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冬も近づき、
手袋
がありがたい気候となってきた。あたたかい。道を行く
八神 修
は顔をほころばせ、贈ってくれたあの子の笑みを思い浮かべる。ぬくぬくとして、まるで彼女自身の手のひらに包み込まれているかのよう。自然と修の手も頬も熱を帯び、芯からあたたまる。カイロいらずで実に助かるではないか。
などと考えていたら、他でもない彼女に声をかけられた。
「にやにやして、どうしたの? なんだかご機嫌だね。おはよう、修君」
見られていたらしい。修の頬はさらに熱くなった。
「おはよう。いやなに……誕生日にもらった手袋が、あたたかくてね。本当に助かってるよ」
「ほんと? 頑張って編んだ甲斐があったね♪」
七夜 あおい
はお世辞にも器用なほうではなく、モノづくりといえば苦労のしどおしだ。その上で努力を重ね、それを労と思わず継続することができるのが彼女の才の一つと言えよう。料理だって修とたびたび練習するうち、少しずつながら上達してきた。
手編みのこの手袋にも、そんなあおいの努力の粋が詰まっている。
「これを履いていると、ついつい嬉しくなってしまうんだ。ご機嫌にもなるよ」
「そんなに? 何だか照れちゃうなぁ」
あおいの顔を見ていると、すいすいと素直な言葉が滑り出た。彼女への感謝はいつもだが、今日はとみに口が滑らかになっている気がする。
(また妙な風でも吹いているかな……?)
「そういえば、もうすぐクリスマスだねぇ」
通学路に並ぶ店先へ掲げられた、赤白緑の飾りたち。クリスマス商戦もいよいよクライマックスといったところか、この時期の商店街はサンタにトナカイ、ヤドリギのリースといったものであふれている。眺めているだけでもわくわくしてしまう……というのはあおいの顔を見れば伝わってくる。
無論修もそれは例外ではない。ことに今日は朝からそわそわとしている。
あおいに尋ねたいことがいくつもあった。
「……何か、聞きたいことがある? 私に」
「うん?」
彼女のほうからそう告げたあたり、やはり今日は何やら、不思議な風でも吹いているのかもしれない。もはや馴染みある、神魂の影響というやつだ。
つまり今日は、やたらに問いが浮かび、またそれに答えたくなってしまう日。であるようなのだ。
例えば、そう。目の前の彼女が、今日のランチに何を食べたいか? とか。近く提出する予定の、レポートの進み具合はどう? とか。
(……俺のこと、彼氏にしてくれますか? とか……)
もちろんこれは口に出さないが。神魂の風色濃い一日に尋ねたとて、何の意味があろうか。修は律儀な質なのだ。
それに、もっと重要な問いがある。喫緊にして切実、超の付く難問であり、万難を排し是が非でも得たい答えである。
「修君?」
「実は……とても重大な案件で。あおいに意見を伺いたいんだ」
「な、なに? あらたまって……緊張しちゃうよ」
「ああ。教えてほしいんだ」
いささか張りつめた顔のあおいをぐっと覗き込み、肌に冷たい風に吹かれるまま、修は口にした。
「あおい」
「は、はい……」
「クリスマスに何をプレゼントしたら、君は喜んでくれるだろうか……!」
しばしの間。ぽかんと口を開け、やがてあおいは脱力した。
「何かすごい重大事件かと思っちゃった……もー、驚かせないで!」
「いや、重大だからなこれは。どう切り出したものか迷っていたんだよ」
ぷうっと頬をふくらませる様も愛らしいが、やがて彼女は噴き出した。
「欲しいものかぁ。何だろ?」
あおいにしろ修にしろ、今年のクリスマスは忙しなく過ごすことになるかもしれない。受験やら新生活の準備やらで忙しい身の上だ。
そんな中で、プレゼントを通じて少しでも触れ合う機会が持てれば。そしてあおいに喜んでもらえて、新たな環境へ向けての活力やその一助ともなれば。そう思ってやまない。
「う~~~ん」
しばらく悩み、やがて瞳をきらめかせ、言った。
「お守り。かな」
「ああ……そうか。そうだな」
先日、あおいから送られた
手作りのお守り
。出来は決して良くないが、不器用なあおいが丹精込めてこしらえたであろう努力の跡が見て取れた。
お守りならいつでも、どこにでも持ち歩ける。見るたび思い出すだろう。彼女を心から応援する存在が、離れていても側にいることを。そのあたたかさを。
「……いいかもしれないな」
「ね♪」
クリスマスがやってくる。赤と緑の輝きに笑みをこぼしながらふたり、弾む足取りで歩んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年06月27日
参加申し込みの期限
2023年07月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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