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あおい、ソラ
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帰路はロープウェイを使った。
この時間帯にはもう人出も増えていて、登りのロープウェイはほぼ満員だ。ところが下山者はほとんどおらず、下りのロープウェイはまたも三人だけの貸し切りとなった。
景色もやはり素晴らしい。水彩画のような海と街並み、その両者をつつむ大きな空が一望できた。
貸し切りロープウェイがよほど嬉しいのか、ソラはスマホで写真やら動画やら撮りまくっている。「弟妹たちに見せるんだ」とのことだ。
「えー、ソラです。いま九夜山の展望台から下山の最中です」
動画を自撮りしつつソラは仰々しく述べる。
「驚いたことにこのロープウェイ! 貸し切りなんです! 俺のほかにはねえちゃんと鴻上さんしか乗ってません」
つづけてカメラをあおいに向けようとするものだから、「わわっ、急に撮らないでよ恥ずかしいっ」とあおいは逃げようとする。かわってフレームに収まった彰尋は仕方なく「どうもー」と照れ笑いしながら手を振った。
動画撮影を終了すると、ソラは前ぶれもなく言った。
「鴻上さんは役者を目指してるって話でしたよね?」
「うん。だから進路は木天蓼大学の芸術学部だよ。いろいろな経験が積みたくって」
「将来鴻上さんが有名になったら、この動画俺の自慢になりますね!」
「はは、そんな誰でも知ってるような名優になれるかはわからないけど気持ちはうれしいよ。ありがとう」
すこしためらったが思い切って彰尋は言った。
「そうだソラ君。俺にも動画、送ってくれるかい?」
「俺もねえちゃんも将来有名にはならないっすよ。たぶん」
「わからないよ? というか自慢につかうんじゃなくて、思い出のためにさ」
「うん。私もほしいな」あおいが言った。「写真も、道の途中や展望台で撮ったのもあるよね、どこかクラウドで共有してリンク張ってよ」
「えっ!?」ソラはおどけた表情だ。「じゃあねえちゃんの半目とか変顔の写真はうっかり共有しないよう取りわけとかなきゃ!」
「こらソラ! 取りわけないですぐ消しなさい!」言葉こそ怒っているがあおいも笑っている。
彰尋にもわかっていた。姉弟間だからジョークだとわかっているのだ。わかっていて、あえて寸劇じみたやりとりにしているのだ。
こんなやりとりができる相手がいるって、いいな。
俺にはこんな相手がいるだろうか。いるとは思うけど。
でもこれから増えるだろうか。
往路とちがいロープウェイでの復路はあっという間だ。
「九夜山は小さいのに休火山なんだよ」
あおいの言葉にソラは首をかしげた。
「つまり?」
「つまり温泉が湧くってこと」
あおいは行く手を示した。神社の脇にはちょっとした東屋(あずまや)があり、無料の足湯休憩所が用意されているのだった。ライオンなのか亀なのかよくわからない神獣像の口から、透明度の高い湯がこんこんと湧き出している。靴も靴下も脱いでベンチに座ると、すねのあたりまで湯にひたすことができるのだ。
ソラに否やがあろうはずはない。三人ならんで湯を楽しんだ。熱すぎずぬるすぎない湯は、冷えた足には何よりの馳走だ。じわじわと血のめぐりがよくなっていくのがわかる。
「そろそろ昼だね」
彰尋は時計を見た。早くに行動開始したおかげか一日が長い。なので山頂では食事をしなかった。
「お昼も食べてくんだろ? ソラ君は食べたいものがあるかい?」
「なんでもいいけど強いて言えば……参道商店街って言うんでしたっけ? あそこで昔っからやってるとこに行ってみたいっす」
「私もそれがいいな」
じゃあ、と彰尋は提案した。
「もう参道商店街も活気づいてると思う。レトロな雰囲気の食堂や喫茶店があるんだ。案内がてら行ってみようか。江戸時代からやってる漬物屋さんとか軽く紹介するよ。あと、おすすめのスーパーも」
「スーパー?」
「ソラ君がこれから寝子島に三年暮らすんだったら知ってて損はないと思うよ」
「そうこなくっちゃ!」
我が意を得たりとばかりにソラが降りたので湯のしぶきが飛んだ。(そしてあおいがソラを叱った)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年06月13日
参加申し込みの期限
2023年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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