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巷にあふれるファッション誌の、ことさら注目に値するわけでもない、ありふれた記事である。見目麗しくすらりと細い手足を見せびらかしたモデルたちが、多様な服飾に身を包む。
その中の一人を
ウォルター・B
が指差して、言った。
『この子……いいシリしてるねぇ』
思わずずっこけたものだ。
稲積 柚春
に対する気安さであれば、それはいい。紳士の国からやってきたはずの彼の、残念に過ぎるデリカシーの欠如だとは思いたくない。
ともあれ先日の問いで得た情報はそれなりに有益であったが、柚春の唇をとがらせることにもなった。キャットロードなど歩み、アパレルショップの店先に立てかけられた姿見に自分を映す。
「僕だって、脚には自信があるんだけどな」
ショートパンツで腿をよく出すし、すべやかな曲線を描くラインはなかなかのものと自負している。にも関わらず、彼が柚春のそうした部分をピンポイントに注目することは無かった。
どうにも、不安になってしまう。ウォルターは自分に魅力を感じてはいないのだろうか?
「う~ん。もしかして、お尻はまだまだボリューム不足なのかな」
彼はどうやらお尻美人が好みらしい? とは柚春の推測だが、つまりまだ生育途上にある自分のボディには足りないものがあるのでは? だから彼は柚春を前に、あんなにも余裕を保っていられるのではないだろうか?
「う~ん……!」
柚春は一日中思案に暮れた。
翌日、ブラックウッド邸へ出向き、柚春の発した第一の問いがこちら。
「ねえ、ワット。大きなつづらと小さなつづらがあったら、どっちが欲しい?」
「……それはまた、唐突な質問だねぇ」
ちょっとばかり脈絡がなかった。ウォルターがダージリンのカップを手に首を傾けたのも無理はないが、柚春は真剣だ。
たたみかけるように続ける。
「舌きり雀がどうかしたの」
「いや、ね。やっぱり大きいほうが魅力的に見えるかな? 小さいほうも、小さいなりの魅力があると思うんだけど」
「つづらの話、だよねぇ?」
無論違う。違うが柚春は明確な表現を避けた。気恥ずかしいのもあるし、直接尋ねるのも気が引けた。答えは曖昧でも構わない……ウォルターの好みのニュアンスでも探ることができれば御の字と言ったところだ。要するに、柚春の作戦なのだった。
そんな思惑に気づいているかどうかはさておいて、ウォルターは腕組み、少し考え込んだ。
「大きいつづら、小さいつづら。ねぇ」
「あ、えっと……ほら、大は小を兼ねるって言うか? たくさんあれば足りることもあるけど、返ってそれが困ることもあるよね?」
「中身によるんじゃないの? お米とかならたくさんあっても困らないよねぇ」
「そ、それはそう……なんだけど!」
どうも、柚春の得たい答えからは遠ざかっているような。そもそもつづらの話であってそうではないというのだからややこしい。
「た、例えばえー……あ、料理とか! 入れ過ぎちゃった調味料は元に戻せないし! ぬいぐるみだったら、大きいと抱き心地がいいかもしれないけど、持ち運びにくいよね、うん。小さめのぬいぐるみならどこにだって持ち運べるし、手に収まるフィット感とか! いいよね! 大きいものじゃ得られない、小さいものならではの魅力があるって言うか……!」
「小さいほうが好き、って言わせたそうだねぇ」
ぎくりと柚春は固まった。
見ればウォルターはにやりと口角を上げている。柚春の意図を見透かされているのだろうか。聡いウォルターだから、駆け引きもあちらに一日の長があるのは確かだ。
「む~……」
「ま、質問には答えようか。僕はねぇ、大きいつづらを選ぶよぉ……あはは、なんて顔してるのさ」
虚無に襲われたような顔を浮かべた柚春に、彼はからからと笑った。
「それはなんで……?」
「直感かな。単純に大きいほうが満足感がありそうだし、まさに大は小を兼ねるとも言うし。でもねぇ、大きさに関わらず、つづらの中身が気に入るかどうかはやっぱり、実際に見てみないとねぇ」
などと上手く逃れたといったところだが、どうやら柚春の思惑を分かった上での物言いにも思える。今も何やら、にやにやと悪戯っぽい笑みを浮かべているし。やっぱり柚春は、唇をとがらせるしかない。
胸も尻も小さいほうが、柚春の好む服装を着こなしやすいし、あえて大きくなりたいと思ったことも無い。それでも、彼の好みがそうであるなら。
「……僕をワットの好みに、育ててみる?」
上目遣いに、さしものウォルターも目をぱちくりと瞬いた。
「あ、食事とか運動とか、指導してくれたらっていう意味ね!」
「やっぱり、つづらの話じゃないじゃない」
思わず吹き出し、大口を開けて笑うウォルターの明るい笑顔に、柚春もつられてくすりと笑った。
笑いながら密かに決意した。ヒップアップ運動、頑張ってみようかな。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年06月27日
参加申し込みの期限
2023年07月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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