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でかい。それはでかくて、そしてモフモフに過ぎた。
巨大な毛玉かと思いきやさにあらず、それは意志を持って駆け出すと
倉前 七瀬
の足元を行ったり来たり、やがて彼の膝に前足を乗せて身を乗り出し、頬を無遠慮に舐め回した。
純白のサモエド犬であった。
「犬くん。どこから来たとですか? ご家族は?」
公園のベンチに腰かけた七瀬は読書中だった。いつもの散歩の途上、ここへ立ち寄り今日の一冊を開くのは彼の日々の楽しみの一つだ。
今日はそんな日課へ、ちょっとした変化が訪れたようだ。
「迷子ですか?」
へっへっへっ。サモエドは舌を出してしきりに身体を揺らしながら、つぶらな瞳で七瀬を見上げた。なんとまあつぶらな瞳だろう。きらきらと黒く輝いている。思わず七瀬の胸が「きゅん」と鳴いた。
サモエドは七瀬を見つめ、もの言いたげにわふン、と声を発した。
「う~ん。困りました。犬語は分からんとです」
言葉は分からない。分からないが通じ合うことはできた。そんな気がした。サモエドのモフモフに両手を差し入れ、撫でてやる。ああ、なんてやわらかな触り心地。撫でるたび、癒されてゆく。
図らずも無心に撫で続けていたら、公園の外、道を歩む見慣れた人物が目に入り、七瀬の顔は歓喜に染まった。
「あ。ウォルターさん!」
「うん?」
通りすがりの
ウォルター・B
だった。思わず顔が緩む。
「奇遇ですね。ウォルターさん」
「奇遇だねぇ。散歩中?」
「はい……ああいえ、この子は僕の犬ではないんですが」
「そうなの? しかしまあ、可愛い子だねぇ」
いつものスーツ姿でなくカジュアルなセーターなど着込んでいるあたり、彼もまた散歩のさなかといったところか。
ウォルターは遠慮もなくベンチの七瀬の隣に腰を落とすと、へっへっへと息をあえがせるサモエドの頭に手を置き、ふわりと撫でさすり、顎下をくすぐった。サモエドは心地良さそうにきゅうと鳴き、目を細めた。
「首輪、してるねぇ。飼い主は?」
「それが分からないとです。そのうち迎えに来るかと思って、待ってるところです」
「なるほど。倉前らしいねぇ」
何がらしいのかは分からないが、彼はそう言ってサモエドの毛並みよろしくふわりと笑ってくれたので、きっと悪い意味ではないだろう。
モフモフと犬を可愛がるウォルターを眺めて、ふと七瀬は尋ねた。
「ウォルターさん、犬と猫ならどっちが好きですか」
「ふむ? 犬と猫ねぇ。どちらかといえば、猫かな? ほら、僕って気まぐれだし」
「自分で言うんですね、それ……」
確かに教師らしからず奔放な彼にはどこかネコ科の気質を感じないでもない。
「倉前は犬派?」
大人しく撫でられているサモエドと、激しく振られている尻尾、それに七瀬の顔を見比べた後に言った。ウォルターを慕う彼は確かに、尾を振る犬がごとしだろうか。無論七瀬自身にそんな自覚はないのだが。
「僕は……どっちでしょう? どっちも好きですね。というか、モフモフしとるのが好きです」
「確かに、このフワフワ感には逆らえないものがあるねぇ」
サモエドはばふん、と心地よさそうな声を漏らしご満悦だ。
「じゃあ、犬猫以外に好きな動物は? 蛇が苦手なのは知ってますけど」
「そうだねぇ。ライオン、ヒョウ、ピューマ、チーター……」
やっぱりネコ科がお好みらしい。
「凛々しい生き物が好きかもしれないねぇ。こう、気高い姿に惹かれるのかなぁ」
とつぶやくようにして、ウォルターはどこか遠い目を浮かべる。その瞳が何を見据えているのかは分からなかったが、気高いと言えばそれは目の前の彼をおいて他にあるまい。と、少なくとも七瀬はそう思わずにいられない。
わふっ、と鳴いた。ちぎれんばかりに尾を振って、撫でろ撫でるべきと頭を七瀬の膝に擦りつける。
「わ。びっくりしました」
「あはは、妬いちゃったかなぁ? 君のことも好きだよぉ」
その後も存分にサモエドをモフモフしつつ、慌てた飼い主がそれを見つけて駆けてくるまで、ウォルターと他愛のない雑談に興じた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年06月27日
参加申し込みの期限
2023年07月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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