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「あっ。この本は……!」
「あれ、前に絶版になったって言ってたやつだよね。運がいいね」
早川 珪
と古書店めぐり。
綾辻 綾花
には心躍らずにいられないひと時だ。
たまたま手に取った一冊は、以前に綾花が諦めたことのある、少し古い推理小説だった。あまり話題にもならず、生き馬の目を抜くような出版業界に流れ流され消えていった、まあなんの変哲もない本たちの中の一つに過ぎないが、何だか気になっていた。それがこうして寝子島の古本屋の、奥まった書架の片隅で目にすることができようとは。
「巡り合わせに感謝。ですね」
「こういうことがあるから、本屋めぐりはやめられないよね」
「はい♪」
珪の顔も明るい。綾花の他愛ない幸運にも一緒になって喜んでくれるのが嬉しかった。
綾花は見つけた本を、珪も自分で選んだ一冊を購入し店を出た。
趣き深い旧市街を出て、見慣れたシーサイドタウンの街並みを歩く。
「あ!」
通りがかりの公園に綾花が見つけたのは、白やら黒やら茶色やら、もふもふとした毛玉の固まり。猫だまりだ。
「ちょ、ちょっと寄っていってもいいですか……!?」
「はは。うん、もちろん」
日だまりに集まる猫たちの隣、ベンチに並んで腰かける。途端にもぞ、と猫だまりに変化が現れる。誰かがそこに座るのを待っていたのかもしれない。猫たちはこぞって、綾花と珪の膝の上へと乗っかり始めた。
「わ、うわわ」
「寝子島の猫は人懐っこいねえ」
ふわりとした毛並みに指を差し入れ、その感触と体温のあたたかさを楽しんだ。
しばし猫に囲まれながら、珪と他愛のない雑談に興ずる。先ほど買った本のさわりに触れ、読み終えたら貸しあうことにしたり。先日食べた美味しいスイーツを紹介したり。猫メモへペンを走らせつつ、島のあちこちに見られる主要な猫だまりについてちょっと力説してみたり。
そんなふうに話題が巡る中、何やらぬるい風が吹くと、綾花の頭に問いが降って湧くように浮かんだ。
「そういえば、珪先生の実家ってどこなんですか?」
「僕のかい? 今は青森だよ」
「そうなんですか! 今は、って?」
「何度か引っ越してるから」
ほお、と綾花は深くうなずいた。些細な情報ながら、彼のことを一つ一つ知っていくのは楽しく、幸福だ。
「兄弟とかは?」
「いないよ、一人っ子」
「ふむふむ。実家が遠いと、なかなかご両親にも会えないですよね。寂しくはないですか?」
「まあ、ちょくちょく連絡は取っているからね」
何度か彼の家族についての話を聞いたことがある。父の日や母の日、誕生日にはプレゼントを贈ったりしているらしいから、距離は離れていても繋がっているのだろう。親兄弟とも疎遠になってしまう寂しい家族も世の中には多いらしいが、彼のところは良好な関係が続いているようだ。何故だかそれが、綾花にも嬉しく思えた。
その後も綾花の質問タイムは続いた。知りたいことは尽きないし、珪もいつもより柔軟に答えてくれる気がする。
「ご両親は、寝子島に来られたことはあるんですか」
「いや、まだ無いかな」
「それじゃ、いつか来てもらいたいですね。寝子島の良いところ、たくさん体験していってほしいです」
「そうだね。機会があれば、招待してあげたいな」
その時は、自分が案内してあげられたらと思ったりもする。綾花は寝子島生まれの寝子島育ち、島の絶景スポットやおすすめランドマークには詳しいのだ。それにご両親が猫好きなら、これまでにメモへと集積してきた情報をもとに、良質な猫スポットを案内することもできる……もちろん、この公園もだ。
「ふふ……」
「うん? どうしたの、急に笑ったりして」
「いいえ、何でも。楽しいなぁって」
「ああ……猫がたくさんだものね」
それもある。それもあるが、珪のことをこうしてあれこれ、知ることができた。また一つ、想い人について理解を深めることができた。
「ほくほくです♪」
「そう? 喜んでもらえたなら良かった」
ふと気が付けば、猫たちの数が増えている。綾花の膝には二匹も三匹も乗っていた。嬉しい重みにみっちりとした充足感。
心が満たされ、綾花の笑みは自然と深まっていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年06月27日
参加申し込みの期限
2023年07月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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