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◆
鴻上 彰尋
ごとごとと揺れながら走り続ける列車の車室に腰掛けて、彰尋は窓から外を眺めています。
やがて行く手の先に規則正しく並んだ誘導灯の光が見えてきたと思うや、キキーっと強くブレーキのかかる音がして、大きくがたんと揺れて列車は止まりました。
それまで静かに座っていた乗客たちが、一斉に席を立って車室を出ていきます。
「次は宝石の星~、停車時間は30分。忘れものと乗り遅れにお気をつけくださいにゃ~」
とりたてて用事はなかったのですが、このまま30分座っていることもなく思えたので、彰尋は外に出ることにしました。
そして改札口の外に設置された常夜灯や車回しに植樹された草花、建物、噴水の流れる水に至るまで全てが鉱石でできている、不思議な光景を眺めていますと、やはり同じように不思議そうに噴水を見て、流れる水に手を浸している少女の姿が目に入りました。
「あおいさん?」
つい、口をついた驚きの声が届いたのか、あおいが面を上げます。
「彰尋くん。彰尋くんも乗ってたんだ」
「あおいさんも?」
「うん。気付いたら列車に座ってて」
2人はこれまでのいきさつを互いに話しましたが、全く同じものでした。
自分の部屋にいたはずなのに、いつの間にかあの不思議な、宇宙を走る列車に乗っていたのです。
ここで会えたのも何かの縁と、思い切って一緒に周ることを提案すると、あおいは快く受けてくれました。
2人で肩を並べて、道なりに歩いていきます。
「ここって全部宝石でできてるみたいだけど、水もそうかなって思ったの」
「うーん……成分が溶け込んでいるとかかな」
「生き物も?」
質問に彰尋が何か答えようと口を開いたときです。
ぴょんっと道の草むらからうさぎが飛び出してきました。
そのうさぎは先のあおいの疑問に答えるように、エメラルド色の体をしていて、たくさんのカット面が真上からの太陽の光にぴかぴか輝き、半透明の体の中では小さな炎がゆらゆらと燃えていました。そして小さな鼻をヒクヒクさせて何かを感じ取ると、赤いルビー色の瞳を彰尋たちからそらして反対側の草むらへ飛び込んで、そのままがさがさと音を立てながら遠ざかっていったのでした。
「行ってみよう」
思うより先に彰尋は踏み出していました。
うさぎが向かった先は大きなダイヤモンドの木の下で、そこには他にもたくさんの動物たちが集まっていました。大きなクマの背中ごしに人の姿が見え、彼は何か手元の袋から取り出してはそれを地面に撒いていました。
うさぎの後ろから彰尋とあおいがやってくるのを見て、男はにっこりほほ笑みます。
「こんにちは」
彰尋のあいさつに、男も気さくに「こんにちは」と返しました。
「こいつらにえさをやってるんです。ここは自然公園で、観光客も多くくるので、いつも動物たちを満腹にさせておかないといけないんですよ」
「触ってもいいですか?」
あおいの質問に、男は「いいですよ」と答えて、袋の中からえさを分けてくれます。
あおいがうれしそうに足元のうさぎを抱っこしてえさをあげていると、その他のリスや小猿、小鳥たちまでやってきて、彼女や、彼女の隣にいる彰尋の肩や頭に乗って、自分も自分もとえさを催促してきました。
「こらっ、今やるから髪を引っ張るな」
とか
「いてっ。耳をつっつくなって。おまえの分もちゃんとあるから」
という彰尋の慌てようを見て、あおいがくすくす笑います。
「彰尋くん、髪がくしゃくしゃ」
との言葉どおり、自分がさんざんなことになっているのはわかったのですが、あおいの楽しそうな笑顔が自分に向けられていることから、彰尋は、まあいいかと思うのでした。
それから、2人はステーション内にあるお土産物売り場で、盤面にエメラルドが嵌まった小さな懐中時計を買って、お互いに贈り合いました。
次の星では、はるか地平まで続く海辺で、海の水は地球の水よりもずっとずっと透明な、不思議な水をしていました。
足首まで浸しても、海の水がさあっと引くと足はどこも濡れていないことがわかります。ただ、その足は水面をきらきらさせている光が水ごと移ったように、しばらくの間きらきらと輝くのでした。
2人は靴を脱いで手に持ち、素足をこの不思議な海水に濡らしながら夕日の伸びる海岸線を歩きました。
いつか、あおいがつまずいてこけそうになったのを抱きとめてからは、ずっと手をつないで歩きました。
ほおがほんのり赤みを帯びて見えるのは、夕日のせいか、それとも……。
互いに無言であることに、少しの気恥ずかしさと、でも決して嫌じゃない気持ちがないまぜになって、彰尋は視線をそらしながらも、つないだ手から伝わってくるあおいのぬくもりと、打ち寄せるさざ波の音を聞いていました。
そして、この時間が永遠に続くといいのに、と思ったときです。
ぼーっと出発の5分前を告げる汽笛が鳴りました。
「もう行かないと」
「うん……」
あおいの返事が、名残り惜しく聞こえたのは気のせいでしょうか。
永遠に続くものはありません。けれども、たとえ続かなくても、またこうして2人で一緒に同じ時間を過ごせたらいいと願いながら、彰尋はあおいの手を引いて汽車に向かったのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年05月17日
参加申し込みの期限
2023年05月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年05月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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