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血と汗のしみこんだ鍛錬場が、いまは料理満載の大皿ならぶ食堂と化している。
さあどうぞと志桜里は言うのだ。
「だいたいいつものメニューだけれど、おにぎりに唐揚げ、豚汁にお好みでサラダとアイス、どれも食べ放題。大食漢だらけだから、我先にの勢いで貪らないとなくなるわ。ささ、食いしん坊たちが戻る前にいただいちゃって」
疲労困憊の体の寛美ではあったが、腹の虫の目覚めととともに活力が戻ったか「すげえな!」と声を上げ箸をつかんだ。
大皿を何枚も使ったところで、誰かが余ったローストビーフを庭に投げた。とたん、白と黒の欲張り猫たちが駆け寄って平らげる。
「フードロスとは無縁の食卓です」
すまし顔で志桜里は言うのである。
腹もくちくなったところで、
「来いよ。うちのもうひとつの自慢スポットを案内してやる」
すっかり寛美が気に入ったらしく、芹香は彼女の腕をひいて廊下を歩んだ。
「私も」
と追いすがろうとした志桜里を「あ、志桜里さん」と香蓮が呼び止めた。
「ちょっといいですか」
芹香が寛美を案内した先、そこは温泉だった。
露天とはいかないがタイル張りの広大な浴室、シャワーに鏡も数人分そろっている。
最初寛美は恥ずかしそうにしていたが、志桜里が堂々と赤裸になるのを見て、彼女と並んで体を洗った。
湯船につかる。透明度の高い湯だ。良い香りがする。
ぴりぴりと傷に染みるが泉質は極上、高めの温度もたまらなかった。骨から熱くなってくる。
「いたれりつくせりだな、こりゃ」
「ここは九夜山、温泉地ですからね。榛耶道場も温泉旅館を改装したものですし」
頭にタオルを乗せゆったりと、湯船につかって志桜里は告げた。
「なおここの湯は打ち身や打撲に効能があると言われています。戦国武将が湯治につかっていたという伝説も……」
のんびり語りかけてはっとする。
いけない。しっぽり湯に浸かりながら口説かないとでした。
そこであらたまって寛美に問うた。
「いかがでしたか、今日は?」
「熱い試合だった」
鏡にむかいシャンプーしつつ、ひょいと首を向けたのは芹香だ。
「いや芹香に質問したんじゃないんですけど」
「わーっとるわい! 一応言っとこうかと思っただけだ。寛美いやヒロポン、今度は私とやろうぜ。絶対だからな?」
ヒロポンて、と眉をしかめつつも寛美も、そう悪い気はしてないようである。声が笑っている。
「あ、すまん。今日の感想だったな」寛美は志桜里に向き直った。「もち、楽しかったぜ。こんなに本気で戦(や)りあったのいつ以来だろ」
それはなにより、と志桜里はつづける。
「いかがでしょう、定期的においでになるのは……いえ、働き口としていただくのは? 寛美さんならインストラクター待遇、働き口としてお給金も出せると師範から言質も取ってきましたが。気負わずに、飯風呂タダの遊び場として来ていただくのでも全然OKっ。泊まっても帰れますし、元よりコンビニ前か廃工場しか行き場のなかった者を受け入れている場、その辺は万全。でも、何よりも、私個人として」
ざばと湯から上がると湯の中の寛美に、志桜里は三つ指ついて頭を下げたのである。
「腕前に惚れたので、お願いします!」
面食らったのは寛美だ。
「待てそんな頭下げなくたって! 俺からしても宝くじに当たったみてーな話で、夢じゃないかとびびってるくらいだ」
とっさのことなので寛美は湯船で正座し、湯に頭を沈むもかまわず自身も土下座の姿勢になったのだった。
「マジそんなVIP待遇、断るなんてバチがあたるぜ。あとから冗談だったとか言うなよな」
「言わねーって! 安心しな!」
となぜか仁王立ちして志桜里と寛美を見おろし、芹香はVサインを出したのだった。もちろん、隠すべき場所のことなど一切おかまいなしで。
頭にタオルを巻き和気あいあいと、歩んでくる志桜里と寛美を見て香蓮はすぐに悟った。
お誘いは成功したようですね。
寛美は芹香とも打ち解けたようである。更衣室の攻防などなかったかのように、いや、あれがむしろいいきっかけとなったようで、十年の知己みたいに笑い合っている。
少し時間をさかのぼる。温泉にむかう志桜里を呼び止めたとき、香蓮は開口一番「合格です」と言ったのだった。
「志桜里さんも今や師範代。己でぶつかり合って、その肌で良いと感じる相手ならば、即ち合格ですから」
それ以上の説明は必要ない。そして香蓮は、もっとも重要な部分だけ志桜里に耳打ちした。
「寛美さんのあの身のこなしなら、お給金は私から出しますよ」
それだけで十分だった。
「ありがとうございますっ! 師範!」
強面とか夜叉とか言われる志桜里だがこのときばかりは、赤子のように屈託のない表情を見せたのである。
It's NOW or NEVER
新たなるライバルにして友を得て
競い合い磨きあえ
からみあう私たち まるでDNA
二重螺旋 共演にして饗宴
歩み止めぬこのチェイン
ほどけやしないよ
NOW and FOREVER
――『NOW!』 了
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あとがき
担当マスター:
桂木京介
ファンレターはマスターページから!
本当に長らくお待たせしました。
マスターの桂木京介です。素晴らしいアクションをありがとうございました。
場面時間の変更についてだけお知らせします。当初「どこか休日の朝」を開始時間に想定していた本作ですが、いただいたアクションの内容を検討して「平日夕方」からの物語としました。シナリオガイドもその辺だけ修正しています。ご了承ください。
本作の内容解説については、恒例ボーナストラックとして志桜里様への個人コメント欄に記しています。内容が充実しているかは謎ですが、裏話を文字数上限あたりまで書いておりますのでご笑納ください。
では、つづきはコメント欄で! 桂木京介でした!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年05月19日
参加申し込みの期限
2023年05月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年05月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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