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銀河は続くよどこまでも
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◆
綾辻 綾花
いつこの列車に乗ったか、綾花は覚えていませんでした。
学校からの帰り道、星空を見上げて何気なくまばたきをして、ぱちりと閉じた目を開けると、ごとんごとんと規則的に揺れる列車の緑の天鵞絨の張られた腰掛けに、司書教諭の
早川 珪
先生と向かい合わせに座っていたのでした。
本当なら混乱しそうな出来事でしたが、綾花は不思議と落ち着いた気持ちでいました。
それは、珪先生と一緒だったからかもしれません。
綾花はもう長いこと前から、珪先生がいるならどこでも、どんなことが起きても大丈夫だと、心から安心していたのです。
出口での混雑を避けて一番最後に車室を出た綾花は、小走りで改札口へ向かいました。
「珪先生、急ぎましょう」
何しろ停車時間はたったの1時間。1時間ではゆっくりしている暇などありません。
珪先生と一緒に見つけた青い猫の目シーグラスを加工して作ったペンダントを弾ませて、出口へ到着した綾花は、緑のモザイクガラスがはめ込まれた、煤けたドアの取っ手を引き開けました。
すると、どうでしょう。
ドアを抜けた先は、思っていたような外の景色ではありませんでした。
まるで1つのお店を2つに仕切る扉を開いたようにドアの先もまた別の部屋だったのです。しかもそこには本がぎゅうぎゅう詰めになった本棚が、一定の間隔をとってずらりと並んでいました。
先が白くかすんで見えないくらい、ずうっと奥まで続いているその光景に、思わず「うわあ……」と感嘆の声を漏らした綾花に、後ろから中をのぞき込んだ珪先生も「すごいね」と同意します。
とにかく見てみようか、との言葉にうなずいて、綾花は中へ踏み出しました。
左右の本棚を眺めながら、薄暗い通路を歩いていきます。
「どれも読んだことのない本ばかりで、わくわくしますね。
珪先生はどんな本を購入するんですか?」
「今はとりたててほしいものはないかな。だけど、何かぴんときたら買うかもしれない」
「ぴんときたら、ですか」
「うん。心が動いて、手元に残しておきたいと思ったらね」
そう言う間も珪先生は、引き抜いた1冊の本をぱらぱらとめくり、また元の場所に戻していました。
一体どんな本が珪先生の心に触れられるのだろう? 気になってたまらなくなり、綾花は思わず口走っていました。
「じゃあ珪先生。あとでお互いに見つけた本を交換して、読んでみませんか?」
珪先生は少し驚いたような顔をしたものの、すぐ表情を柔らかくして、
「いいね」
と応えました。
それから綾花は奮起して、一生懸命本を探します。
言ってから気付いたのですが、珪先生の気に入りの本を見られるという他にも、綾花がどういう本を選ぶかを珪先生に知られるということにもなるのです。となれば、滅多なものは選べません。
棚を幾つも幾つも見て歩き、これと思うものを引き出しては戻しを繰り返します。そうして手元に残った本を持って、珪先生のもとへ戻りました。
「珪先生、どうでしたか。私はこれです」
綾花は『銀河バックパック・ガイド』と『コズミックカジノ略奪作戦』を見せました。最初のものはバックパッカーの主人公が星々を回って交流する、いわゆるガイドブックであり、あとのものは冒険ミステリー小説です。
そして最後に、この銀河に棲むにゃんこたちの猫写真集を、そっと差し出したのでした。
それを見た珪先生は、柔らかな微笑みを浮かべて受け取ると、手に持っていた本を「はい、これ」と綾花の頭に軽く乗せました。
表紙には絵や写真などはなく、一言『閑吟集』との文字がありました。
やっぱりあっという間だったな、と思いつつ、列車の腰掛けで綾花は本を開きます。
ぱらぱらとページをめくるうち、しおりが挟まれているページを見つけました。
そこにはこう書かれていました。
『夢の夢の夢の世を 現がほして なにせうぞ
くすんで 一期は夢よ ただ狂へ』
このしおりを挟んだのは、珪先生なのでしょうか。
面を上げて珪先生を見ると、珪先生は頬杖をつき、膝の上の本に視線を落としていました。
その静かなたたずまいに、声をかけることははばかられて。
綾花はずっと珪先生を眺めていたのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年05月17日
参加申し込みの期限
2023年05月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年05月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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