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雪舞う季節のおくりもの
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いつからだっただろうか。
恋愛はハートか? 魂と魂が惹かれ合い、見えない糸同士を紡ぎ合う。運命的な出会い、胸に電気が走るような、この世に一人だけの、かけがえのないたった一人の。恋愛とは弾けそうな鼓動を胸にもたらす、ハートとハートのつながりだろうか?
八神 修
は誰に問うべきだろうか。心理学者? 彼らは人間が生来持ち合わせる孤独への忌避感から逃れるため、他者との一体感を得たいという心理的欲求にもとづくものと答えるかもしれない。あるいは生物学者ならば、人という種の繁栄、繁殖のために必要不可欠なシグナルであり、種の保存や進化のプロセスに過ぎないと答えるかもしれない。
恋愛は化学反応か? 突きつめれば愛はメカニズムであり、一種の麻薬中毒状態に似ている。脳内をアドレナリンが、ノルエピネフリンが、ドーパミンが乱舞し、快楽中枢をこれでもかと刺激するのだ。恋愛とは脳内化学物質が錯覚させる幻像に過ぎないのだろうか?
いずれにせよだ。ハートにせよ化学反応にせよ、刺激は衰えるものだ。アドレナリンが上昇させた心拍数はフラットへ、ドーパミンがもたらす高揚感も時と共に冷えてゆく。ハートに鼓動もたらす確信的な運命も、やがて掌握力を失ってゆく。人は刺激に慣れるものだから。
いつからだっただろうか。彼女に想い焦がれるようになったのは。二年前? 三年前? あるいは出会った瞬間から、そうだったのだろうか。運命を感じていたのだろうか、ドーパミンが湧出し始めていたのだろうか。しかし一般的にはそれらの刺激にも慣れ、薄れ始めてもおかしくはないはずだ。
にもかかわらず。
『……あ、修君? ぐっどいぶにーん、今なにしてた?』
「やあ、あおい。明日の準備を少し、ね。そっちは?」
『ほんと? 私もだよー』
声を聞くなり、こうだ。脳内化学物質の活性化を修はつぶさに感じるし、シナプスの働きを越えた魂と魂の連なりを感じてやまない。それも出会った頃から衰えるどころか、ますます激しく活発に、情熱的に燃え上がる。燃え盛り続けている。その明るさゆえにか、周囲に照らされる全ての物事さえ色づいて見えた。
『食材は私のほうで用意していいんだよね』
「うん、買い物の目利きも練習だ。まあコツは教えたからね、信用してるよ」
『あはは、責任重大だなあ』
彼女が声を上げる。その軽やかさ。響く美しさ。瞳を伏せればまぶたの裏、あの開けっ広げな笑みが容易に浮かび上がる。いつまでも色褪せず、鮮明に。
『それじゃ、明日。よろしくね、修君』
「ああ。待ってるよ、あおい」
些細な確認と他愛のない雑談を経て、通話は切れた。スマートフォンを置き、修は準備へと戻る。
清潔に保たれたキッチンの清掃管理を、時に修自ら行うことにしている。使用人の風間に任せてもいいのだが、料理は趣味の読書や勉学の延長上にあるもので、知識を得るとどうしても実践したくなるのが修の性であるらしい。何でも自らこなさねば気が済まなかった……このところは特にそう感じる。いつまでも家名に寄りかかってばかりいられまい。
(望まずとも与えられたものを俺自身、とは言いがたいものな)
ボウルにバット、オーブンシートにタコ糸。オリーブオイル。調味料も豊富に揃えてある。包丁は特に念入りに手入れした。カトラリーや食器類は華美に過ぎないものを選ぶ。しっかりと地に足つけた彼女は身の丈にあったものを好むから。
ああ、いつからだっただろうか。こんなにも弾む日々が続いている。
近く、一つの区切りが訪れるだろう。少し歩めば届く住まいが離れ離れとなるし、互いに目指す道も異なっている。今の時代、電波に乗せていつでも言葉は交わせようが、きっと毎日は多忙を極めるだろう。その隙さえ見い出せないかもしれない。
それでも、繋がりゆく。容易に途切れはすまい。胸に心地よい重さで横たわる、これまでも築いてきた確かな絆があれば。
明日に過ごすひと時もまた、その礎の一端となってくれるはずだ。
修は窓の外、夜空を白ませる丸い月に目を細め、心に代えがたいその名を呼んだ。
あおい。ああ。
七夜 あおい
。まるであの月影のごとく、俺を照らしておくれ。輝きに負けぬよう、俺も精いっぱいに照らし返そう。
「……さて。これで完璧だな」
美しく整えられたキッチンをぐるり眺めて、修は満足げにうなずいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年06月07日
参加申し込みの期限
2023年06月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年06月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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