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ボディタッチ日和オブウィンター
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吐息まで凍てつく程に冷え込みはせず、かといって外套を羽織れば凌げるほど温くもない。神経を甘くか細くかきむしられるような、判然とせず正体不明の不安をあおる曇天だった。
季節の変わり目は誰しもナイーブになりがちだ。大地が冷たく固まってゆく過程を眺めていると、気が滅入る。活力を徐々に吸い取られ、枯れていくような気がしてしまう。夏が熱ければ熱いほどに、寒暖差は激しく身を心を苛む。
羽生 碧南
の夏は熱かった。全力、死力を尽くして打ち込み、わき目もふらずのめり込み、勢い尽きぬまま、準優勝という栄誉をその手に……抱きしめた!
断崖を駆け降りるかのような一夏だった。ようやくにして足を止めたのはつい先ごろのことだ。碧南は現在、木天蓼大学の特待生として合格を決め、三年生ということで女子バスケ部も引退済み。
役割は十分に果たしたと自負している。にもかかわらず、今日も碧南は寝子高体育館へ詰め、後輩たちの練習を見つめている。
「周りをよく見て、状況判断は瞬時に! もっと速く、もっともっと!」
「はいっ、先輩!」
今もって女バスのキャプテンというポジションを堅持しているのには理由があった。夏の熱さとの落差が、碧南の責任を問う内なる声となって責め立てた。
「……ちょっと、霧生。今のはないんじゃない?」
「なんですか、浅見先輩。また言いがかりですか」
「言いがかりって何よ、あなたがもう少し注意深ければ、あんなパス通さなかったでしょ」
「それ以前に、先輩の判断が遅いから速攻を許してしまうんじゃないですか? ポイントガード、向いてないんじゃないですか」
「またそんな言い方。あなたって私の何もかもが気に入らないだけじゃない、私の言うことなんて最初から聞く気ないじゃない!」
「それがまともなアドバイスなら聞きますよ、でも先輩っていつも的外れ! チームのこと全然見えてない!」
「先輩に対して何よ、その言い方!」
「先輩なら先輩らしくしてくださいよ!」
少し目を離すとこれだ。いつもこうだ。放っておけば際限なくヒートアップしてしまう。
浅見 柚乃
と
霧生 愛
。碧南にとってどちらも可愛い後輩で、目を離せない頭痛の種でもあった。
双方の言い分を正しく解釈するなら、大抵どちらも誤りではない。しかしそれを伝える言葉に、あまりにも容赦がない。愛は元来勝気なたちだし、柚乃も温厚に見えて内に秘めた頑固さ負けず嫌いは引けを取らないから、どうしたって衝突が発生してしまう。
間をとりなすのが、碧南の役割というわけだ。ぱんと手を打ち、牙を剥く二人の耳目を集める。
「はいはい、そこまで! 二人とも、そのへんにしてね」
「でも碧南先輩、霧生が!」
「だって浅見先輩が!」
「はいはいはいはい」
今のうちはまだ言い合いに留まっている。言わば冷戦状態だ。だがいつ手が出てもおかしくはない。引っ込みがつかなくなる時が必ずやってくる……碧南が見ていなければ。
というわけで卒業を間近に控えた12月、今もってなお碧南はバスケ部から離れられないのだった。二人が暴発し物理的干渉を伴うぶつかり合いを演じることにでもなれば、事は二人だけの問題にとどまらない。バスケ部全体の問題に波及するだろうし、一体どれほどの影響となるか。考えたくもない。碧南が愛したバスケ部の瓦解を、手もなく眺めていることはできなかった。
ため息をつく。
「今日の練習はここまでにしましょう。みんな、お疲れ様。後片付けを終えたら解散してね」
そしてくるりと振り向き、むすっとしてそっぽを向いた柚乃と愛へ告げた。
「二人は私と一緒に来てね」
無言でシャワーを浴び、身支度を整えて、桜花寮への帰路を行く。真ん中に碧南、左に柚乃、右に愛。三人はいずれも桜花寮生だから、タイミングが合えば道程は同じとなる。
それも来年の春までだ。碧南は卒業する。
残された愛と柚乃はどうなるだろうか。碧南という緩衝材が無くなれば、もはや引き返しようもないほどの衝突を引き起こすかもしれない。
「も~。二人とも、どうしてそう相性が悪いかなぁ」
「……だって」
「私は別に……霧生が」
「浅見先輩が……」
「はいはいはいはい。も~」
碧南の前では、比較的おとなしくしているほうではある。そう、碧南の前では……原因が他ならぬ自分にあることを、碧南も認識してはいるのだ。
柚乃は碧南に恋しているらしい。そうと口には出さずとも、彼女の視線に、仕草にひしひしと伝わる想いがあった。
対して、愛が碧南に向ける感情は尊敬する先輩へのそれだ。ひたむき、根っからの努力家がゆえに、キャプテンとしてチームを強力に引っ張る碧南への憧れは強い。
純粋なのだ。どちらも真っすぐで迷いがない。それに柚乃はどうやら、愛の感情までもが恋心であると思いこんでいる節がある。嫉妬の根が深いのだ。
帰り道のちょっとした交流に何か劇的な効果を期待したわけではない。キャプテンとして、先輩として、バスケ部の次代を担う二人の関係を少しでも改善できれば、その糸口でも掴めたら、と思ってのことだった。
だったのだが。
「……あれ?」
「んん……?」
「な、なにこれ……?」
彼女らに今、予期せぬ衝動が湧き上がった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
お色気
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年05月22日
参加申し込みの期限
2023年05月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年05月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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