ」へとやって来た。
店内に客の姿はなく、どこか閑散としている。
彼はカゴを手にして、飲料の並ぶ冷蔵ショーケースへと向かいながら、スマホで自宅へ電話し始めた。
「母さん、いるものあったら買うから、何かある?」
尋ねる彼に、母親は牛乳と歯磨き粉を買って来てほしいと言った。それも、細かくメーカーまで指定された。
それへうなずき電話を切った日向は、まずはショーケースから水の500ml入りペットボトルを取り出した。それから、母から頼まれたものを探すべく、店内を見渡した。
同じころ、
森篠 琳子
はネコンビの入口をくぐった。
琳子は、この春に寝子高を卒業して、寝子島信用金庫に勤めている。
今日は土曜日だが休日出勤だった。出勤の途中、昼休みに食べるものを買いに、ここに立ち寄ったのだ。
「ごめんなさい」
カゴの整理をしているバイトの福井 真美に声をかけてから、彼女はカゴを手に取り、サンドイッチのコーナーへと向かう。
仕事の日はここで昼食を買うので、どこに何があるのかは、把握していた。しかも、だいたいは同じものを買っている。
今日もいつもどおり、サンドイッチのコーナーで、野菜サンドをカゴに入れた。
その時、きょろきょろしながら通路を歩いていた日向のカゴが、彼女のカゴにぶつかった。
「あ、すみません」
慌てて謝る彼に、琳子は笑顔で「いいえ」と首をふる。そして、彼の様子に尋ねた。
「何か探しているの?」
「あー、『毎日これだけ』って牛乳を……」
日向は、母から指定された牛乳の名前を口にした。
「それなら、向こうの棚で見た気がするわ」
琳子は少し考えて言うと、同じ通路の脇に並ぶ冷蔵棚の一画を示す。
「そうなんだ。ありがとう」
笑顔で礼を言うと、日向は教えてもらった方へと歩き出した。
それを見送り、琳子も買い物を再開する。
(今の人、高校生よね。……そういえば、さっき見たバイトの子も高校生っぽかったわ。たぶん、寝子高生よね。ここなら、寝子高からは近いから、買い物するにも、バイトするにもちょうどいいわよね)
そんなことを思いながら、彼女は慣れた足取りで店内を巡り、卵春雨スープ、フルーツ入りヨーグルトと順番にカゴに入れて行く。
その口から、小さく笑いがこぼれた。
(寝子高か……。今年の春に卒業して、今の職場に就職して以来、近くを通ることはあっても、一度も行ったことはないわ。春までは毎日通ってたのに、不思議ね)
胸に呟き、彼女はレジへと向かう。
それに気づいて、真美が慌ててレジに入った。
会計を終え、琳子は買ったものをバッグに入れて、踵を返す。
一方、真美はレジの後ろにいくつか残っていたカゴを、両手で抱えてそこを出た。琳子を追い抜き、入口のカゴ置き場へと向かう。
(バイトも大変ね)
その背を見やって、琳子が思った瞬間だった。
「あっ……!」
真美が声を上げた。
カゴを両手に抱えたまま、すっころびそうになる。
「危ない……!」
声を上げ、琳子はとっさに真美の体を支えた。
だが、支えそこねて琳子は、真美にひきずられ、前のめりにころぶ。
「あたた……!」
声を上げて起き上がった真美は、自分に折り重なるように倒れている琳子に気づいて、叫んだ。
「だ、大丈夫ですか?!」
「ええ……」
起き上がり、琳子は体のあちこちを見回した。どうやら、怪我はないようだ。
「す、すみません! 私の不注意で……! 本当に申し訳ありません!」
謝る真美に、彼女は笑いかける。
「大丈夫だから、気にしないで」
「でも……」
「本当に大丈夫よ。どこも怪我はなかったし。あなたこそ、大丈夫?」
心配げな真美に言って尋ねると、真美はうなずいた。
「大丈夫です」
「ならよかったわ。気をつけてね」
それへ返して、琳子はやわらかく微笑むと、ネコンビをあとにした。
一方、無事に母親指定の牛乳をカゴに入れた日向は、歯磨き粉を求めて日用品の棚へと向かっていた。
日用品の棚は、入口近くにある。そこに歯磨き粉が並んでいるのも、見た覚えがあった。
その途中、大きな物音と人声が聞こえて、彼は思わず足を止める。
(何かあったのか?)
耳をそばだてるが、言い争っているふうでもなかったので、彼は再び歩き出した。
通路を曲がった途端、真美が日用品の棚に派手にぶつかったのが、目に入る。
棚が大きく揺れ出したのを、真美が必死の形相で押さえた。だが、棚は今にも倒れそうだ。
「大変だ!」
彼はとっさにカゴをそこに置いて、走った。
駆けつけると、彼は棚を両手で押さえる。バラバラと中身が崩れ落ちてあたりに散乱し、棚の重みが腕にのしかかるかのようだ。
それでも必死に踏ん張るうちに、棚の揺れは止まった。
中身はほとんど床に落ちてしまって、しかも棚はかなり傾いているが、倒れることは免れたようだ。
日向は安堵の吐息をついて、傾いた棚をなんとか元に戻すと、真美をふり返った。
「君、大丈夫かい?」
「は、はい……。でも、商品が……」
うなずいたものの、真美は涙目になって、床を見つめている。
日向も床に目をやった。棚にあった日用品が散乱している。ただ、軽いものが多かったせいか、壊れているものはないようだ。それに気づいて、彼は言った。
「壊れたものはなさそうだ。拾って、棚に戻そうか」
しゃがむと彼は、床に落ちたものを拾い始める。真美も、慌ててそれに続いた。
商品を拾いながら、日向は彼女の胸の名札に、聞き覚えのある苗字だなと感じる。そして、思い出した。
「君、福井 直美さんの妹さん?」
「そうですけど……」
尋ねる彼に、真美が怪訝そうに答える。それへ日向は言った。
「僕の友達の友達が、君のお姉さんと同じクラスで、よく妹さんのことを話してるって聞いたことがあったんだ。僕にも妹がいるから、なんとなく気になってね」
「ああ……」
聞くなり真美は、警戒心も露わな顔になった。
「あなたも、妹さんにあれこれ干渉して、あれこれダメ出ししてるんですか?」
そんな彼女に、日向は困って、言葉を探す。
彼女を怒らせたいわけでも不快にさせたいわけでもなかった。ただ、お姉さんの気持ちが少しでも伝わるように、兄の言い分を聞いてほしいだけだ。
「そうだな。……ペットとか、好きな人とかいる? いるなら、考えてみて。その子が大事だから、守りたいから、気づくと手をさしのべちゃうんだ。不安だから、だけじゃなくて、怪我したり泣いたりしてほしくないから」
だが真美は、口を尖らせ、不満げに彼を睨み据えているばかりだ。
日向はそれへ、言葉を継ぐ。
「だからさ。胸を張って『大丈夫!』と言えるようによく確認して、やりきり続けてみせてよ。そしたら安心して、お姉さんも周りも、頼りにしたり助けられると思うよ」
それから彼は、自分の言葉に少し面映ゆくなって、頭を掻いた。
「まあ、僕の妹もおませでしっかりしているから、よく思ってないかもしれないし、反省しないとね。信頼して見守ろうと思うよ」
「はあ……」
真美は、曖昧な調子でうなずく。
そこへ、寝子高3年の
四野辺 蘭月
が近づいて来た。
彼女もここのバイトである。今日は、真美より少し遅くから入るシフトになっていた。
「おはよ~って、どないしたんや?」
あたりに商品がまき散らされている状況を見て、真美に尋ねて来る。
「あ、先輩。おはようございます。実は……」
真美は慌てて、事情を説明した。
「あちゃ~」
蘭月は、額に手をあてて大きく天井を仰いだあと、日向に向き直って頭を下げた。
「ほんまに申し訳ありません。ここは、あたしらでかたずけますんで、お客様はどうぞ、買い物を続けて下さい」
「え、でも……」
「ええからええから。さささ……」
「それじゃあ……」
日向はためらったものの、蘭月に促されて、買い物に戻ることにした。
駆けつける前に床に置いたカゴを手に取り、改めて日用品の棚から母親指定の歯磨き粉を取って、カゴに入れる。幸いにと言うべきか、それは棚の下の方にあったために、落ちずに残っていたのだった。
カゴの中を確かめてから、彼はレジへと向かう。
それを見て、蘭月がレジに入った。
「ほんまに、ご迷惑おかけしました」
「気にしないで」
蘭月に再度謝られて返し、会計をすませて彼は出口へと向かう。
出しなにちらりと見やると、真美はまだ商品をかたずけている最中だった。
「お姉さんの気持ちが、伝わるといいな……」
その姿に、小さく呟いて彼は、店をあとにした。
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
過保護すぎる姉と、自立したい妹
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月20日
参加申し込みの期限
2023年07月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!