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六月三番目の日曜に
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◆迷惑メール? いいえ――
よく晴れた日曜日。とはいっても、とくに何かすることがあるわけでもなく。
弘明寺 能美子
は、寮の自室でぼんやりと過ごしていた。
「はーあ、暇な日曜日って本当に時間無駄してる感あるわね……」
用事の一つでもあれば、そんな気にもならずに済むのだけれど。
このまま家に居るよりも、外へ出た方がまだいくらかマシだろうか。
そんなことを思いつつ、何の気はなしに能美子は携帯を見る。
そして、画面に表示された通知に絶句した。
新着メール、十件。
「なにこれ……」
まさか知人から一斉にメールが送られてきたわけではないだろう。メルマガの類にしたって来過ぎだ。ひょっとして、迷惑メール?
疑りつつアドレスを確認した能美子の口から、
「げっ」
露骨に面倒そうな声が漏れた。
このアドレスは――。
うんざりしつつもメールを開くと、飛び込んできたのはゴテゴテのデコメール。
そのデコリっぷりは、現役であるはずの能美子が
「女子高生か!」
と思わずツッコみたくなる程。正直に言って、目がチカチカする。
肝心の文面はといえば、
『今日は何の日か知ってる?』
『ヒント、パパの誕生日ぢゃないょ』
等など。
そんな感じのメールが、朝から十件。
思わず、アドレス帳に入っている父親の番号へと電話をかける。
ワンコールで出た父親は、娘からの電話に上機嫌な様子。そんな父親に、
「あのねえ、日曜の朝から昼までなにやってんの?」
能美子は呆れたように言う。
しかし、父親は娘のそんな言葉すら嬉しいようで。
「ったく、そんな暇があるならたまにはお手伝いさんにまかせっぱなしにしないで、洗濯物干してみたら?」
その台詞は、ブーメランとなって返ってきた。
「え…わ、私も家事をするようになったのか、ですって?」
少しだけ言葉に詰まった後、
「ふん、それぐらい出来るようになったわよ!」
電話越しだというのにツンとそっぽを向いて言い放った。
それから、
「……す、すこし」
いくらか小さな声で付け足した。ばっちり聞こえたらしく、父親が笑っている声が聞こえる。
「し、仕方ないでしょ! メイドの人達が大体やっちゃうんだから」
なんせそれが星ヶ丘寮のシステムである。
「……ま、とりあえず、毎日規則正しくは生活してるわ」
少なくとも、以前と同じままで居るわけではないのだ。
それを聞いて、父親はずいぶんとほっとした様子だった。
◆TEL&TELL
手持ち無沙汰なお昼時を、
桜庭 円
は愛猫のにゃーくんと遊んで過ごしていた。
ごろんと寝転がり、にゃーくんを高い高い。
「にゃーくん、何しようかー」
天気は良いし、出かけるのも悪くなさそうだけれど。
そんな時、机の方から電子音が鳴り響く。
「電話だ。誰だろ?」
身体を起こし、にゃーくんを膝を乗せる。
手に取ってみると、ディスプレイに表示されているのは父の文字。
そういえば、と六月の初めの頃のことを思い出す。
友達と一緒に買った、父の日のプレゼント。色は別々だけど、デザインはお揃いのネクタイ。
紺色のシンプルで、目立たないけど格好いいデザイン。円としては、仕事でよく使えそうなものを選んだつもり。
それを、父の日当日に届くように本土に居る父親へと送ったことを。
無事に届いたのだろうか。
片手で膝の上のにゃーくんを撫でながら、電話に出る。
「はい、もしもし」
耳に飛び込む声は、今までと変わりなく。
最初に調子を聞かれ、
「うん、元気だよ。お父さんは?」
父親も元気だという。
次に聞かれたのは、学校の様子。
「友達もたくさんできたし、先生たちだっていい人ばっかりだよ」
それを聞いた父親の、安心したような満足したような雰囲気が言葉の端々から伝わってくる。
そんな一人暮らしの子と親の、半ば定型文のような会話が続く。
(あれれ、プレゼントの件じゃなかったのかな?)
自分からその話題を持ち出すのは、なんだか気が引ける。
もしもまだ届いていないなら、届いた時の驚きは台無しとまでは言わないものの削がれてしまうだろうし。
そんなことを考えながら、ぐだぐだと普段どうしているかの会話を続ける。
そのうちに、そろそろ予定があるから電話を切ると父親は告げた。
結局、プレゼントの話は無し。ちょっと拍子抜けしてしまう。
だけど、電話を切る間際。
父親は、そうそうとこんなことを言った。
父の日のプレゼントありがとう。今度使わせて貰う、と。
そういうやり方は、ずるい。
通話口から聞こえる音が、少しだけ遠くなる。
切れてしまう前に、
「まって! お父さん!」
と円は引き止めた。
つい大きな声がでて、驚かせてしまったようだった。謝る時間も惜しくて少しだけ早口に、
「いつも、我がまま聞いて貰って……。学校に通わせて貰ってありがとう、感謝してる」
最後はちゃんと聞こえるように、少しゆっくり、はっきりと。
「愛してるよ、お父さん」
いつもは恥ずかしくてこんなことは言わないけれど、今日くらいは。
そうして、プツンと電話を切った。
自分のことが済んで、気になったのは一緒にネクタイを買った友達のこと。
(無事に渡せたのかな?)
彼の家の方向を見、少しばかり思いを馳せた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
28人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月13日
参加申し込みの期限
2013年11月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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