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あおい、ソラ
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展望台に到着しても、まだ正午には間があった。登山客は少なくて、展望台の一番上は貸し切り状態だった。
さえぎるものがないゆえ展望台は冷える。でも、歩いてたどりついた彰尋には涼しいくらいに感じられた。
ソラも同じ気持ちらしい。「うわー!」と両手をあげて大はしゃぎだ。
「すっげーいい景色!」
快晴、しかも冬ということもあって見晴らしは絶好だ。澄み切った空気のおかげかどこまでも見渡せそうなほどだった。彰尋にとっては何度目かのこの光景のはずなのに、それでも新鮮に思えるから不思議だ。
「わかるかい? あのルートをたどって登ってきたんだよ。あの赤いのが寝子島神社の鳥居、耳福池も見えるね。そう、あの池の名前」
彰尋はガイド役を買って出ていた。
「あのへんは参道商店街。昼にはにぎわっていると思うよ」
「あれ寝子高のグランドですか?」
手すりに両手をのせソラは前のめりになっている。
「いや、あっちは寝子島中学校と小学校、寝子高はこっちだよ」
「なるほどー。ねえちゃんの寮って?」
「桜花寮?」あおいが言う。「あのへん」
「へー、団地かと思った」
「まあ、なかはボロっちいけどね」
「俺もあそこに住むのかー」
「受かったらだよ。受かったらの話」
今日も帰ったら少しでも受験勉強しなさいねっ、とあおいは釘を刺す。うへえとソラは首をすくめた。
またたび市動物園やシーサイドタウンの位置も彰尋は教えた。こうして見ると、小さいながらもバラエティに富んだ島だとあらためて思う。
ところであれは、とソラが言った。
「スタジアムっすか?」
今日は天気がいいので、海辺の競技場も視認できるのだった。
「うん。女子サッカーチーム『バンビーナ寝子島』のホームグラウンドだね」
「おお、パンサー・リンの!」
「ごめんその選手知らないんだ。じつはあんまりサッカー詳しくない」
地元チームなのになあ、お恥ずかしいと言いつつ、せっかくなので彰尋はスポーツの話題に転じることにした。
「そういえばソラ君は中学で野球部だったよね。野球は観るほうは好きかい? 家族で一緒に見たりする?」
「うーん、フツーって感じですかね」
ソラの回答は淡泊だった。
「っていうと?」
「たまに観たりはするけど大ファンってほどでも」
ほら野球の試合って二時間半くらいあって長いじゃないすか、とソラは苦笑いした。
「野球部入ったのも、遠投でメチャいい成績出たせいで顧問教師に熱心に誘われたからだったし。だから家族でもあんま観ません。あ、でも大リーグの開幕戦日本でやったのだけはテレビで観ました」
「意外だなあ。じゃあ観戦はサッカーのほうが好き?」
「サッカー観戦も野球と同じくらいっす。そうそう、さっき言ったパンサー・リン選手はですね、俺が小学生のときカメルーン代表で、一度学校に親善大使として来たことがあって、メチャクチャカッコよかったんで応援してるんです」
「だったよね」あおいも話に加わる。「うちあんまりテレビ観ないけど、観てもスポーツのことはめずらしいよね。最近テレビついてるときはたいてい配信のアニメみたいよ。夏に里帰りしたとき、なんだっけ、あの日本刀で鬼と戦うやつ、あれみんなで観てた」
「俺が好きなのは料理番組っす!」
うってかわって今度は、楽しげなソラの口ぶりだった。
「食いしん坊の面目躍如だね」
彰尋が笑うと「それもですけど」とソラは言った。
「作るのにも興味あって。ねえちゃんの料理スキル壊滅的なんで、親が仕事で遅いときとか仕方なく俺が台所に立つようになったんですよね。最初は仕方なくやってたんだけど、上達してきたら楽しくなってきて」
「壊滅的って」あおいが口を挟んだ。「言いたいこといってくれちゃって。私だってね、高校生活で料理の腕を磨いたんだよ」
「そうなん?」
「そうよっ。去年のバレンタインだってチョコレートケーキ焼いたんだから。ホールケーキだよ」
「うそっ!? 爆発しなかった!?」
「
しないよ!
」強く否定してから、気恥ずかしげにあおいはつけたした。「まあ、彰尋くんに手伝ってもらって、だけど」
「九割がた鴻上さんにやってもらったんじゃないの?」
「いや、半々だよ。今度実家帰ったとき焼いてもらいなよ、ソラ君も」
実際はフィフティ・フィフティではなくわりと作業は自分寄りだった気もするが、そこは言わぬが花だろう。それに、いまのあおいならひとりでもケーキを焼けると思う。
――ひとりでも、か。
なぜだか寂しいものを感じた。
もうあおいさんと料理をする機会はないのかな。
寮の厨房に並んで立って、オーブンの前で和気あいあいとすごしたひとときは、いまでも彰尋の心の宝物だ。
寝子高ではソラは家庭科同好会に入ってみたいそうだ。「あんま上下関係が厳しくなさそうだったら」との但し書きをつけたうえで野球部も検討はしているそうだ。可能なら兼部を希望したいとのことだった。
「それにしても太陽」
大空に目を細めてソラが言った。
「今日、まぶしいっすね」
「うん」
そうだねと彰尋は言う。
今日は一段と世界がまぶしいって、そう思える。
そろそろまた寒くなってきた。そうだ、と告げて彰尋は魔法瓶を取り出した。
「温かい紅茶、いれてきたんだ。飲む?」
起きてすぐヤカンで湯を沸かしたのはこのためだ。あおい、ソラともこの申し出を歓迎したのは言うまでもない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年06月13日
参加申し込みの期限
2023年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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