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寝子島高校
仲良くなりたい、その11
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ステージの上でもなければ、華やかな要素は殆ど無い。
寝子高のジャージを着て、普段はツインテールにしていることが多い髪はポニーテールにして。横髪や汗が目に掛からないよう、スポーツ用のヘアバンドまでして走っていれば、運動部の自主練かなと思われるだろう。
同じくらい体力が必要で、上下関係も厳しいと聞くが、
喜矢武 あいお
が目指すのはアイドルだ。
(アイドルは健康第一! 体力作りは欠かせませんよぉ!)
ダンスの研究に繰り返しビデオを見るのも必要だけれど、ステップを覚えても1曲踊りきる持久力が無ければ意味が無い。息が上がらず歌いきる肺活量、笑顔を見せられる余裕。1曲2曲のゲリラライブ的な物から、場所を借りて持ち時間を使ってのパフォーマンスまで、ステージを走りきるにはかなりの体力を要する。
今はまだ、持ち曲も少なく短い時間だけれど。目指す世界は2時間のライブが昼夜で行われていたりする。
(負けませんよぉ!)
どうしたって、体力も技術も一朝一夕では身につかない。目指しているアイドルたちだって、日々切磋琢磨していることを思うと、易々と追いつけないだろう。
だからあいおは昨日の自分と比較する。今日はどこまで走れたとか、声の伸びが良かったとか。前に進めていることを実感しながら、旧市街を走り抜けた。
車通りの少ないところへと意識して走っていたら、気付けば寝子島神社まで来ていた。
祭りをしていないと、境内も随分広く感じるものだなと見渡して、思い出したのは夏の
ほおずき市
のことだ。
人の溢れる神社の境内で、姉と2人ゲリラライブ――諸事情があったとは言え、そんなことをすればどうなるか想像が出来ないほど幼くも無い。むしろ、『怒られないように出入り口ギリギリを攻めよう!』なんて、全てを理解した上での犯行だ。社務所に一声はかけたけれど、あまり褒められたことではないだろう。
「でも人命……狐命のために役立てましたし」
神社に祀られている神々も、少々の騒ぎに目くじらを立てる狭量な神ではないはずだ。あいおは本殿の方へ頭を下げると、騒がせてしまったことを詫びてから微笑む。
(今度はちゃんとした手筈でお披露目するので、ぜひご覧下さいねぇ!)
奉納される舞だって、厳かな物から賑やかな物まで様々だ。とくに寝子島を見守っているとあれば、趣向を凝らさないと見向きもされなさそうなほど、ありきたりではいけない気がする。
となれば、1曲目からド派手に迎え撃つような楽曲がいいだろうか? それとも前奏だけ少しアレンジしてみて、和楽器など聞きなじみのあるだろう音から世界観に引き込むようなものもいいかもしれない。
わくわくしながらステージについて考え、ここでやるならどこが良いだろうかと散策する。神様に見てもらうとなれば、本殿の前か神楽殿などで行うのが定説だろう。
けれどできれば、そういった儀式的な扱いではなく……もっと、広く見てもらえるような場所。福耳池に辿り着き、水上ステージなんかも良さそうだとほくそ笑んだ。
(そういえば、洞穴ってどこにあるんでしょう?)
薬のためにとほおずきを集めていた狐たちは、福耳池のほとりにある洞穴に棲んでいると言っていた。
生憎あいおたちはライブで忙しく、ほおずきを現場まで届けることは叶わなかったが、それは当たり前に辿り着ける場所にあるのだろうか。
「一周だけ、行ってみますか!」
呼ばれていないなら、入口すら見つからないかもしれない。入口を見付けられても、そこには洞穴が広がるだけで、気付けば出入り口に返されているかもしれない。
それならそれでいい。そうやって、人を遠ざけることができる程には元気にやっているのだろうし。
(お元気なのが、一番ですからねぇ)
――そんな、殊勝な態度でやって来るならば、どれほど良かっただろうか。
うつらうつらと眠りこけていた
大狐ノ 壱郎太
は、思いのほか騒がしい来客に耳を伏せた。
洞穴の入口にある鳥居を誰かがくぐったなら、気付かぬほど老いさらばえてもいない。慎重に歩み進める気配に悪意も感じなかったので、壱郎太は気にせず惰眠を貪るべく、子狐たちを尻尾に包んでじっとしていたのだけれど。
「いたーっ! きつねいましたよぉ!」
洞穴に響くは、年若いエネルギーに満ちた驚きと喜びの声。しかも、絶妙に磨かれた声量はアップしていて、煌々と光るスマートフォンのライト付きともなれば、寝起きの眉間に皺も寄るというもの。
きゃっきゃと喜んでいたあいおも、そのひと睨みに思わず硬直する。暫し見つめ合い、慌ててスマホのライトを消すと、今度は画面にMewTubeの
【あいおシスターズチャンネル】
を表示させた。
「あっ怪しい者じゃないです! ほおずき市の時にライブでほおずきを集めた、喜矢武あいおって言います!」
その声に、尻尾がふさりと揺れた。こうして直接顔を合わせるのは初めてだけど、子狐たちが話してくれていたのかもしれない。
「これ、あの時の……ほおずきを集めていた証拠動画です! ね、同じ顔でしょう? この向かって左が、アイオシスターズあいお(妹)、この僕です!」
小さな画面には、ちょこちょこと歌い踊ってはほおずきが投げ込まれている様子が映し出されている。壱郎太は興味のなさそうな目で覗き込んで、再びあいおをじぃっと見つめたかと思うと、目を伏せてしまった。
「ほ、本日はお日柄も良く……狐のお父様はその後いかがお過ごしでしょうかっ!」
ここで怯んでなるものか。
アイドルを目指すともなれば、値踏みをされることだって日常茶飯事。打つ手が本当になくなる前に、すごすごと負けを認めて逃げ帰るなんて、あってはならない。
(でもさすがお父様……貫禄が違いますねぇ)
固唾を飲んで反応を見守っていると、大きな尻尾がふわりと――いや、モソモソと動いている。もしや、病気が上手く治っていないのだろうかと心配していると、見覚えのある子狐がひょこりを顔を出した。
尻尾の中から、背中の影から。わらわらと出てくる子狐たちは、あいおの元へ駆け寄ったり手頃な石を拾ってカチカチと音を立て気ままに過ごしている。
「おきてー」
「おうたー、きいてー」
末っ子のような子狐たちは、気後れすることなく壱郎太の毛を元気に引っ張ったり、耳元で草笛をピーピー吹いている。大暴れの様子にあいおは一瞬面食らって、さらにもう一度驚く。
「寝てるんですか!?」
「あいおちゃんが悪い子じゃないって、安心したみたいですよぅ」
多くの兄弟をまとめるように、しっかり者の子狐がご挨拶なさいと声をかけるが、お歌のおねーちゃんが来たと騒ぐ様子は静まりそうにもない。
「狐のお父様は、安静にしていなくて大丈夫ですか?」
「うん! お昼寝が好きで寝てるだけだよっ!」
聞きたいことは数多くあれど、初対面で根掘り葉掘りと聞くものではないだろう。
「では、快気祝いに歌わせて頂きますよぉ!」
スマホから流れる音楽に合わせ、子狐が思い思いの楽器を奏でる。
昼寝には騒々しい賑やかさだけれど、壱郎太は眠りながら笑みが浮かべ、静かに尻尾を揺らしていた。
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担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年06月05日
参加申し込みの期限
2023年06月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年06月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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