this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
過保護すぎる姉と、自立したい妹
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
【3】午後のネコンビ
その日の午後。
青山 絢
は、福井 直美、
串田 美弥子
の二人と共に、ネコンビにやって来た。
絢も昨日、学校で昼休みに直美から話を聞かされ、同行することになったのだ。
三人が店内に入ると、真美はレジで接客をしていた。直美が、妹に見つかりたくないと言うので、彼女たちはレジからは見えにくそうな、雑誌のコーナーへと向かった。
絢は、適当にそこに並んでいる雑誌の一つを手に取る。
(あ、これ……)
それは、彼女が読者モデルをしている『Cutie Kitty』の最新号だった。パラパラとページを繰ると、自分の写真が載っていて、女優デビューした映画やPV出演のことにもテキストで触れられているのを見つけた。
(なんだか、気恥ずかしいわね……)
胸に呟いて、彼女はそっとページを閉じようとする。
「あ、最新号出てたのね」
近寄って来た美弥子が、同じ雑誌を取って表紙をめくった。
(目の前で知り合いに、自分の載ってる雑誌を広げられるって……なんだか……)
ひどく恥ずかしい……と、絢は思わず目をそらす。
その時だった。
「やあ、レディたち。こんな所で会うとは、奇遇だね」
声をかけられ、彼女たちはふり返る。
そこにいたのは、
八十八旗 信彦
だった。同じ寝子高の3年生だ。
「どうしたの? 買い物?」
美弥子が尋ねると、信彦はさわやかな笑顔で答えた。
「コンビニで住民票がもらえると聞いて、来たんだ。大学入学に、必要だろう?」
「受験も合格発表も、まだよ?」
美弥子が問い返すと、彼は再びさわやかに笑う。
「善は急げと言うじゃないか」
実は彼、コンビニでのマルチコピー機の使い方に若干不安があって、それも含めて確認のために訪れたのだった。
そんな内心を笑顔でごまかし、彼は三人を見回す。
「ところで、レディたちの方こそ、買い物か?」
「実は……」
美弥子が信彦に、事情を説明した。
聞き終わると、信彦はうなずく。
「なるほど。そういうことなら、俺に――」
まかせておけ、と言いかけて、彼は思わず口をつぐんだ。奥の棚が、大きく揺れているのに気づいたのだ。
「た、棚が……! 誰か、助けて……!」
同時にそちらから、悲鳴が聞こえる。
「真美!」
叫んで最初に走り出したのは、直美だった。
「棚が倒れて、レディが怪我でもしたら、大変だ!」
紳士としては見逃せない、と信彦も同じ方向に走り出す。
それへ、絢と美弥子も続いた。
最初に棚にたどり着いたのは、信彦だった。
彼は、真美を巻き込むようにして、壁ドンの姿勢で、棚の揺れを抑えた。
真美を巻き込んだのは、彼女に自分の失敗を悟らせないためだ。
遅れて駆けつけた絢も、傍から棚を押さえた。
直美と美弥子は、ただ呆然と立ち尽くすばかりだ。
だが、信彦と絢が二人がかりで押さえたおかげで、揺れは止まった。落ちたものもない。
直美はその場にへたり込み、美弥子が慌ててそれを支える。
「あ、あの……」
信彦に壁ドンされた状態の真美は、呆然と彼を見上げた。
それへ信彦は、キリッ! と決めた顔で言った。
「カワイイ店員さん、マルチコピーの使い方を教えてくれないかな?」
「は、はい……」
真美はうなずいたものの、この状態では動けない。それを察して、絢が声をかける。
「それじゃ動けないわよ」
「おおっと、失礼」
慌てて信彦は、壁ドン態勢を解く。
「ありがとうございます」
「気にしないで」
解放されて、礼を言う真美に、絢は微笑んだ。
そこで初めて真美は、直美に気づいたようだった。
「お姉ちゃん……」
小さく声を上げる彼女に、直美は真剣な顔を向ける。
「真美、あんた……言ったでしょ。あんたはドジなんだから、気をつけなさいって。みんなが助けてくれたからいいようなものの、棚が倒れてたら、どうなってたかわからないのよ?」
「わ、私だって、充分気をつけてるわよ。さっきのはたまたまで……。お姉ちゃんこそ何よ。わざわざ、私を監視しに来たの?」
言われて真美は、反論する。
「そうじゃないけど、あんたが心配で……」
直美もそれへ、言い返した。
「二人とも、そこまでだ!」
二人の間に果敢に割って入ったのは、信彦だった。
「カワイイ店員さん、実は俺は住民票を取りに来たんだが、やり方を教えてもらいたいんだ」
「はい……あの……」
さわやかな笑顔で言われ、真美は言葉に詰まる。
そこに、騒ぎを聞きつけてやって来た蘭月が、声をかけた。
「福井ちゃん、お客様の要望には、お応えせんと」
「は、はい。……こちらへどうぞ」
真美もようやく冷静になってうなずくと、案内に立つ。信彦は、そのあとについて、歩き出した。
そんな真美を見送ってから、蘭月は直美をふり返る。
「話は聞いてたで。アンタが妹を心配する気持ちはわかるけどな。福井ちゃんは、一生懸命やってる。心配せんでも、大丈夫や。……それより、買い物せぇへんのやったら、迷惑や。出てってもらえるか」
言われて、直美はハッと顔を上げた。
「福井さん」
絢がそれへ低く声をかけ、美弥子は心配げに直美を見やる。
そんな二人に軽くうなずきかけて、直美は蘭月の方に向き直った。
「騒いで、ごめんなさい」
一礼すると彼女は踵を返し、店を出て行く。絢と美弥子も、それに続いて店を出る。
外に出ると、絢が口を開いた。
「たしかにドジかもしれないけど、そこまで心配しなくていいんじゃないかしら。一緒のバイトの人も、あんなふうに言ってくれたんだし」
「私もそう思うな。……それに、心配だからって、ずっと妹さんのあとをついて回るわけには行かないでしょ」
彼女の言葉に、美弥子も言う。
「それは……」
直美は言いさして、唇を噛んだ。ややあって、改めて口を開く。
「今日はありがとう。二人は、もう帰って」
「福井さんは、どうするの?」
絢が尋ねた。
「そろそろバイトも終わりだと思うから、ここで待つわ。真美とちゃんと話してみる」
直美は、きっぱりと答える。
美弥子と絢は、顔を見合わせた。だがすぐに、美弥子がうなずく。
「わかったわ。じゃあ、私はこれで。また、学校でね」
「寒いから、気をつけてね。じゃあ、また」
美弥子の言葉に絢も言って、踵を返す。二人はそのまま、立ち去って行った。
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
過保護すぎる姉と、自立したい妹
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月20日
参加申し込みの期限
2023年07月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!