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Answer
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『怪盗Answer、検証してみた!』
かの都市伝説がねこったーのタイムラインを賑わしたのは、ほんの一時。数週間程度に過ぎない。しかしその間話題の中心としてあり続けたのは確かに、
三ヶ島 葵
がまとめ上げた
非公式・寝子高新聞部
の記事および、そこから転載されたネット上のオカルトまとめサイトの一ページだった。
そも、葵が『怪盗Answer』なる噂を目にしたのも、ねこったーのとあるつぶやきだ。そこには電話番号に付随して、怪盗Answerがこの世のあらゆる問いに一つだけ答えてくれるといううさんくさい文言と、輪をかけてうさんくさい、都市伝説によくあるペナルティについても記載されていた。答えの代償として出されるなぞなぞに答えない、あるいは答えを違えたり返答を拒んだりすると、どこからともなく怪盗Answerが現れ、身体の一部を奪われてしまうのだという。
「いや~、いいね。絶妙に面白くて、絶妙にうさんくさくて、記事にちょうどいいんだよー」
葵は非公式新聞へと掲載すべく、さっそく調査を開始した。オカルト記事にふさわしい題材との出会いに、心躍っていた。
「さて、まずは……ちょうどいい実験材料を見つけないとね」
取材はいい。それはいいが、万が一にも失敗して、身体の一部など取られてしまってはたまらない。当たり前のことだ。
よって葵がまず始めたのは、協力者を募ることだった。件のねこーとに反応した見も知らぬどこかの誰かへ、ダイレクトメッセージで接触を図った。目的をともにする者、興味本位の者が数名でも集まればと思ったが、色よい返事を返したのは十数名に上ったのだから驚く。世の中ヒマ人が多いものだ、と葵は自身を棚に上げほくそ笑んだ。
さらにその中から絞りに絞り、二名の協力者を選定したところで、葵の検証は始まった。
「あなたが三ヶ島さん? お誘いありがとう! 今日はよろしくね!」
「うん、よろしくなんだよー」
協力者のうち、一人目を仮にAと呼ぼう。Aは物好きにも本土からこのために寝子島を訪れた女子高生で、ノリが良く、きらめくような明るさが印象的だった。
Aとともにシーサイドタウンへ繰り出し、実験を行った。まずは実際に怪盗Answerへ電話をかけ、噂の真偽を確かめることとする。
葵の指示で、Aが自分のスマートフォンを使い電話をかける。番号をプッシュすると、ほどなく繋がった。
『……私は怪盗Answer。知りたい答えがおありですか?』
「おお、本当に出たんだよー」
「しっ。怪盗Answer、質問です!」
『何でもお答えいたしましょう。ただし、私からも質問をさせていただきますよ。もしあなたが答えられなければ、あなたの身体の一部をいただきます。よろしいですね』
「はいはい、おっけーです。じゃ、質問ね! Answerは何者で、どこの誰? 物知りなただの人? それともモレイビ? アヤカシ? それ以外の超常現象? ……って葵さん、モレイビとかアヤカシって何ですか?」
「ああ、本土から来たんだっけね。まあそれは後で説明するんだよー」
Aをなだめ、答えを待つ。
『お答えはしましょう。しかし私が何者かを説明するには、あなたがたの存在する次元は低すぎる。あなたがたには理解できないでしょう』
その後、Answerは確かに何かを語ったが、ところどころに混ざる不明瞭で発音しがたい言語に阻まれ、確かに葵もAも理解が及ぶことは無かった。
『では、私からの質問です。身体のどこを踏まれても怒らないものは何?』
「ええと……ああ、影?」
通話は途切れた。
その後Aが、公衆電話から、あるいは別のスマホから同じ番号にかけたが、繋がることは無かった。
怪盗Answerは確かに質問に答えてくれる。そして、質問に答えてくれるのはただの一度きりだという噂も証明された。
Aとの検証の翌日、今度はBと新たな検証へ乗り出した。
「えっと、その……よ、よろしくお願いします」
「うん、よろしくなんだよー」
Bは寝子島在住のサラリーマンで、ある中小企業で営業をしているという。もともと外回りに向く性格ではなく、人付き合いは苦手。かといってデスクワークにおいても人間関係に難儀し、彼にとってそんな生き辛さの鬱憤を晴らすのが、オカルト話へのめりこむことなのだと彼は覇気なく語った。
Bにも昨日と同様に、電話をかけてもらう。ただし検証内容は異なる。
「あの……それじゃ、僕はなぞなぞにわざと間違えたらいいんですね?」
「そうそう。身体の一部を取られる~なんて言って、まあそんなわけはないんだけどねー。でもやっぱり、検証するべきでしょー?」
「そ、そうですね。そう思います」
どこか捨て鉢に見えるBに葵はいささかの違和感を覚えたが、そもそも彼は実験台だ。あまり気にすることもないだろう。
『私は怪盗Answer。知りたい答えがおありですか?』
「あ、は、はい。本当に出た……!」
「ほら、質問質問」
怪盗Answerはどこに住んでいるのか? との問いには、再び先日と同様に奇怪な言語を並べ立てられて要領を得なかったが、本日の主題はその後だ。
『では、私からの質問です……よく転ぶ虫は何?』
「あっ」
質問を受け取るや否や、Bは通話を一方的に切った。葵の指示ではなかった。彼が自主的にそうしたのだ。
「間違えたり、答えられなかったり……回答を拒んだら。でしたよね?」
「うん。そうなんだよー」
しかしその後はいくら待っても何も起こらず、結局その日は解散となった。
「うーん。中途半端な結果なんだよー」
後日、街を歩きながら記事の構想を頭の中に纏めていた時のことだ。
「質問に答えてくれるのは本当。でもなぞなぞのペナルティはウソ? なーんか、締まらないんだよー……お?」
Bを見かけた。
彼は松葉杖を突いていた。ひょこ、ひょことふらつきながら一歩ずつ、遅々たる歩みで横断歩道を渡っていた。
憔悴しげっそりとした彼の左足は、喰いちぎられたように存在しなかった。
「…………検証完了、かな?」
やがてまとめられた記事はしばしの間、ネット上の姿なきオカルトマニアたちを喜ばせた。
しかし葵自身が例の番号へ電話をかけることは、ついになかった。
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あとがき
担当マスター:
網 透介
ファンレターはマスターページから!
網です。
質問と答えにまつわるお話でした。
皆さん、知りたいことは分かったでしょうか。
どうしても知りたいことがあり、それでいてどうしても届かないのなら、『怪盗Answer』のような存在に頼ってみるのもいいかもしれません。
とはいえ身体の一部を取られたくはないですし、できることなら 己の力のみで成し遂げたいものです。
それでは、また次回に。
網でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年06月27日
参加申し込みの期限
2023年07月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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