this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
君の音は何色を示す
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
10
つぎへ >>
たぶん、本当はなんてことない話。
雨上がりの街を映す水たまりにワクワクしていたら、車に泥を跳ねられて、泥だらけになってしまったとか。
ただゴミ捨て場に寄っただけなのに、カラスが荒らしているのを見てしまって、ほっとけなかったとか。
話し手にとっては大問題であっても、他人からすれば『大変だったね』の一言で終わってしまうような話だ。
明るく、良く喋り、少々お調子者な雰囲気のある
桜井 ラッセル
が語ればなおのこと、大抵の話は笑い話と化してしまい、『それ盛ってない?』とさえ言われるかもしれない。
特別吹聴する話でもない。
知ってほしいと思う人には、そういうことがあったと心に留めて欲しいとは思うけれど、信頼したからこそ話す相手なら、笑い飛ばさず聞いてくれるだろう。
だから、これは今となってはそう重たい話じゃない。
ラッセルにとって『声を失ったことがある』というのは、乗り越えた過去の話で、再び訪れるかもと恐れる畏怖の対象ではないからだ。
今は恐れずに話すことができる。人と向き合うことができる。
何よりも大事なことは、真っ直ぐに前を向いて歩けるようになっている『今』で、過去じゃない。
決して忘れられるような時間じゃ無いけれど、悔しさがバネになるというのもあながち嘘ではなく、後悔した分だけ高校生活を謳歌できた気もする。
(無駄なことなんて、なかったんだな)
臆病な時間を過ごして、疎遠となってしまった友、
海道 千里
とも再会した。
途絶えてしまった隙間を埋めるように、とまでは言わないけれど。受験の追い込み時期となった今でも、千里はふらりと寝子島へとやってくる。
それは建前上の勉強会だったり、カプセルギアで遊んだり、一緒に居るのに違うことをしたりと、気の向くままに過ごしている。
今日は、駅で待ち合わせて、ファミレスで勉強会。
通う学校が違って、得意不得意が異なれば同じ参考書を広げるわけにもいかず、最初は黙々と解いていたのだけれど、次第と息が詰まったラッセルは、スケッチブックを広げ始めた。
誰と個人を特定せずに表情をスケッチするのは好きで、何より最近は技法書を見ながら知識も深めている。
高校時代を普通科で過ごしたが、大学では美術を専攻するのだと猛勉強しているためだ。
こうして伸び伸びと筆を執るようになったのは、千里の影響も大きい。だからラッセルは、何か一言もらえないかと思ってスケッチブックを見せてみた。
「ふぅん……?」
「な、なんだよ……そこまで悪いか?」
渋い顔をされて、思わず前のめりに問いかける。
間違った技法を使っているだろうか、観察が甘いだろうか。不安を抱えながらも、ページを捲る千里をじぃっと見つめるしかできない。
「いや、なんていうかさ。昔っから思ってたんだけど……」
躊躇うような素振りを見せる千里に、固唾を呑んだ。
誰からも好かれる千里が、ラッセルの絵を見て声をかけてくれたのは、世界を変えた切っ掛けと言っても過言ではない。だから、こうして再び絵を見てかける言葉は何かが変わってしまう気もする。
「はは……びびらせようとしてんだろ! 俺と千の仲じゃねーか、遠慮はナシだぜ!」
「じゃあ、言うけど」
いつになく真剣な顔が、心臓に悪い。
けれど、この言葉が否定的だったとして、もう時効なって中学時代に抱えていた後ろ向きな思いを告げられたとしたって、負けるものかと奮い立たせた。
「……英語の成績、ヤバくなかった?」
「…………はっ?」
何を言われたのか、理解するのに時間を要した。
あまりにラッセルが呆然とするから、今度は千里が驚く番だ。
「あれ、違ったっけ」
「え、や……苦手だけど、少しはなんとか」
「そっか! 美術って国語と英語は必須だからさ、そこが心配で」
僅かながらに疑ってしまったことを、心の中で詫びた。
安心したように笑う千里みたいに、強く綺麗でいることは難しいけど。
「いつまでも燻ってる男じゃねーよ」
がむしゃらに、汗まみれで泥まみれでもがいた先で掴める物があると信じてるから、ラッセルは笑う。
夢じゃ無いあの日に、立ち向かう強さをくれたアシストは、これから先も頼れるバッテリーに違いないから。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
君の音は何色を示す
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年06月25日
参加申し込みの期限
2023年07月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!