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過保護すぎる姉と、自立したい妹
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【4】姉妹に寄り添う
そのころ信彦は、真美からマルチコピー機で住民票を取得する方法を教えてもらっていた。
「なるほど。画面の指示に従っていけば、問題なく操作できるようになっているのか」
不安も解消されて、住民票も無事に手に入れ、信彦は上機嫌でうなずく。
「ありがとう、レディ。おかげで助かったよ」
真美に向き直って、さわやかな笑顔で礼を言う。対して真美は、小さくかぶりをふった。
「いえ、こちらこそ。さっきは助けていただいた上に、姉とのことも止めていただいて、ありがとうございました」
言って、改めて丁寧に一礼する。
「気にすることはない。紳士としては、当然の行いだからね」
信彦は言って、極上の笑顔を彼女に向けると、踵を返した。
そこにちょうど、
八神 修
が入って来た。寝子高3年で、信彦の友人だ。
「やがみんも、買い物か?」
信彦は歩み寄って、声をかける。
「ああ、まあな。八十八旗は帰るところか。何を買ったんだ?」
「俺の目当ては、これだ」
問われて信彦は、ジャジャーン! と住民票を出してみせた。
「住民票?」
怪訝な顔になる修に、信彦は大きくうなずく。
「そうだ。ここのマルチコピーで入手できると知って、確認に来たのだ。これで大学入学の準備も、一つは終わった。ではな」
言うだけ言って、信彦はひらひらと手を振ると、立ち去って行った。
それを見送り、修は首をかしげる。
「大学入学って……受験もまだだと思ったが……?」
思わず呟いたものの、彼はすぐに気を取り直すと、店内をゆっくりと見て回り始めた。彼は、息抜きの散歩の途中で、ここへ立ち寄ったのだ。
店内には、さまざまなものが売られている。
(食べ物だけじゃなく、本や日用品まである。玉手箱のようだ。楽しい)
まるで子供のようにはしゃいだ気分になって、修は胸に呟いた。
そしてふと、カゴがあった方が買い物がしやすいことに気づいた。彼は、入口にカゴを取りに向かう。
そこには、カゴの整理をしている真美の姿があった。
真美は、車輪のついた台ごと、カゴの位置を移動させようとしていた。だが。
「あっ……!」
何かにつまずいたのか、彼女はころびそうになる。
「危ない!」
気づいて修は反射的に飛び出した。
だが、間に合わなかった。
真美はころんで、カゴの山に体ごと突っ込んでしまった。いくつかのカゴが崩れて真美と、スライディングの要領で彼女の下にころがろうとした修の上に、降り注ぐ。
幸いカゴが軽かったおかげで、二人とも怪我はなかった。
修は立ち上がると、真美に手を貸して立ち上がらせてやる。
「大丈夫かい?」
「は、はい。なんとか……」
うなずいて真美は、彼が巻き添えになったことに気づいたようだ。
「お、お客様こそ、大丈夫でしたか?」
「ああ、なんとかね」
答える修に、真美はホッとした顔になる。
その彼女の胸の名札を見て、修は来た時、外に直美がいたことを思い出した。直美と直接の面識はないが、美弥子のクラスメートとして、顔と名前ぐらいは知っている。
真美がカゴを拾うのを手伝いながら、修は尋ねた。
「外に、似た人がいたけど?」
真美は、すぐにハッとして答えた。
「たぶん、姉です」
そのまま俯いて唇を噛んだ彼女は、低く言う。
「私がカゴ整理しててころぶの、朝からもう二回目なんです。……他にも、棚を倒しそうになったり、品出ししてて缶コーヒーを落としそうになったり……。こんなだから、心配かけちゃうんですよね」
「家族なら、心配するのも、しかたないんじゃないかな」
修は慰めるように言うと、少し考えてから、言葉を続けた。
「一呼吸してから動くとか、どう? おちついて動けば、大丈夫なんじゃないかな」
「そうですね。……お客様、優しいんですね。ありがとうございます」
真美は顔を上げると微笑んで、再びカゴをかたずけ始めた。
かたずけが終わると真美は、修に一礼してレジの方へと向かう。
それを見送り、修はカゴを手に買い物に向かった。
ややあって買い物を終え、修はレジへと向かう。
カゴの中には、いくつかのジュースと菓子、サンドイッチなどが入っていた。
レジにいたのは蘭月で、真美は他の仕事をしているのか、姿はない。
「温かい食べ物の、オススメ、あるかな」
カゴの中のものを手早くスキャンして行く蘭月に、修は尋ねた。
「そりゃ、肉まんやな。具はピザとかカレーとかいろいろあるけど、やっぱ元祖ブタ肉が最高や!」
「じゃあ、それを二つ」
彼女の熱いオススメを受けて、修はプレーンの肉まんを二つ追加する。
清算を終えて外に出た修は、入口の傍に立っている直美に近づいた。袋から熱々の肉まんを一つ取り出し、彼女に差し出す。
「もどかしいし、心配だろうけど、事態はいい方に進むさ。これでも食べて、元気を出すんだ」
彼の言葉と差し出された肉まんに、直美は一瞬目を見張った。それへ修が、肉まんを取るように促す。
「あ、ありがとう」
直美は、礼を言って肉まんを受け取った。それへ軽く手を振って、修は立ち去って行った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月20日
参加申し込みの期限
2023年07月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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